活動データ
タイム
17:59
距離
21.8km
のぼり
2168m
くだり
2162m
活動詳細
すべて見る山に登るようになって数年が経ちますが、いつかは関西最難関コースと言われる大峰の「弥山川・双門ルート」にチャレンジしたい気持ちがありました。 とは言え、噂に聞くこのコースの難易度や体力レベル、エスケープなどは一切不明で、いろいろ調べるうちに、更に〝巌の双門〟のスケール、迫力、孤高感に強く惹かれるようになりました。 ■本ルートの留意点 スタートの熊渡~脱渓の狼平まで約8㎞程度ですが、何度も川を渡渉し、起伏が激しい岩稜の鎖場や鉄梯子(実数は101ヶ所ありました)をクリアーする必要があります。 課題として ①川の遡行、岩場の登攀、鉄梯子をクリアーする技術、体力、集中力があるのか? ②天候急変やトラブル時の対応、エスケープルートなど確保できるのか? ③本コース遡行経験者がいなくても、迷わずルートファイができるのか? 元々、今年の梅雨明けに予定してたが、相方(山友1名)の都合や天気等で流れてたんですが、急きょ沢登りが好きな〝Kさん〟とバリルートが好きな〝Hちゃん〟の参加で実現できました。 ■登山コース(行程) <第1日目> ・熊渡→カナビキ谷出合→白川八丁→一の滝吊橋→滝見テラス(双門の滝)→巌の双門→ザンキ平の肩→河原小屋跡→狼平小屋→弥山小屋(泊) <第2日目> ・弥山小屋→弥山神社→八経ケ岳(百名山)→明星ケ岳→日裏山→長仙岳→カナビキ尾根分岐→カナビキ谷出合→熊渡 ・帰路に 洞川温泉(入浴)と昼食 ■遡行を振り返って(反省) ①ルートファイ 第一の滝前のつり橋を右岸に渡ったヶ所で、本来右折のところを直進して約30分のロス!(登山者が勝手にテープ設置している個所もあって紛らわしい) ②遡行時間 先人たちは、熊渡~狼平(約8㎞)を7時間~8時間くらいですが、我々は体力的な心配もあって、ゆったり約11時間の遡行になりました。 その分、景色や写真撮影(本コースの全鉄梯子101ヶ所を撮影)に充てることができました。 ■感想と後日談 ・やはり、本ルートのメインは〝巌の双門〟でした! 実物は想像したより大きく、壮大で、巌門の高さは40m~50m(あくまで目視)くらいあります。凄いです^_^ ・巌門の頂部は、風化した大きな岩塊に亀裂(ひび割れ)が入り、少し外力(地震など)が加わると巨岩(体積=2000㎥、重量=約5000t)が崩壊落下しそう!現状でも縦亀裂が走っており、頂門部はアーチアクション(互いに押し合う力で)で支持されている! ・双門真下まで行きましたが、頂門(天井部)からの岩片肌落ちが怖くて奥までは行きませんでした。足元のガレ片は上から落下した風化岩片ばかりで、酸素や雨水、凍結などで相当な表面風化が進んでいます。 今後も風化や地震により、そんなに遠くない将来に双門が崩壊するのか…と。 ・本コース全体としては、やはり根気と集中力が必要で、初めて行かれる方は「一人ではいかない」、「雨天には行かない」、「途中で下降遡行しない」、「暗くなると遡行しない」、「予備食と照明具は必須」を基本(あくまで自己判断です)に、梯子を101ヶ所登れる体力が必要です。 今回、いいお天気と山友に恵まれ、至宝〝巌の双門〟を見ることができ、超感動と強く記憶に残る登山になりました。仲間に感謝!!!
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