鷲峰山、金胎寺行場巡り

2024.03.09(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 46
休憩時間
1 時間 21
距離
4.1 km
のぼり / くだり
402 / 404 m
6
52
2
2
4

活動詳細

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 金胎寺(こんたいじ)は、京都府南部の宇治田原と和束の町界にあり、この周辺の最高峰(標高682m)でもある鷲峰山(じゅ(う)ぶさん)の山頂付近に建つ寺院で、奈良の大峰に対して北大峰と称される修験道の聖地でした。役小角(役行者)が飛鳥時代の675年に開いたと伝わります。奈良時代に入ると、平城京の北東にあたるここは、鬼門封じとして聖武天皇によって堂が建立され、勅願寺となり、最盛期には50以上の堂宇が建っていたといわれ、大いに栄えたそうです。その後衰退し、現在では多宝塔と宝筐印塔(いずれも重文)を残すのみとなっています。  その行場は寺の東側の尾根の末端にあり、落差百メートルほどの急斜面をロープ頼りに谷まで降り、再び岩場を登る周回コースで、時計回りが指定されています。谷には、千手の滝と五光の滝という名瀑が落ちていて、一見の価値があります。今回は、4名で行場を巡りました。行場の詳細は下の写真のレポで。去年から飯道山、笠置山の行場も廻りましたが、ここが一番長く、バリエーションに富んだ楽しい行場巡りでした。

鷲峰山・釈迦岳 鷲峰山の中腹、茶畑がきれいです、鷲峰山林道の途中です。ここは宇治茶の本場。
鷲峰山の中腹、茶畑がきれいです、鷲峰山林道の途中です。ここは宇治茶の本場。
鷲峰山・釈迦岳 まずは車で一等三角点のある釈迦岳へ。
まずは車で一等三角点のある釈迦岳へ。
鷲峰山・釈迦岳 点名は「鷲峯山」、標高は681.0mです。
点名は「鷲峯山」、標高は681.0mです。
鷲峰山・釈迦岳 一等だけあって、標石も大きく立派です。点の記によると明治19年8月に設置されています。
一等だけあって、標石も大きく立派です。点の記によると明治19年8月に設置されています。
鷲峰山・釈迦岳 その傍らには天測点が併設されています。天文測量を実施するために設けられた基準点で、全国でも48箇所しかないそうです。近くでは、京都の大文字山にありますね。
その傍らには天測点が併設されています。天文測量を実施するために設けられた基準点で、全国でも48箇所しかないそうです。近くでは、京都の大文字山にありますね。
鷲峰山・釈迦岳 昭和中期まで実際に観測されていたそうです。
昭和中期まで実際に観測されていたそうです。
鷲峰山・釈迦岳 ここからは琵琶湖が意外に近く見えます。近江大橋までは18kmしかなく、ほんと近いんですね。
ここからは琵琶湖が意外に近く見えます。近江大橋までは18kmしかなく、ほんと近いんですね。
鷲峰山・釈迦岳 近江富士・三上山もはっきりわかります。
近江富士・三上山もはっきりわかります。
鷲峰山・釈迦岳 金胎寺の下まで車で移動し、いよいよ行場に向かいます。ここでYAMAPスタート。
金胎寺の下まで車で移動し、いよいよ行場に向かいます。ここでYAMAPスタート。
鷲峰山・釈迦岳 この道、東海自然歩道の一部のようです。
この道、東海自然歩道の一部のようです。
鷲峰山・釈迦岳 クマさん、出るそうです。
クマさん、出るそうです。
鷲峰山・釈迦岳 金胎寺・山門
金胎寺・山門
鷲峰山・釈迦岳 行場に行かなくても、入山料が必要だそうです。
行場に行かなくても、入山料が必要だそうです。
鷲峰山・釈迦岳 山門の彫刻紋様には菊があしらわれていました。
山門の彫刻紋様には菊があしらわれていました。
鷲峰山・釈迦岳 入山料を払ってと・・・
入山料を払ってと・・・
鷲峰山・釈迦岳 凍ってます。今日は底冷えがするお天気。
凍ってます。今日は底冷えがするお天気。
鷲峰山・釈迦岳 案内図をいただきます。ノートに氏名と入山時刻を書きます。
案内図をいただきます。ノートに氏名と入山時刻を書きます。
鷲峰山・釈迦岳 案内図です。
案内図です。
鷲峰山・釈迦岳 観音様に無事をお祈りして出発。安全第一!
