源為朝公の元へ 雁回山

2019.12.31(火) 日帰り

 平成三十一年の早いころ、山歩きをはじめた。  そのころ、熊本市近郊の雁回山という低山を歩いた。その山は、鎌倉幕府を開いた頼朝公の叔父さんにあたる為朝公にちなんだ場所だった。  古今無双と言える武勇を誇った為朝公は、その山からいつも弓で雁を狙って、百発百中で仕留めていたらしい。  そのせいで、雁たちはその山を避けて飛ぶようになり、いつの頃からか、その山は雁回山という名で呼ばれるようになったという。  初夏のころ、和歌に傾倒して西行法師に触れ、崇徳院を知った。  平安時代末期の僧侶である西行は和歌を通じて崇徳院に尽くした。院は、歴史の流れにあって保元の乱に敗れ、上皇という位にありながら讃岐に流されたが、西行は院に深く心を寄せ続けたと言う。  時の上皇と天皇が合い争った保元の乱は、日本史における時代の分かれ目となったが、崇徳院側について死力を尽くし、そして敗れた武将たちの内に、源為朝公の名があった。  瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思う  崇徳院のこの歌に、日本文藝の結晶を感じていた私は、あの雁回山に在った為朝公が、院に尽くした人であることを知って激しく心を打たれた。  私の住む熊本の街から程近い場所に、その人がかつて生きていた。  八百年の隔たりは遠く感じるが、悠久の歴史に照らせば、近くもある。  かつて、為朝公は崇徳院の元へと馳せ参じた。  今、私は為朝公の元へと馳せ参じたいと思った。  令和元年も年末を迎えて、やがて閉じる日を迎えた。  ヤマップから通知が来て、年末年始の登山にバッヂが貰えることを知った。令和元年に山登りしたことを刻みたくて、大晦日に山歩きすることにした。  どこへ向かおうか。  雁回山へ、為朝公の元へと向かうことにした。  お山へは、同じくヤマップを始めた友だちと向かった。歩く前に為朝公にちなんだお社へと参拝し、山に入り、そして下山した後に改めてお社に参った。  山を下りると、本殿に灯りが点っていた。  たしかめると、明日からの初詣の準備が整っていた。過ぎる年と訪れる年を想って、社殿の前に直立し、参拝した。  階段を下りる前に、本殿の奥を見つめた。  暗がりが見えた。  その影が、為朝公のお姿のように思えて仕方なかった。 参考:六殿社 http://www.rokuden-jinja.com 参考:源為朝 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E7%82%BA%E6%9C%9D?wprov=sfla1  

急に冷え込んだ日の朝

急に冷え込んだ日の朝

急に冷え込んだ日の朝

古びて読めない

古びて読めない

古びて読めない

源為朝公にちなんだ場所

源為朝公にちなんだ場所

源為朝公にちなんだ場所

平安時代の終わりころ、内大臣・平重盛による建立

平安時代の終わりころ、内大臣・平重盛による建立

平安時代の終わりころ、内大臣・平重盛による建立

朱門を通る

朱門を通る

朱門を通る

本殿の天井に為朝公が

本殿の天井に為朝公が

本殿の天井に為朝公が

凛々しい空気が

凛々しい空気が

凛々しい空気が

山へと入る

山へと入る

山へと入る

展望台と友人の姿

展望台と友人の姿

展望台と友人の姿

令和元年大晦日の熊本平野

令和元年大晦日の熊本平野

令和元年大晦日の熊本平野

山城を想起

山城を想起

山城を想起

尾根を行く

尾根を行く

尾根を行く

頂上間近の大木

頂上間近の大木

頂上間近の大木

龍の顔

龍の顔

龍の顔

雁回山の頂上

雁回山の頂上

雁回山の頂上

近くの休憩所

近くの休憩所

近くの休憩所

コーヒーを飲む

コーヒーを飲む

コーヒーを飲む

山中のトイレ

山中のトイレ

山中のトイレ

第一展望台

第一展望台

第一展望台

海まで見える

海まで見える

海まで見える

為朝公の絵

為朝公の絵

為朝公の絵

雲と光

雲と光

雲と光

下り道

下り道

下り道

岩の上に草が生えていた

岩の上に草が生えていた

岩の上に草が生えていた

苔むす丸い岩

苔むす丸い岩

苔むす丸い岩

所々に水の流れが

所々に水の流れが

所々に水の流れが

枯れ木を苔が覆っていた

枯れ木を苔が覆っていた

枯れ木を苔が覆っていた

残った柿の果実

残った柿の果実

残った柿の果実

平清盛公と重盛公のお宮

平清盛公と重盛公のお宮

平清盛公と重盛公のお宮

急に冷え込んだ日の朝

古びて読めない

源為朝公にちなんだ場所

平安時代の終わりころ、内大臣・平重盛による建立

朱門を通る

本殿の天井に為朝公が

凛々しい空気が

山へと入る

展望台と友人の姿

令和元年大晦日の熊本平野

山城を想起

尾根を行く

頂上間近の大木

龍の顔

雁回山の頂上

近くの休憩所

コーヒーを飲む

山中のトイレ

第一展望台

海まで見える

為朝公の絵

雲と光

下り道

岩の上に草が生えていた

苔むす丸い岩

所々に水の流れが

枯れ木を苔が覆っていた

残った柿の果実

平清盛公と重盛公のお宮

この活動日記で通ったコース

雁回山 周回コース

  • 02:19
  • 4.6 km
  • 384 m
  • コース定数 9