ヤバすぎ桴海於茂登岳(登頂ならず)

2023.01.23(月) 日帰り

活動データ

タイム

04:00

距離

3.5km

のぼり

491m

くだり

494m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間
休憩時間
40
距離
3.5 km
のぼり / くだり
491 / 494 m
5
3 47

活動詳細

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石垣島2日目。 YAMAP地図で見たら於茂登岳の隣に「桴海於茂登岳」という山があるので「いいね!こっちも登ってみよ~」ランランと軽ーく登ることを決めた。 結論から言うと標高477mの山頂に到達することができなかった。 さらに奥にある「ウマヌファ岳」まで行くつもりだったがとんでもねえ。 今思い出しても本当に苦しく、今までの登山の中でダントツでつらかった、精神的に。 トラウマレベルなので記録残そうか迷ったけど以下、自分の記録用として記しておく 敗因として、YAMAPの地図とGPSを信頼しすぎて事前にその他の情報を一切調べなかった。 前日に登った2座がお手軽ハイキングなので同等と信じて疑わなかった。 帰宅して初めて他ユーザーの活動記録読んだら皆「キツイ」「ヤバイ」「二度と登らない」「お勧めしない」と書いていて嗚呼、共感しかない。 せめて最初にこれらを知っておくべきだった。 それでも他ユーザーさん一応は登頂を果たしているのでやはり自分には力が足りないようだ。 ちなみに今んとこYAMAPに投稿されている「於茂登岳」371件の活動日記に対して「桴海於茂登岳」は全部で13件しかない。 まず登山口がみつからない。登山口なんてない。 ずっとウロウロしてようやく山に入ったら上下左右から植物がゴワゴワすごくて掻き分けながら進む。 一応長袖長ズボンだったけど手袋も絶対に必要だった。今もキーボードを打つ手が傷だらけで痛い。 前夜に降った雨で濡れている植物をかき分けながら進むのですぐに全身びっしょりに濡れて髪からは雫が落ちるほど。 ぬかるんだ土がヌルヌル滑るうえ結構な急登なのでずっとガッシリ木につかまりながらでないと登れない。 植物に引っかかるせいでくつひもが何度もほどけてしまう。 勝手に信頼しまくっていたYAMAP地図ルートがまっっったく合っていなくて愕然。道がない。 こんなとこ人が立ち入ってもいいんだろうか、と不安になるが一応遠くの方の枝にピンクテープが見えるのでとにかくそれだけを頼りに進む。 何度も確認しながら慎重に、ずっと「ピンク・・ピンク・・」と言いながら登った。それでも迷う。 これ色盲なら完全にアウトだった。 少し引き返そうと思ってもたった今自分が来た道もわからないほどの深い植物のジャングルで、これが軽くパニックになる。 そんな不安の最中、足元の枝に魚肉ソーセージの袋が巻いて結んであるのを見つけた。 普段なら「山にゴミ残すんじゃねえよ!」となるのだが、誰か先人が巻いた赤い袋を見てなんかめっちゃ安心した。 大幅に時間オーバーで、もうあとほんの少しで山頂という所でピンクテープ通りに進んでいたら下りが始まってしまい「???」。 いよいよまったく道がわからなくなった。ウロウロしてたら来た道すらも見失う。 「まさかの救助要請・・?」と恐ろしいことが頭に浮かんだ。 日が暮れたらもう前も後ろも進むことは不可能なのでとにかく来た道をなぞって戻ろう。 もう頂上なんてどうでもいい。こんなとこに取り残されたら大変だ。 「こんな滑る道は絶対下山できないわー帰りのコースはもっとゆるいといいな~」と思いながら登ってきた道をそのまま下ることになった。 急な泥道をなんど滑って転んだかわからず最後は開き直って滑り台みたいに滑っておりた。 とにかく帰れればなんでもいい、という思いで必死だった。 そんなこんなで4時間後ようやく元の場所に戻ったら農作業のおじいがいた。 泥だらけのわたしを見て「ねえちゃんひとりで登ったの!?山が好きなんだなあ~」と言った。 好きだったけど、嫌いになりそうなところなんですよ、いま。 びしょ濡れでバイクに乗りそのまま島で唯一の立ち寄り湯に行った。 きれいなホテルの中にある立派な大浴場なんだけど泥だらけの雑巾女が脱衣所で服を脱いだら枯葉や泥や小石がバラバラ~っと散らばってあせった。やば。携帯も腕時計もなにもかも泥まみれ。 頭洗ったら髪に小枝がたくさん絡みついていて、おでこにはたんこぶ。頬に切り傷があり出血してる。 湯につかると全身傷だらけで痛い。 挙句ふと見たら足からどろどろ出血してるじゃねえか!ヒルにやられていた。笑 これがうわさの山ビルかあ、と浴場で感心しちゃったね。完全にやばい客だ。 泥まみれの靴は旅中に再利用不可能なので新しいものを買った。血まみれ靴下は捨てた 桴海於茂登岳・・また挑戦したい気もするけど2回目なら迷わないという保障はまったくない。 もうひとりで入山するのは怖いなあ。せめてコンパス使えるくらいにならないとだな。 記録上は休憩時間40分てなってるけど1秒も休憩していない。合計40分以上迷っていたということだ。 たかが477mの山で、大げさな!ハハハと笑い飛ばしてあげたいけどそれは机上の空論ってもんで今もおでこはズキズキ痛いしヒル跡はかゆいし、なにより道に迷い精神的に追い詰められる恐怖が残っている。 桴海於茂登岳はもう「恐山」に改名しよう。恐山Part2に。 【まとめ】どんな低山でも事前の情報収集大事!絶対!

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