2月の第2週末は、天気はよさそうなもののとにかく寒いという予報。最初は一昨年・去年と1月に登っている麻布山(1685m)に登るつもりだったのですが、てんくらの予報が気温マイナス11℃、風速15m/sということでこの計画は破棄。で、西の養老山か東の八高山(どちらも標高は800mていど)に絞り、東の方が天気がいいらしいので八高山に登ることにしました。八高山は結婚前に今のヨメと1度登ったことがあるので2回めの登頂になります。 [登山道] いずれ東海自然歩道を使って他の山域と軌跡をつなぐことを考え、今回は ①福用駅に車を停め ②家山駅まで大井川鐵道 ③家山→前山集落→カザンタオ→八高山→福用駅までノンビリ山歩き (東海自然歩道が家山・野守の池を通っている) というルートにしました。ルートの状況についてはYASUJIさんのレポを参考にさせて頂きました。 https://yamap.com/activities/3138410 登山道はですね、前山集落からカザンタオまでが舗装路もしくは砂利の林道、それ以外はほぼ全線植林帯を歩くことになります。が、植林帯が意外といい感じ!荒れてもいなくて歩きやすいし、木漏れ日が美しかったのが印象的でした。林道には眺望もあったし。 [眺望] カザンタオに向かうまでの林道、八高山と奥北山の鞍部、八高山頂上、馬王平に下る途中、地理院地図の557m地点近くの伐採地…に眺望がありました。八高山頂上からの富士山は素晴らしかったですね。赤石岳が見られたのは意外でした。高根山も美しい姿を見せてくれます。でもまぁいちばん驚いたのは新島が見えたことでしょうね~。webによると浜松方面も見えるようなことが書いてありますが、どこから見えるんだろ?小笠山までしか見えなかったけどな…。とにかくいつも登っている山域から離れているので、見慣れないアングルの山容をいろいろ楽しむことができました。 [気温・服装] 7時の福用駅の気温はWeatherNewsによるとマイナス0.5℃。あとはGarminの温度センサによる数値になりますが、(集落ではなくて山の)前山で6℃、カザンタオで7℃、奥北山で4℃、八高山で6℃、馬王平で10℃、伐採地で7℃、ゴール時9℃でした。服装は冬の定番のカッコで、低山と考えると着込んだ感じですが、登り始めが暑かったほかはこれで快適でした。 [本日の山行まとめ] いつも登っている深南部からは少し南に離れた山域に、YAMAPレポとしては初めて登ってみました。登山道もいい感じだったし眺望も予想以上によかったし、思いのほかいい山登りができました。3日前の天城山はバスの時間のせいでどうも気が急いた山歩きになってしまったので、今回はノンビリ歩けたのもよかったです、気持ちがリセットできました。 [ご参考] 一等三角点第1弾は3日前の天城山:https://yamap.com/activities/5563395 [(初)静岡百山] 八高山(8) ※YAMAPレポでは初登頂 [described on May 20,2020]
2017年の末、満観峰からの八高山。
てんくらによる当日の八高山の天気予報。静岡の天気はよさそうです。
5時10分に浜松の自宅を出発。本日は全線舗装路ですが近場なのでジムニー。間違えて家山まで行ってしまい、スゴスゴと福用駅まで引き返してきました。
電車が出発する7時3分には時間があるのでその辺をウロウロします。これは駅の案内図、途中に八高山が見えるポイントがあるということで、下りは「コース②」を歩きます。
今はスマホでこんなのも見れるのねー。現在マイナス0.5℃だそうです。
おー、南海電鉄!7時3分発家山行きです。
9分後、終点・家山駅に到着。乗客は2人かと思ったら、もうひとりのおばさまはここの駅員さんでした(笑)。
本日はココがスタート地点。標高は142m。
野守の池を1周してから登るつもりで池に向かう途中、めっちゃ気になる展望台が…。
今日はノンビリするのが主な目的なので展望台にも寄ってみることにします。坂の途中に河津桜が咲いていました。
先ほど見えた展望台に到着。これは北東の景色。家山の町の向こうに駿遠橋。こちらは遠州で、大井川の向こうは駿河ということですね。
こちらは南東方向。家山の町の向こうに大井川の流れ。
