柏餅に囚われる高御位山

間違いなく、西明石くらいまでは、たつの市に梅を見に行く予定だった。 当初、懸念していたほどの天気の崩れはなく、西へ走るに従ってどんどん青空が広がり、確かに梅鑑賞だけでは勿体無い日和となりつつあったけれど、恐らく行き先変更の1番の原動力となったのは、1個120円の柏餅であることは明白である。 120円に揺らぐ乙女心。急ハンドルで高速を加古川インターで降りて、ウキウキしながら鹿島神社へ。 柏餅が出来上がるのを待つこと店先で20分。相変わらずのマイペースで4個の餅を腰に携え、猿やら犬やら雉やらに一個ずつ渡すでもなく、全部自分で平らげる気満々で、スタートです。 それにしても、柏餅4種類あるけどどれにする？　て聞かれて、そりゃあ4種類あるなら4個に決まってるじゃないか、と全会一致するスピードの速さよ。行く山はなかなか決まらないのに、こういう時だけすぐ決まる。チームワークがあるんだか、なんなんだか。 歩き始めて15分程で柏餅を2個平らげて、これ以上はダメだ！と誰ともなく大声で宣言し、ザックの見えないところに仕舞い込む。こし餡と粒あん、草餅と白い餅の4種類、どれから食べるべきか、なんてことを真剣に悩みながら、残りの2個は景色の良い山頂でしっかりいただきました。 結果、私は白の粒あんが1番好きでしたね。ほんのり甘い白い餅としっかり甘い餡子が、口の中でお互いを高め合うように甘くて、そりゃあもうがっつり苦い緑茶がたまらなく欲しくなりました。餅にはお茶、を実感して、おやつバックの中に緑茶を入れるのを忘れないようにしようと心に決めた高御位山でした。 餅のことしか書いてない！