倦怠期

2020.11.10(火) 日帰り

活動データ

タイム

01:26

距離

6.1km

のぼり

49m

くだり

49m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 26
休憩時間
5
距離
6.1 km
のぼり / くだり
49 / 49 m
1 27

活動詳細

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最近くわちゃん!冷たいわね fふっ まあな なんなの、あたしの何処が嫌いなの 三島のダイヤモンドに目が眩みやがって そんな 宮は貫一さんのためを想って (いつから、くわちゃんは貫一になったのだ?) まとわり付くお宮。 うるせえな、くどいんだよ、がっ!足蹴にする、くわちゃん! 「宮さん、今月今夜のこの月を、来年の今月今夜のこの月を、再来年の今月今夜のこの月を、10年後の今月今夜のこの月を、僕の涙で曇らせてみせるぞ」 途中から、金色夜叉が入ったが・・・ 今は昔 山を歩き初めて十年位の頃、いわゆる倦怠期が訪れた。 登山道を歩いて山頂に立つ、その繰り返しで日本アルプスはだいたい登った。(まだ未踏もたくさんあるけど。) 本格的な岩登りや沢登りは相棒が欲しい。 なんか飽きた、なにか?何処か?自分に合った山歩きがあるはずだ。 そんな頃、深南部の山に行くようになった。 道がない、迷う、探検的要素の詰まった深南部は面白かった^ー^ 道は熊笹、鈴竹に覆われ突っ込んでいくと跳ね返される事もあった。 ある夏の日、光岳から信濃俣へ南へ進んでいた。 信濃俣を越えて。 稜線を歩いていると生まれてはじめて見る大倒木に出逢った。何十メートルもある巨体、幹周りは5、6メートルあるだろうか苔にビッシリ覆われ取り付く島もない・・・・ また枝ぶりもとても多く迂回するのに随分時間がかかった。 そしてその巨木を越えたら完璧に道をロストした・・・・ 同じような斜面、方向をコンパスで合わせて進むが、どうにも解らない?? ウロウロ歩いていると、西から来る尾根に薄っすら道型が・・・・ どうにかこの状態から逃げたかった・・・ 信濃俣を越えて、どのくらい来たのか解らないが、西に降れば寸又峡温泉だ。 頭の中で温泉に浸かっている自分の姿を想像した。 暫し迷っていると、頭の上に水がざっと掛かった。 「山の神様」がこの西へ向かう尾根に行きなさい。 と言ってる気がした。 何時間降っただろう、午後もとうに過ぎた頃、林道に飛び出した。 ホッとした。 さあ、この林道を進めば寸又峡だ。 温泉だあ!と安心と歓喜、温泉にはいれると足取も軽くなった。 しかし、 30分も歩くと標識を見つけた。 よくあるキロ数の書いてあるやつだ。 28km・・・・・・・・・_| ̄|○ なに~起点から28kmって事!! とてもじゃないが寸又峡温泉に今日中に着くのはむりだ。 枝沢で水を汲み、テントが張れそうな場所を探しながらトボトボ歩いた。 温泉の夢は消え、足取りはドンと重くなった・・・・・・ まだ、二十代の頃の話だ。

動画

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