"Thank You Come Here"いえいえ、こちらこそありがとう、楽しませていただきました。
登っていた山は天王山(168m)。山稜の先っぽが大井川にぶった切られてできたそうです。
天王山の下りから野守の池。
ハイ、野守の池に到着。天王山の案内板にもありましたが、もと大井川の三日月湖だそうです。
写真には写っていませんが、結構たくさんの釣り客がいました。のどかな風景です。
ここにも河津桜。
河津桜と野守の池。
では家山を離れ、前山集落を通って前山に向かいます。見えているのは前山の北尾根で、左側をトラバースし、その奥の前山を目指します。
ほどなく舗装路は終了。
振り向くと夕日峠(右・1009m)。名前がステキなのでいちど訪れたいと思いつつ…の山です。
さっきからトビが鳴きながら2、3羽くるくる回っています。
茶畑の間の結構急なコンクリの道を登っています。家山の眺めがステキ、大井川の蛇行が作った町です。
麻布山は風が強いらしいですが、ここは全然。急登だし普通に暑いです。魔法瓶1本しか持ってきてないけど足りるんかな。
再び集落が現れました。これが前山集落。
きれいに整えられた茶畑、そして紅梅。
山あいのステキな集落でした。
集落からはしばらく舗装路。「至 前山」というのは前山集落のことで、向かう前山という山へは左側を登ります。
途中に1軒だけ家か別荘か分からないですけど建っていて、ここには眺望がありました。敷地に入らないよう注意しながら写真を撮らせていただきます。本日初富士山!キレイに見えています。
大無間山(2330m)も。左に三方峰(2150m)、右に小無間山(2150m)。三方峰の手前には、目立たないですが朝日岳(1827m)が。
もう少し引いたアングルで。右奥には少し白峰南嶺の山々。
山名表示してみました。登っていない山は横郷セド山、卯山、栗代山、風イラズ。卯山・栗代山はいつか登ろうと思っていますが、どうにも困ったのが風イラズ(笑)。
駿遠橋と堀之内の町。奥に富士山。
YAMAPで登頂判定されるようだし、前山に登ってみます。
ちゃんと赤テープがある!でも想像以上の急登でした。
左が八高山、右が奥北山。あー、ちょっと木がジャマ。
引き続き急坂を登り、前山(625.7m)に到着。4等三角点がありました。
頂上には眺望まったくなし。北東側には、テント1張くらいなら張れそうな、ちょっと平らな場所がありました。テントを担いでここに来ることはないと思いますけどねー。
あー、楽しかった。反対側の稜線の方はラクに下れました。再び林道に合流。こちら(西側)から往復する方がいいかも。このあと左に林道の支線らしきものがあり、そっちに入っていったらドツボにはまりました。素直に砂利の林道を歩きませう。
カケス、だそうです。羽根が美しいですねー。
リュックにぶら下げた温度計によるとただ今の気温は2℃。日が当たっているし風もないし、全然寒くないです。
ジムニーならフツーに走れそうな林道ですが、富士山も見えるしなかなかの眺めです。
つい先日、本栖湖からの富士山を見てウットリしていましたが、西から見る富士山も雪形が美しいし、真ん中が尖ってるし、右の宝永山もいいアクセントでやっぱり素晴らしいなー、と再認識。手前には第一(1343m)・第二(1401m)真富士山、湯ノ岳(1445m)や大山(986m)の鉄塔が見えます。
富士山の少し右には高根山(871m)。深南部からは台形に見える山ですが、ここからは締まった姿でカッコイイです。東海自然歩道を家山まで下るルートを考えてはいます、なかなか実行に移してないですけど。
深南部の山も見えました。右端が不動岳(2172m)、その左が丸盆岳(2066m)で、その左奥に鎌崩岳(2075m)。真ん中は黒法師岳(2068m)で、その手前に蕎麦粒山(1627m)、左端にバラ谷の頭(2010m)。
不動岳の右、前黒法師岳から大無間・小無間山まで。
山名表示、その2。三方峰より右はさっきの山名表示でも写っていた山々。
安倍奥の山々。左から十枚山(1726m)、下十枚山(1732m)、岩岳(1682m・1652m)、仏谷山(1504m)。
南ア主稜線のアップ。左から兎岳(2800m)、天水(1521m)、聖岳(3013m)、赤石岳(3120m)、上河内岳(2803m)、大根沢山(2240m)。