観音様に無事をお祈りして出発。安全第一!
鷲峰山・釈迦岳 行場への門。遅くとも14時までに入るように書かれています。
行場への門。遅くとも14時までに入るように書かれています。
鷲峰山・釈迦岳 こんどは行場入口のゲート。覚悟を決めるように、促しているのでしょうか?
こんどは行場入口のゲート。覚悟を決めるように、促しているのでしょうか?
鷲峰山・釈迦岳 さらにこんな尾根道を10分あまり東へ。
さらにこんな尾根道を10分あまり東へ。
鷲峰山・釈迦岳 「迎へ行者」役行者の石像が迎えてくれます。ちょっと微笑んでるようで面白い表情です。
「迎へ行者」役行者の石像が迎えてくれます。ちょっと微笑んでるようで面白い表情です。
鷲峰山・釈迦岳 すぐ先で周回の分岐点、「行場の辻」。
すぐ先で周回の分岐点、「行場の辻」。
鷲峰山・釈迦岳 矢印に従い、樫の大木の左を左に下り始めます。これが時計回り。逆には行かないよう看板がありました。
矢印に従い、樫の大木の左を左に下り始めます。これが時計回り。逆には行かないよう看板がありました。
鷲峰山・釈迦岳 だんだんと急降下になっていきます。
だんだんと急降下になっていきます。
鷲峰山・釈迦岳 「東覗」左側の岩の先から覗くようです。
「東覗」左側の岩の先から覗くようです。
鷲峰山・釈迦岳 その先のルート。慎重に。
その先のルート。慎重に。
鷲峰山・釈迦岳 「西覗」大峰・山上ヶ岳の行場に倣った名前の行場が出てきます。地図で確認すると、西覗は東覗の東にありました。
「西覗」大峰・山上ヶ岳の行場に倣った名前の行場が出てきます。地図で確認すると、西覗は東覗の東にありました。
鷲峰山・釈迦岳 木が多いので、あまり覗けませんでした。
木が多いので、あまり覗けませんでした。
鷲峰山・釈迦岳 その先の下り。よく滑りました。
その先の下り。よく滑りました。
鷲峰山・釈迦岳 「黄色い岩」どれのことかな?
「黄色い岩」どれのことかな?
鷲峰山・釈迦岳 どうやら看板の手前にあったこれが黄色い岩のようです。昔の写真と比べると、小さくなつてました。どうやら半分に割れちゃったみたいです。
どうやら看板の手前にあったこれが黄色い岩のようです。昔の写真と比べると、小さくなつてました。どうやら半分に割れちゃったみたいです。
鷲峰山・釈迦岳 上にも立派な岩が連なりますが、この岩は黄色くないです。
上にも立派な岩が連なりますが、この岩は黄色くないです。
鷲峰山・釈迦岳 「胎内潜」どの行場でも必ずと言っていいほどありますよね。
「胎内潜」どの行場でも必ずと言っていいほどありますよね。
鷲峰山・釈迦岳 荷物がちょっと引っ掛かりますが・・・
荷物がちょっと引っ掛かりますが・・・
鷲峰山・釈迦岳 気分だけ生まれ変わったヤマノボラー。もらい写真(mo)
気分だけ生まれ変わったヤマノボラー。もらい写真(mo)
鷲峰山・釈迦岳 出てから振り返る胎内潜の隙間。最近この手の隙間でよく詰まるので、今回は詰まらなくて良かった。
出てから振り返る胎内潜の隙間。最近この手の隙間でよく詰まるので、今回は詰まらなくて良かった。
鷲峰山・釈迦岳 谷に下ってきて、しばらく下りで「千手の滝」です。
谷に下ってきて、しばらく下りで「千手の滝」です。
鷲峰山・釈迦岳 これが千手の滝です。岩がすごく黒いです。落差8mで、幾重にも分かれる分岐瀑です。
これが千手の滝です。岩がすごく黒いです。落差8mで、幾重にも分かれる分岐瀑です。
鷲峰山・釈迦岳 さらに下ると次の滝が。これも純黒の岩を流れ落ちています。
