活動データ
タイム
05:55
距離
12.4km
のぼり
1026m
くだり
1022m
活動詳細
すべて見る人間、何か気にかかる事に打ち込んでいたり、どうしても果たさなければいけないことがある時には意外と気を張っていたり、気力が漲っていたりして体調を崩しにくいものだ。 病院もそんな世の中のあるあるに裏打ちされるように、お盆とかお彼岸とか、暮れ、正月とかは患者が少なくなるのである。 …本来は。 最近では超高齢な患者が多く、そんな年代の人々には上にあげたような時節はあまり関係ない。 いつでも体調を崩す恐れがあるのである。 つまり年がら年中いつでも病める人は溢れており、お盆だから退院する、年末年始だからなんとか外泊してでも家に帰りたい、といった事で入院患者が減ることもなく、我々医療職の人間に閑散期の安らぎ、というものはなくなってしまった。 そういう仕事なのだから仕方ないだろうと言われてしまえばそれまでだが、やはり人間というもの、仕事に出て残業も含め12時間とか、20時間とか心身ともに緊張を強いられるのはかなり堪えるものなのだ。今回も2日日勤でその後夜勤の計4日分の勤務で合計40時間その緊張を保った状態での勤務をした。 そのため今朝もなかなか起きることができなかった。久しぶりの雲も出なそうな好天の予感。 夜明けの美しい山々を眺めたい。 気持ちしか動かなかった。 身体は布団に沈んだまま。 予定時間よりも2時間も遅れて布団から這い出る。 まだ外は暗い。 あぁ、もう歩いていたはずの時間だ。 相変わらず暖房も効ききらないような寒さ。 2000メートルあたりも相当寒いだろうな…。 ふと地元の低山でいいか、と妥協案が浮かぶ。 しかし自分の心には引っかかっていることがあった。 ここのところ大菩薩から美しい富士山を見ていないなぁ。 いや、どこの山からも雲ひとつない富士山を最近見ていないぞ。 そうとなったら今日は心の山、大菩薩へ美しい富士山を見に行くことにしましょう。 でも沢山歩きたいよね… そうだ久しぶりに小金沢山へ行ってみよう! 本当は牛奥雁ヶ腹摺山まで歩いてバスを利用して縦走としたいけど、上日川峠へのバスは13日で運行を終了している。 なので小金沢山ピストンで⛰ 上日川峠は人もほとんどおらず静寂が。 アウターシェルを脱げないくらいの寒さは久しぶりだ。無心でいつものペースで雷岩へ。 吹き付ける風は弱いが格段に冷たさを増している。 雲ひとつない快晴の空に文句のつけようがない美しい富士山。南アルプスも丸見えだ。 心の山の登り納めには最適なこの日に歩ける事を幸せに思う。 素晴らしい景色に歓喜の言葉を交わす人もいない貸切の稜線を歩く。 妙見ノ頭に立ち寄る。 賽の河原越しの富士山を眺め、富士山に向かい歩いていく。気づくともう大菩薩峠。 青空の大菩薩峠は久しぶりだ。 そこから熊沢山を越え石丸峠へ。 日陰となりグッと気温が下がる。 震えがくる寒さ。 吐く息が白い。これでこそ冬の山。 石丸峠の爽快な笹原を抜け天狗棚山へ。 そこから一旦大きく下り、鹿になった気分で笹原を闊歩する。南アルプスがずっと見守ってくれる。 そこからは少し暗い樹林帯歩きになる。 奥秩父らしい重厚感のあるトレイル。 初心者が歩くと迷ってしまいそうなトレイルには 久しぶりに来てみればピンクテープで多数の道しるべ。岩と根を使いながらの小さなアップダウンを楽しみ、小金沢山へ。 冬枯れの山頂は明るく広々としているように感じる。 富士山も美しい姿で迎えてくれた。 しばし眺めを楽しみながら休息を取る。 牛奥雁ヶ腹摺山までピストンしようかと思ったが のんびりする事にした。 帰りも四肢をしっかり使いながら楽しく歩き、天狗棚山の登り返しをこなして石丸峠へ。 そのまま下るか大菩薩峠へ戻るか考える。 足もまだ余裕があるし、登り返して大菩薩峠へ向かう事にする。 途中からまた富士山が見え気分が良い。 相変わらず冷え冷えの暗い樹林帯を下って大菩薩峠へ。 そこからは慣れた道。 日もあたり暖かい。 しかしここのところの厳しい寒さで沢はガッチリ凍っている。 まもなく大菩薩にも雪が降るだろう。 その時にはまた改めて訪れたいと思う。 今年もあと10日。 今年が終わるその日まで私の山行きは続く。 心の山よ今年もありがとう。 また来年も私の様々な心模様を受け止め、支えてくれることでしょう。 また逢いに行きます😌✨
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