高山(569m)。このあたり高山という名前の山がやたらありますが、これはかなりマイナーな高山。ここから見る姿はカッコイイですけどねー。
右端にギリ八高山が見えました。左奥は太平洋。
マイナー高山の左奥に千葉山(496m)。最奥には伊豆の山々、登り尾や長九郎山、婆娑羅山など。
このなかなかの絶景ポイントにてシュークリームを頂きます。
東方向には先ほど登った前山。
一瞬眺望がなくなりましたが、
またも絶景ポイント!伊豆の山がさっきよりもたくさん見えます。
山名表示、その3。
何と言っても3日前に登った天城山・万三郎岳(1406m)が見えるのがウレシイ。手前の高草山(501m)はホントに鉄塔が撤去されてしまったのですねー、特定がしにくくなってしまいました。
高塚山って何?と思って調べたところ、掛川市最北端(738m)のことらしいです。YAMAPには登録されてませんが、ここからすぐ近くのようです。
「カザンタオ」という場所に来ました。「風倒峠」と書くそうです。「ならここの里」というキャンプ場から大尾山に登れるのですね、ふむふむ。
カザンタオまでは車で来れるようですねー。駐車場所がないか。標高は618m。
地理院地図では尾根直登コースに点線が描いてありますが、YAMAP地図によると右手の斜面をトラバースするようです。ここが取り付きかなー?最初だけ踏み跡が薄かったですが、すぐにハッキリするようになりました。
植林帯ながら木漏れ日の美しい私好みの道。
基本的に踏み跡はシッカリしていますが、
ところどころ崩れているところも。
トラバースで2つの小ピークをやり過ごし、稜線との合流点に来ました。ここは平らだし灌木も生えているし、雰囲気のいいところです。
「この先」というのは私が歩いてきたトラバース道のこと。崩れていたところのことを言ってるのかな?「女天狗経由」とはやり過ごした2つの小ピークのうち、こちらに近い方です。そっちの方が推奨?よく分からんなー。
やっぱり自分が歩いてきた方には「キケン」真っ直ぐが女天狗の峰…と書いてありますねー。
ちょっと女天狗の峰に行ってみることにします。
5分ほどで「女小天狗の峰」(714m)に到着。予想通り眺望はないし、女子の天狗もいませんなぁ。
さっきの平坦地に戻り、ここからは八高山に向けての急登です。なかなかタイヘンだこりゃ。
息も絶え絶えに急坂を登りきったところが原の平(バランダ)。「天狗の座敷」とも書いてありました。実際はここが八高山の低い方のピーク(820m)ですが、八高山とは逆方向にあるらしい三角点に向かいます。
少し下ったところに4等三角点を発見。YAMAPによるとここが奥北山(812.8m)。
目指す八高山山頂が見えました。標高差は30mほど。このあたりは植林帯でもなくていい感じの場所。
山頂より手前に展望ポイントがありました。山頂の眺望がどの程度なのか分からないので、ここで写真を撮れるだけ撮っておきます。駿遠橋の上空にパラグライダー。
左からワサビ沢の頭(1611m)、奥大光山(1622m)、大光山(1661m)、間に刈安峠があって十枚山、下十枚山。
もう少し左。2つの雪山は山伏(左・2013m)と大谷嶺(2000m)で、右は七ツ峰。手前真ん中のなだらかな三角形の山は無双連山、その左奥に智者山(1291m)、左端に天狗石山(1366m)。
左から高塚山(1621m)、房小山(1868m)、バラ谷の頭、黒法師岳、鎌崩岳、丸盆岳、不動岳。黒法師岳の手前に天水。
左から上河内岳、大根沢山、三方峰、大無間山、風イラズ、唐松谷ノ頭・小無間山(2150m)、笊ヶ岳(2629m)・布引山(2584m)。三方峰の上にパラグライダーのオマケ付き。
左から笊ヶ岳・布引山、(井川の)青笹山(2209m)、青枯山(2160m)、小河内山(2079m)。
家山・大井川の奥に七ツ峰、山伏など。
青空が映っているんでしょうか、大井川が青く光ってキレイ。蛇行する大井川の奥には川根温泉の建物が見えます。あれ、川根温泉から八高山って見えましたっけね?
奥の3つの山、春埜山とか大日山かと思って撮ったのですが、左から大高遠山(1296m)、井戸口山(1335m)、ボンジ山(1293m)らしい。意外。ボンジ山の手前が鳥居沢山(940m)。
ほんの少し歩けば、
八高山の頂上に到着!
