観念と情念の天城山縦走!

2024.03.31(日) 日帰り

活動データ

タイム

05:31

距離

24.0km

のぼり

1180m

くだり

1891m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 31
休憩時間
11
距離
24.0 km
のぼり / くだり
1180 / 1891 m
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活動詳細

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不思議な山である。山行中にこれほど印象の変わった山は初めてでした。それ程、天城山が多面性を持ち合わせた神秘的な山だという事でもあります。 取り付きから暫くは最悪の印象。話しには聞いていましたが、本当に道が悪い。登山道は石や岩、または木の根が所狭しと散りばめられており、歩きにくい事この上ない。行先表示は多数建てられており、道に迷うことは無いが、せっかく設置された木階段も経年で外れており、逆に足を掛けるのも危険な存在になっている始末。足元に注意しながら、なんとか万三郎岳まで踏破。ここからシャクナゲコースを辿って、天城縦走路入口まで戻っても良かったのですが、゛果たして天城山は本当にこんなものなのか?゛という疑念を確認するためにも、八丁池から天城峠まで縦走してみることにしました。 万三郎岳を出て、しばらくは相変わらずの悪路。しかし、戸塚峠を過ぎた辺りから次第に登山道に変化が起き始めます。それまでの牙剥き出しの強面から、徐々に柔和な表情に変わって行きました。気付けば登山道は石や根っこのない歩きやすい道に。片側が眺望の開けた気持ち良い山腹の道が続きます。そして「天城の瞳」こと八丁池に到着。神秘的な断層湖に展望台と綺麗なトイレもありの贅沢な休憩スポット。そこを過ぎれば、後は標識だけの天城峠までもう少し。天城峠を過ぎて少し行くと旧天城トンネル。色々と観光スポットがあり、飽きることがありません。上機嫌で天城峠バス停まで下り、気分が乗ってきたので、浄蓮の滝まで脚を伸ばすことに。この時に通った旧下田街道こと天城街道も沢伝いの気持ち良い道程でした。本当に天城山を満喫する山行となりました。 春の遠征第四弾に選んだ天城山でかくも気持ちが揺さぶられるとは思っても見ませんでした。登り始めたときの山に対する嫌な感じが、戸塚峠を越える頃には徐々に薄れていき、終いにはスキップを踏みたくなるほど縦走するのが楽しくなりました。帰宅して落ち着いてから振り返ってみても、良い印象が強く残っているほど、天城山は素晴らしい山です。この山の魅力は東西に縦走してこそ実感出来る。この身をもってそれを痛感した貴重な山行となりました。

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