活動データ
タイム
03:46
距離
7.5km
のぼり
681m
くだり
681m
活動詳細
すべて見る岩木山を何とか下山した後は、八甲田山に決めていた。 翌日の天気は、昼から崩れ更なる暴風になる予報。 といっても午前中から1500メートル地点で風速10メートル予想。 明らかに強風。そして、岩木山と同じ状態であるかもしれない予想となる。 同じ状態なら...! そして翌日、地上はそこそこに晴れていた。 そして酸ヶ湯温泉へ。うむ、八甲田山頂上付近はガスっていて、何やら白いものが見え隠れしている。 もしかしたらワンチャンあるかもな! ガスが取れて晴れてくれるんでないか。。 えっ?! どんなワンチャン?! 足取りは軽い。所々、硫黄の臭いがする。 生きている山なんだ。。 やはり7合目以降からは凍結し始めていた。 ただ、木々の霧氷が鋭く美しい。 仙人岱まで来た時に太陽と青空が見え隠れしていた。 何と美しい景色...これだよ、これなんだよ!! 木々も太陽も青空も山肌もガスも全てがその時にしかない芸術作品を生み出しているんだ。 今日だけの美しい景色。 感動を覚えながら、ガスの中へ突入。。。 うむ、完全虚無の暴風域に突入。ただ、岩木山の時と違って、土の地面の上を歩いているので、凍結していても滑らない。 ただ、風が凄まじく、足を止めている余裕も無かった。進まないとやられる。 バラクラバは装着していたが、ゴーグルまでは持ってきていなかった。 風はレインで凌げるギリギリライン。 巻きながらも頂上部へ、、たはは、、さぞかし見晴らしが良いのでしょうねえ!! 完全虚無の爆風が吹き荒れていた。 何も見えない。。 立っていることさえも、、何もかなわなかった。 頂上から早々に下山を始める。 下山の方がキツかった。爆風を身に受けながら、白の凍結した世界をひた歩く。 あの空間だけはよく覚えている。 分かっていたんだろう。 一つの望みなんてない。 求めるな、求めてはいけない。 山の自然の美しさと厳しさは常に同居している。 現実を見なくてはいけない。 分かっているなら、歩く! 再び仙人岱に下りてきた時には、また平和な時間があった。 経過とともに霧氷の世界は解かれようとしていたが、まだ変わらない美の世界は残っていた。 本当に素晴らしい山なんだろうな、、頂上の景色はどうなんだったろうか。 生きる山とその時の現実を目の当たりにしながら下山。 集中力がとても持続していた。 東北遠征は終了、その日の内にフェリーで北海道に戻った。 気持ちを落ち着けるために。 大好きな山に登るために。 逃げるために。 未来への模索と、気持ちの整理は続く。
活動の装備
- プラティパス(Platypus)225601
- マムート(MAMMUT)Add-on bottle holder
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