あっ、お団子標識で富士山が見えない~💦 ここが本日の最高標高点(832.4m)。
やっぱり林道から見るより下の方まで見えていいですね~。美しい姿です。
左から信濃俣(2332m)、兎岳、聖岳、赤石岳、上河内岳、大根沢山。
掛川の街の向こうに小笠山(265m)、太平洋。
富士山の右手前に高根山、その右奥に竜爪山(1051m)、さらに右奥には愛鷹山(1504m)。
本日の昼食はミニストップ金谷町店にて購入の銀鮭幕の内弁当。
というワケで「一等三角点の山」シリーズ第2回は八高山でしたー。なぜか赤く塗られてます。
散々写真を撮ったのでそろそろ下ります。
山頂直下にある白光神社・奥の院。
御神木?後光が射して美しく輝いております。
写真だけ見てると小春日和ですが、手水鉢の水は凍っていますね~。
再び植林帯となった道を下っていきます。福用に向かう道は、カザンタオからの道とは比べ物にならないくらい踏み跡がハッキリしていました。ハッキリというか踏まれ過ぎでどれが正しいルートなのやら。
昭和37年(1962年)に静岡放送(SBS)が日本平から浜松までの中継基地として設置したらしい反射板。カシミールで確認してみたら、確かに木々さえなければここからは浜松市全域が見えることが判明。
眼下に見える馬王平への急坂を下っているところ。ここは眺望がありました。南東方向に経塚山(670m)、左奥に神尾山(551m)。
真ん中にマイナー高山。その奥に伊豆の長九郎山(996m)。左に高草山、その右奥に天城山・遠笠山(1197m)。
高草山、駿河湾の向こうに伊豆半島、天城山。
真ん中のポコリとした山は宇津ノ谷峠の北にある飯間山(482m)、右奥には鉄塔が立つ日本平・有度山(307m)。日本平ホテルの奥に沼津アルプス・鷲頭山(392m)、最奥は玄岳(799m)。
伊豆の右奥に薄っすらと島が。何かと思ったら万二郎岳からも見えた新島だそうです。ここからの距離は124km、見えるんですね~。伊豆半島の右に1コ見える岩はカツオ島という島だそうです。
伊豆の波勝崎の奥に薄っすらと見えているのは利島・宮塚山(508m)。左の山は波勝崎の北にある高通山(519m)。
馬王平に到着、標高は542m。
馬王平からも富士山が見えました。右手前に高根山、右端に竜爪山。
馬王平から下る道が分からなくて少々ウロウロしましたが、そうですかこっちですか。
思親山にもあったようなハデに伐採されたエリアに来ました。
左端に小無間山、その右奥には青薙山(2406m)、笊ヶ岳・布引山、右端は七ツ峰(1533m)。真ん中でどーんと鎮座ましましている無名峰の右奥に無双連山(1085m)。
左からイザルヶ岳、信濃俣、兎岳、聖岳、赤石岳、上河内岳。上河内岳は手前の大根沢山であんまり見えませんね。
左から前黒法師岳、光岳・イザルヶ岳、信濃俣、兎岳。イザルヶ岳の手前に天水。
左から房小山、バラ谷の頭、蕎麦粒山、黒法師岳、鎌崩岳・丸盆岳、不動岳。左手前でハデに伐採されているところは「七曲スカイパーク」。パラグライダーのテイクオフポイントで眺めもいいらしい。夕日峠から周回できそうですね~。
左端はその夕日峠。右端は高塚山で、その左手前に尖った岩岳山(1370m)。
左に大光山、真ん中に十枚山、その右に下十枚山が見えますが、十枚山と下十枚山の間の手前にまたどーんと711m無名峰が。いろいろな山が見えるんですが、いろいろな無名峰で隠れがち(笑)。
左端は下十枚山、右奥には(安倍の)青笹山(1558m)。それより手前の上河内集落が気持ちよさそう。高根山から家山へ東海自然歩道を歩くと通ることになるみたいです。
左に大無間山、右に七ツ峰、七ツ峰の左手前に無双連山。あとは笊ヶ岳・布引山も見えています。
前黒法師岳、光岳、信濃俣、兎岳、聖岳、赤石岳、上河内岳・大根沢山、大無間山、小無間山。
で、八高山!いやリッパな姿ですねー。
真ん中少し左の山は本日登った前山、左端は鳥居沢山。右は夕日峠、右端に岩岳山。
八高山、人間によって好き放題に植林され伐採され、それでもなお凛とした美しい山容です。右奥に川根山(754m)。
福用駅の案内板にあったコース①(右)とコース②の分岐点。「五輪段」と書いた標識がありました。標高は517m。
五輪段を少し過ぎたところに切り株がたくさんある落ち着いた場所があったので、ここでコーヒーとミルキーいちご大福を頂きました。
植林帯ではありますが、日も射して暖かくて風もなくて、ああ、自分が好きな感じの山登りだなー、としみじみ。
こんな名前が付けられていました。これがトンネルなら深南部はトンネルだらけだけどね!
ここは植林帯じゃなくてキレイな場所。とにかく行き以上にノンビリ歩いています。
ここにもトンネルが。
のんびりコース(コース②)では、結局誰にも会いませんでした。
気になるオブジェが。これカッコイイ!庭に置きたい(笑)。
舗装路に降りてきました。標高は129m。
大井川鐵道に沿って福用駅まで南下します。
コース①の登り口には白光神社の本殿?があるので寄ってみます。
南側(左手)をふと見ると茶畑の奥に経塚山が。
白光神社です。本日の楽しい素晴らしい登山に感謝してお参り。
スタート地点、福用駅に帰還!
大井川西岸を走って帰ります。川根温泉に寄ろうか悩みましたが、北上しなければならなくて面倒なのでヤメました。この写真は、途中に車を停められる場所があったのでそこから大井川の流れ。15時44分自宅着。