活動データ
タイム
15:18
距離
24.2km
のぼり
2224m
くだり
2231m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る昨年の同時期に仙丈ヶ岳へ登りながら、時折振り返ると白く輝く名峰を連ねる中央アルプスの姿がありました。 令和6年の厳冬期にはあの稜線から南アルプスを見てみたいと候補にしていて、夏季のうちに地形把握がてらコスモ→将棋縦走を計画するも出番が回って来ずに、気がついたら厳冬期。 そんな中、山友のNatuMounさんから中アorオクホのお誘いをいただいて、木曽駒クラシックルート2Days山行を計画。 このクラシックルート(以下、タイプが面倒なので西駒道)は条件良ければ桂小場→千畳敷は日帰りも可能ですし、健脚者ならピストンも日帰りで歩けるルートなのですが、景色をじっくり味わいたいので一泊登山。 当初はもうひとつ計画があって、福島Bから牙岩→木曽前→茶臼経由での周回案は、雪が薄い事・エスケープが難しい点、そして何より夏季の下見が出来てない状況で麦草岳から主稜線への区間は危険すぎる為見送りとなりました。 予見なしでも想像できるのが西駒道のハイライトは将基頭から木曽駒への稜線の道で、ここをじっくり味わうのであれば、西駒山荘か茶臼山分岐手前でビバークをして、翌朝に稜線を歩くのが一番と判断して、西駒道のピストンとしました。 気がついたら去年の8月ぶりのテン泊装備プラス厳冬期装備を背負って行くけど…大丈夫かな。 Day:1 早くビバーク地に到着しても酒だけ進んで仕方ないので、出発はかなり遅めの9時スタートでして、伊那市内で牛丼食べたりワイワイしてたら30分遅れの9時30分スタート。 入山口前の駐車スペースにはそこそこの台数がすでに駐車していて、我々の2台を駐車したら、この先のゲート前に停めるしかない状況で、こんなに人気のルートとは知りませんでした。 そしてこの日は暑かった、1時間程林道を歩いて登山口に着くとベースレイヤー姿になって、厳冬期らしくない格好でちりめん坂へと入る。 気温自体は−3℃くらいではあったが、日差しが強いので暖かさはそのせいだろう。 長く続く樹林帯で景色も変わらない事と、長距離運転と前日は車中泊で、十分疲れが取れていないようで、彗星の如く歩くNatuMounさんは普段よりペースが上がらず、大樽避難小屋へ到着したのは予定時刻の1時間半遅れ13時半であった。 下山してきた日帰りの方のお話を聞くと、この日の先行者は宿泊装備を背負っている人が多いようで、西駒山荘の石室が使えない可能性が浮上してきたので、標高2400m付近でビバーク地を探す事に。 周囲は次第に雪がちらついてきたり、歩いてきた道を振り返ると木々の間から快晴の南アが見えていたので、今回行く山間違った?なんて事も少し思ったりもしたが、6合目の地点で風も当たらない平地を見つけたので、今日はここで活動終了。 ビールが飲めると思うと整地・設営が早いもので、16時半開宴の酒宴は22時過ぎまで続きました。 Day:2 深夜は10cm弱積雪と時折強風も吹いたものの、活動開始予定の6時には天候は回復しており、期待しかない朝を迎えました。 外気温は−10℃程で、東に目をやると白峰三山あたりから御光が差し始めていました。 この日はテントは残置して18リッターザックで将基頭山を目指す。 高度を上げていくと厳冬期らしい澄んだ空気と静寂が気持ちよく、まだ日の当たっていない西側の紺碧の空に黄金色の霧氷、この景色だけでも十分なのに稜線からの景色に期待が高まる。 森林限界手前の霧氷は銀細工のような白銀の霧氷で、ここ数年の中で一番美しかった。 そして稜線へ。 視界に真っ先に飛び込んできたのは堂々とした御嶽山の山様、陽が創る陰影が美しいこれから歩く稜線。 北に目をやると穂高連峰にピラミダルな常念の峰。 これはけしからん! 稜線の上なので、風も強いのであまり見入って立ち止まっていると寒いので、将基頭山へと進むも、左手には南アルプスの峰が全て見えている。 自分の山座同定レベルで鋸から赤石、怪しいけれど光岳までピークが見えていた。 サイコーすぎる稜線の道はまだまだ続いて、風の10m/s程度と苦痛じゃないレベルなので何度も足止めを喰らう。 当初は宝剣岳にも登ろうとか話していたけれど、この稜線からの景色にどうでも良くなっていた。 八号目より先からは我々がトップとなり、トレースを描き始める。 雪庇もないし、せっかくなので直登気味のトレースを作りながら360度の展望を味わいながら進むこの区間はさらに歩きがいがあったのと、意外だったのが伊那前岳が結構かっこよくて、歩きながら何度も写真に収めていた。 斜度が落ち着き風裏を見つけたので小休止を挟み、いよいよ木曽駒ヶ岳山頂へ。 ここからの中ア南方の景色がまた美しく、冬らしい雲と白銀の峰の絵があまりにも神々しく、私みたいに長々〜と景色を眺めることが少ないNatuMounさんを虜にしてしまう程の景色がありました。 下山開始後も、何度も振り返って写真を撮るNatuMounさん、彼は私以上に名だたる山に行かれているので、十分目が肥えていると思うのですが、それほどに惹きつける絶景が厳冬の中アにあったようです。 名残惜しいものの夕方には天気が崩れるので稜線を脱し、テントを撤収して予定タイム通りに下山をし、夏季の中央アルプス縦走を約束して今回の山行は終了しました。 今回歩いた西駒道は急坂も少なく、危険箇所もあまりないのでまた歩きたくなるルートです。 迫る木曽駒ヶ岳の道というのもありますが、左手に南アルプスを眺め、右手に乗鞍御嶽を眺めながらゆく天空路は本当に格別でした。 夏季にはキンバイやコマクサも咲くようですし、足を伸ばして越百まで歩くとどんな感動が待っているのか、楽しみで仕方ありません。 予定していた乗鞍岳はこの三連休は雲が多く、いまいちだったようなので、晴れ男のNatuMounさんの誘いなければ、ただの爆風との修行になっていたので本当に感謝です。 でも、モンベルTシャツ欲しいけど、千畳敷駅に寄り道はいいかな(笑) ●コーラスタンバイするの忘れた… ●下山後はみはらしの湯で冷えた身体を温める♨️ ●さらに超大盛りで有名な信濃路でソースカツ丼を頂く😋(内蔵ジジィだから普通盛食べた)
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