宝満山（正面道）2019-09-03

AM4:00登山口近くに車を止める。 ふと見上げた夜空には市内からほどなく離れた場所と思えないほどの煌めく星たち。 今日は久しぶりの登山。バテないようゆっくり登りきることを心掛けた。 暗闇の中をヘッドライトの明かりのみで進んでいく。 あたりは暗く目の前の１ｍ四方ほどの照らされた所以外は目に入らない。 時々頭を上げて先の道程をを照らして確認しながらゆっくり登っていく なんとも孤独だけれど、何にも邪魔されず無心になれる感じがたまらない。 ときおり聞こえる鳥の声と自分の呼吸する音と足音だけが響く。 しばらくひとりで進むと、僕のような物好きがやはり居た。 まだ夜も明けないこんな時間に今日は道中３人。朝駆けの人。 お互い様と思うが、この物好きな愉しみに互いに妙な共感してるはず。 「あんたも好きだねー」 みたいな、声に出さずとも、暗くて表情が見えなくても感じる（笑） 途中に見える福岡市の夜景をみていると昨日の夜と明日の朝の間を覗き見てるようで不思議な気持ちになる。 ８合目ぐらいにきたところで、東の遠くに見える山頂から新しい朝の光が指し始める。 徐々に広がる光に導かれるように山頂に向かう気持ちを急がせる。 山頂に着いた、もうヘッドライトの明かりは無くても大丈夫。 今日はいつもより登山者が少ない気がした。 時間を忘れて朝陽の昇る様を見続ける。何度来ても同じ朝陽はない。だから楽しいのか。 秋の訪れを感じる肌寒い風が吹いていた。 薄い上着を一枚羽織って新しい一日の始まりを見届けながらあたたかな朝食を食べる。 なんて贅沢なんだろう。 今日も山に元気と愉しみをもらってきた。