さらに下ると次の滝が。これも純黒の岩を流れ落ちています。
鷲峰山・釈迦岳 「五光の滝」です。上側に小滝、下側に大滝の二段になっています。落差は12m。
「五光の滝」です。上側に小滝、下側に大滝の二段になっています。落差は12m。
鷲峰山・釈迦岳 一番下の所には・・・
一番下の所には・・・
鷲峰山・釈迦岳 不動明王様が祀られています。
不動明王様が祀られています。
鷲峰山・釈迦岳 五光の滝を縦パノラマで。4枚から合成しました。しめ縄の巻かれた両側の大杉がみごとです。
五光の滝を縦パノラマで。4枚から合成しました。しめ縄の巻かれた両側の大杉がみごとです。
鷲峰山・釈迦岳 この先で二回渡渉し、再び役行者様の石像が見えたら、いよいよ登りにかかります。
この先で二回渡渉し、再び役行者様の石像が見えたら、いよいよ登りにかかります。
鷲峰山・釈迦岳 まずは「護摩壇」これはすんなり登れます。
まずは「護摩壇」これはすんなり登れます。
鷲峰山・釈迦岳 その上も岩場が続きます。
その上も岩場が続きます。
鷲峰山・釈迦岳 右へ回り込みます。赤い矢印が随所にあるので、それに従います。赤い点の付いた岩は、頼りになる岩のようです。
右へ回り込みます。赤い矢印が随所にあるので、それに従います。赤い点の付いた岩は、頼りになる岩のようです。
鷲峰山・釈迦岳 「鐘掛」(mo)おっと、これはなかなか厳しそう。
「鐘掛」(mo)おっと、これはなかなか厳しそう。
鷲峰山・釈迦岳 左は直登。チェーンを持って登りますが・・・
左は直登。チェーンを持って登りますが・・・
鷲峰山・釈迦岳 右にもルートがあります。腕力の落ちた(というより相対的に体が重くなった?)軟弱なヤマノボラーはついついこっちへ。
右にもルートがあります。腕力の落ちた(というより相対的に体が重くなった?)軟弱なヤマノボラーはついついこっちへ。
鷲峰山・釈迦岳 「小鐘掛」(mo)これも、左へ寄ると脇ルート有。まっすぐ登る方も、足場はしっかりあるとのこと。
「小鐘掛」(mo)これも、左へ寄ると脇ルート有。まっすぐ登る方も、足場はしっかりあるとのこと。
鷲峰山・釈迦岳 「平等岩」つるつるの一枚岩。見るだけで足がすくみます。もちろん、この壁は登れません。案内図にも「無理に登らないこと」とありました。昔は鎖で登っていたようです。今は右を巻きます。
「平等岩」つるつるの一枚岩。見るだけで足がすくみます。もちろん、この壁は登れません。案内図にも「無理に登らないこと」とありました。昔は鎖で登っていたようです。今は右を巻きます。
鷲峰山・釈迦岳 平等岩の迂回ルートのさらに右に寄れば楽勝コースがありました。ついついこれを登った軟弱ヤマノボラー。平等岩の上でお昼休憩。左端に三ヶ岳618m。
平等岩の迂回ルートのさらに右に寄れば楽勝コースがありました。ついついこれを登った軟弱ヤマノボラー。平等岩の上でお昼休憩。左端に三ヶ岳618m。
鷲峰山・釈迦岳 雪雲が流れてきて、あっという間に三ヶ岳が薄くなりました。
雪雲が流れてきて、あっという間に三ヶ岳が薄くなりました。
鷲峰山・釈迦岳 食事後、さらに登っていきます。
食事後、さらに登っていきます。
鷲峰山・釈迦岳 次の岩場。このへんは普通に登れました。
次の岩場。このへんは普通に登れました。
鷲峰山・釈迦岳 ここからもよい景色。
ここからもよい景色。
鷲峰山・釈迦岳 「蟻の戸渡り」は、痩せ尾根のイメージと異なり、岩場を何となく登ってしまいました。
「蟻の戸渡り」は、痩せ尾根のイメージと異なり、岩場を何となく登ってしまいました。
