活動データ
タイム
03:03
距離
6.8km
のぼり
649m
くだり
643m
活動詳細
すべて見る年末の12月29日に登った鎌刃城跡に隣接する竜宮山・八葉山・西坂山・松尾寺山。年明けはまずこれらの山の縦走から始めたいと思っていました。積雪は皆無でしょうが、ここならクマの懸念はなさそうなので、ソロ歩きでも大丈夫、と予想されたからです。 1) 1月5日は朝から絶好の山日和でした。支度して9時半頃自宅を出発。10:30には竜宮山登山口に取り付けるはずでした。 ところが、ほぼ予定通り10:30過ぎに着いた登山口駐車場で、登山靴やトレッキングポールを車に積んでいないことに気付き、愕然としました。準備万端のはずだったのに、日頃後部座席足元に積んでいる登山靴ほかを、年始に息子達家族の送迎のためすべて倉庫に移したままだったことをすっかり忘れていました。登山口駐車場に着いてからこのことに気付く始末です。サンダル履きでは、山歩きはとうてい無理です。 そこで、すぐに自宅に戻りました。朝の往路は米原経由の一般道+林道でしたが、帰路は男鬼峠経由にしてみました。しかし、林道が往路より2倍程長く感じられ、あまつさえ、多賀神社付近で年始の参拝車の渋滞につかまってしまいました。 こうして、新年早々、往復60kmも無駄な走行をしてしまい、やれやれでした。 帰宅して、倉庫から登山靴やトレッキングポールを取りだし、念のため屋内のヘッドランプも一緒に車に積み込みました。そして、朝と違い一般道は通らず名神高速を使い、米原ICから林道を経て登山口駐車場へ。 2) 準備をして登山口に取り付いたのが12:07でした。当初予定より1時間半の遅れとなりましたが、これなら、順調にゆけば、日暮れ前には戻れそうでした。 最初の山頂、竜宮山までは、稜線まで急登、稜線からはカレンフェルトの急登でした。付近は霊仙山に近いので、カレンフェルトがあるのは、文字通りごく自然でした。 その急登の途中で、中年ご夫妻と行き交いました。立ち止まってしばしお話しすると、お二人は、松尾寺山までの往復縦走を終えようとされているところでした。私とおよそ同じコース取りだったようです。 竜宮山山頂では、岐阜県のハイカーさんが昼食中。醒ヶ井養鱒場駐車場から林道を辿った後、松尾寺山から竜宮山まで歩き、林道まで下り、再び登り返して戻る途中とのことでした。69歳とのことで、その行程を伺っただけでもお元気だとわかりましたが、それどころか、年明けてからすでに3回目の山歩きだと伺い、途方もない元気さのお人だと、驚いたことでした。 私も脇で昼食を摂らせていただき、その間、あれこれ話が弾みました。アルプスはあまり登っていないが、鈴鹿や比良山系や別山や岐阜の山々など、かなり、そして繰り返し登ったとのお話には、さらに驚かされました。 昼食後は、後追いをお願いしました。ところが、起伏の激しくない八葉山までの後追いは順調でしたが、八葉山からの長い急坂をこのお人はとっとことっとこ駈け足で下って行かれ、それのできぬ私はどんどんおいて行かれました。私もそれなりに下りを頑張り、西坂山への登りの途中で、さすがに疲れたと仰る、ゆっくり歩きのご当人になんとかキャッチアップ。 以後、松尾寺山砦跡を経て、地蔵峠までご一緒しました。ご当人はyamapはやっていないとのことでしたが、途中、繰り返し、山歩き用デジタル器具を取り出して、そのつどコースを確かめられるなど、さすがにベテランらしい慎重さでした。 ご当人は、松尾寺を経て養鱒場に戻る由。したがって、地蔵峠でお別れし、私は真っ直ぐ松尾寺山へ。 松尾寺山までの登りはまずまずスムースでした。山頂に着いたのち、更にその先の夫婦杉まで進みました。事前の下調べでその場所もわかっていました。もっとも、夫婦杉とはいえ「婦」の杉は倒れてしまっているようでした。「夫」の杉は、まことに立派でしたが。 3) 松尾寺山まで戻ると、山頂で私より若く見えたソロハイカーさんと会いました。しばし話をしたところ、ご当人は、西坂山から下山するとのこと。 一方、私の方は、山頂から松尾寺へと下りました。途中、わかりにくい山腹の道を滑らぬよう歩いて影向岩(ようごうせき)に立ち寄ったのち、松尾寺へ。寺の遺構を見た後、地蔵峠への道に戻る際、道のない場所を下るはめに陥り、やはり滑らぬよう結構神経を使いました。また、地蔵峠までの移動中、狭いトラバースを通ることになり、そこは落ちたらたいへん怖いことになるのが必定の場所でしたから、ことさら慎重に歩きました。 この松尾寺から地蔵峠までの周回路が、今回最も歩きにくく、気を遣うコースでした。 地蔵峠から西坂山までは、帰路での疲労もあって、途中繰り返し休憩を挟みながら登り返しました。次いで、西坂山からは、往路がそうであったように途中歩きやすい道があったものの、八葉山までは激急登の長い登り返しとなり、ここもやはり繰り返し休憩を多く取り、息を整えながら、なんとか山頂まで辿り着きました。 その後、竜宮山までの帰路はさして疲れる行程ではありませんでした。 竜宮山山頂で、昼食時置き忘れてしまっていた手袋を回収。その後は、駐車場まで順調に下りました。 4) 平均ペース150-170%というのは、私にとって、赤目四十八滝の時に次いで速いです。これには、岐阜のハイカーさんを後追いする際、八葉山からの急坂で、離されまいと一生懸命下ったことが大きかったようです。おかげで、下山は16時過ぎと予想していたのが、15時頃には下山できました。ヘッドランプはもちろん、不要でした。 しかし軽い問題も生じました。5日夜に気づいたのですが、右足の薬指に痛みがあったのです。私の登山靴のどれを履いても感じる右足薬指の圧迫感。これまではそれでもとくに問題なく歩くことができていました。しかし、今回はここを初めて少し痛めてしまいました。皮膚がむけるなどの外傷はないので、ひどくはないのですが。 これは、おそらく、八葉山の急坂を、私なりに急ぎ足で下った際、右足に繰り返し衝撃と指への圧迫をかけ続けたのが原因だった、と推測されます。あるいは、そう思いたいところです。つまり、この下りは、上記の意味で私には無理な歩きだったので、そうした無理さえしなければ、こういう痛みが生じることはないのだ、と。 両足は一見したところ左右の形に差異があるようではありませんが、自らが視認できない違いがあるようです。登山靴がそれにちゃんと反応しているということでしょう。 この足を与件として今後も山を歩くのであれば、右足のみ今回のような厚地靴下ではなく少し薄手の靴下にすること、決して無理な歩きをしないこと、これらを励行する必要がありそうです。それでしばらく様子を見てみることにします。 5) さて、今回の山は、登り初めの山としてはやや華やかさに欠け、変化に富んだ面白い行程もない地味な山でしたが、歩きごたえと心地よさのある稜線コースではありましたし、道迷いのリスクはなく、また随所で眺望も利きました。遠景は霞んでいたのが残念でしたが。 この先、雪山になるまでは、クマに怯えることのないこうした近隣の低山をしばらく歩くことになりそうです。
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