「布引の滝」は伊根町本庄にあり、国道脇の公園からよく見える滝です。でも雪解け水のある春先や豪雨が降った直後でないと、滝に水が流れているのが良く分かりません。 一度 間近で見たくなり登ってみました。
布引の滝は何処でしょう?
道路脇にある公園から正面によく見えるのですが、残念ながら水が流れているのかいないのかよく分かりません。
公園から田圃道を通り、山のふもとの登山道から布引の滝の頂を目指します。
登山道入り口にはお地蔵さんが祀られており、一礼をして、登山の無事を祈り出発です。
滝の直下までは870m、滝山の頂上までは1,140mです。
この登山道は昭和24年から10年間ほど、山を越した筒川の中学生が通学に利用した道だそうです。雨の日も、風の日もと思うとすごい事です。でも積雪のある季節はどうしたんだろう?
雨でも降ればすぐに川になりそうな道です。
キノコがきれい!
滝の直下まで350m、滝山の頂上まで620mまで来ました。 分岐点で滝の直下方向、左へ進みます。
山水が湧き出る取水枡がありました。
この付近は昭和20年頃まで稲作がおこなわれていたようです。
人が生活していた跡の石垣がありました。
今にも崩れ落ちそうな心細い道になりました。
水の音が聞こえて来て、滝が見えてきました。
思った以上に水量があり、思った以上に立派な滝です。落差があるためこの水量でも激しい水の音をたてています。 水量の有る時は迫力のある滝に変わりそうです。
分岐まで戻り滝山の頂上へ進みます。
急に視界が開けて素晴らしい眺望になりました。 本庄浜の入口には「鯛釣り岩」が、右奥には冠島の「沓島」も見えます。
滝の水が下界をうるおし、一年で一番豊かな色に染まっています。