鷲峰山・釈迦岳 行場の辻まで戻ってきました。
行場の辻まで戻ってきました。
鷲峰山・釈迦岳 行場の辻のみごとな樫の大木。縦パノラマで5枚の写真から。
行場の辻のみごとな樫の大木。縦パノラマで5枚の写真から。
鷲峰山・釈迦岳 役行者様、無事に戻ってこられてありがとうございました。軟弱ルートを使い過ぎや!と怒られそうですね。でも、微笑んでくれています。
役行者様、無事に戻ってこられてありがとうございました。軟弱ルートを使い過ぎや!と怒られそうですね。でも、微笑んでくれています。
鷲峰山・釈迦岳 お寺に戻ってきました。霰が本格的に降ってきました。
お寺に戻ってきました。霰が本格的に降ってきました。
鷲峰山・釈迦岳 鷲の彫刻と霰。鷲に乗った役行者様の像もありました。さすがは鷲峰山。ノートに下山時刻書いて、行場巡りは終了。
鷲の彫刻と霰。鷲に乗った役行者様の像もありました。さすがは鷲峰山。ノートに下山時刻書いて、行場巡りは終了。
鷲峰山・釈迦岳 灯籠にも積もりました。小やみになったので少し登って山頂に寄ります。
灯籠にも積もりました。小やみになったので少し登って山頂に寄ります。
鷲峰山・釈迦岳 重要文化財の金胎寺多宝塔、1298年(鎌倉時代 )、こけら葺、高さ 13.9m。ほんと、美しい塔です。バランスも抜群。
重要文化財の金胎寺多宝塔、1298年(鎌倉時代 )、こけら葺、高さ 13.9m。ほんと、美しい塔です。バランスも抜群。
鷲峰山・釈迦岳 後醍醐天皇の後を追う鎌倉幕府軍によって寺は焼き討ちされ、その後信長にも焼き討ちをされています。それでもこの多宝塔は残ったようです。ほんと良かった。
後醍醐天皇の後を追う鎌倉幕府軍によって寺は焼き討ちされ、その後信長にも焼き討ちをされています。それでもこの多宝塔は残ったようです。ほんと良かった。
鷲峰山・釈迦岳 本堂(弥勒堂)は江戸時代の建立
本堂(弥勒堂)は江戸時代の建立
鷲峰山・釈迦岳 鷲峰山山頂(空鉢ノ峰)に着きました。重要文化財の宝篋印塔。1300年(鎌倉時代)、高さ 2.85m
鷲峰山山頂(空鉢ノ峰)に着きました。重要文化財の宝篋印塔。1300年(鎌倉時代)、高さ 2.85m
鷲峰山・釈迦岳 塔身四方に書かれた梵字
塔身四方に書かれた梵字
鷲峰山・釈迦岳 天狗の握り石。ほんとに不思議な形の岩です。どうしてこんな形に?やっぱり天狗さんに握られたからかな?
天狗の握り石。ほんとに不思議な形の岩です。どうしてこんな形に?やっぱり天狗さんに握られたからかな?
鷲峰山・釈迦岳 周りの杉の木が大きくなってここから琵琶湖は見えなくなっていました。まあ、さっき釈迦岳から見えたからいいか。
周りの杉の木が大きくなってここから琵琶湖は見えなくなっていました。まあ、さっき釈迦岳から見えたからいいか。
鷲峰山・釈迦岳 「ぼくも行場で修行がしたいニャ」なんて言うわけがないですよね。昔ネコはいなくなったら御嶽に修行に行ってるって言われていましたが・・・。そういえば、ずーっと昔、この子と同じような真っ白な子が家出して、御嶽まで探しに行きました。もちろんいませんでしたが・・・。
「ぼくも行場で修行がしたいニャ」なんて言うわけがないですよね。昔ネコはいなくなったら御嶽に修行に行ってるって言われていましたが・・・。そういえば、ずーっと昔、この子と同じような真っ白な子が家出して、御嶽まで探しに行きました。もちろんいませんでしたが・・・。

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