笠森観音から房総の境界尾根を通り、高星山まで、さらにそこから、一等三角点のある権現森までのルートを歩く計画をたてて、初めて歩き始めたのは今から2年半前。 少しずつルート探索をしながら、荒れたルートの整備をしてきましたが、途中、大型台風もあり、なかなか時間がかかりましたが、今日、なんとか通しでいつもの気の合った、整備仲間と楽しく歩くことができました! 基本的には尾根筋のルートであり、昔は歩く人もそれなりにいたとは思いますが、車社会になって、道路が整備され、高齢化が進み、林業の衰退で山はどんどん荒れてしまい、今では部分的には山の石碑、石祠、石仏に詣でる人がまだおられるところもあるようですが、ロングに歩く人はいないようです。 まだ、随所に整備未完のところが多く、みなさんにどんどん歩いてくださいとは言えない、滑りやすい急斜面、細尾根、崖崩れ、倒木の係木、荒れた孟宗竹林、笹竹ヤブ、イノシシの堀り跡なども多いルートではありますので、ご注意ください。 整備は続けていきますが、一般ルートではありませんので、今後もYAMAP正式ルートとして申請するつもりはないです。 でも今日、仲間とロングで歩いてみて、ここは自然豊かな房総の里山で、アップダウンもあり、健康ハイクにはもってこいの楽しいルートだと改めて感じました。 できましたら、低山向けの装備をお持ちになり(GPS地図は必携ですが、紙地図、コンパスやスマホの充電セット、救急薬品やヘッドランプなどなど。)、とりあえず少しずつ、ピストン、小周回ルートでこの山の雰囲気を理解し、地図読み力を上げながら、徐々に距離を延ばされることをおすすめします。 ちょっと写真は多めですが、変化に富んだこのルートの魅力が伝わればと思います。 あとは写真の方のコメントを参考にしてください。
笠森寺~高星山~権現森への最新のルート案内図です。 スマホに入れてお使いください。 印刷するときは、すこし大きいので、2分割ぐらいで拡大印刷したほうが見やすいです。 荒れと書いているところは整備ができていません。 最新版のダウンロードはこちらから 米沢の森、内田の森の案内図フォルダーに一緒に入れておきます。 地主さんなどから、通行について注意をされた場合は指示に従ってください。 そして私にご連絡いただければ幸いです。 https://drive.google.com/drive/folders/1Brovdk3X1-EXn3aFt9Qv_duJ5_pXP1dZ?usp=sharing
メンバーとここ、JR外房線茂原駅に集合。 ここから小湊鉄道の7:25発のバスで笠森へ向かいます。 朝8:00ごろから歩き始め、笠森~権現森を通って、バス停のある六地蔵まで歩き、そこから又バスでここへ戻ってくる計画です。 およそ全長15kmなので、2km/時間として休憩入れて8時間のコースタイム。 16:19のバスに乗る予定で出発。 もしそれに間に合わなくても17:15、17:50のバスもありますので、安心です。
笠森に到着。 メンバーは米沢の森を一生懸命整備してくれてるNさん(山のSNS等はやってません)と、いつもの整備仲間のmisaさん、ニョロさんです。 気心の知れた仲間たちです。
先ずは観音様にお参り。
道程の無事を祈願し、一人1回ずつ鐘をつきました。 ゴーン! 笠森の森中に響き渡ります。
笠森寺。 いつ見ても立派です。
そして先日見つけた大庭入口からのショートコースへの降り口を案内します。
いつもの展望台へ
やったー! 今日は快晴! 富士山も見えました! 本当に気持ちの良い朝です。
笠森グリーンルートからここを右へ折れて高星山ルートへ向かいます。 一般ルートではないので、一般ハイカーの方がおられたら、出来たら、見られないようにこっそり入ってくださいね。(笑)
秋葉神社への上り急斜面。 ロープをつけています。
秋葉神社。 地元の方の守り神様のようです。
ここから北ではなく、西尾根ルートへ降ります。 こちらも急斜面です。 気を付けてください。 (北尾根ルートは最後の降り口まわりにくくりわなを設置してあるので、避けてもらいたいとの地元の方の要請がありましたので、現在は北側ルートへは案内していません。)
竹林へ降りてきました。
へそ農園。 名前がおもしろい!
しばらく、村の舗装道をてくてく。
国道へ出て、ここからまた登ります。
足りなかった、ロープをつけ足しました。 これで安心して通れます。
ここからはこんな尾根道です。
倒木地帯です。その先には孟宗竹林があります。
二十三夜塔に到着。 この先の急斜面も滑りやすいです。私もずるっときました。 misaさんはさらに危ない状態に。 何もなく、よかったですが、みなさん、本当に慎重にゆっくり降りてくださいね。
そして切通に降りて、右へ少し進み、すぐ左の山へまた上がります。 この上り口に気づかず、Nさんは途中の木などを片づけたりして遅れてしまい、ずっと先の民家まで行ったようです。 上り口のピンクテープを見失わないように。 急斜面が随所にありますので、ゆっくり、慎重に上り下りしてください。
月見山へ向かう途中、この辺りは整備が行き届いていません。 かなりの笹竹ヤブ地です。 ピンクテープを見失わないように進んでください。 おかしいなと思ったら、GPSで位置を確認願います・ 迷いやすい枝尾根が随所にありますので、GPS地図で常にチェックしながら進んでください。
月見山へ到着。 三角点もあります。 何度も上がったり、下りたりを繰り返します。 ここまでくる間にかなりもう、疲れが出てきました。 久しぶりのロングで足がついてきていません。
だんだん高星山や権現森が少しずつ、近くなってきています。
この崖地を降りるのが一番の難所です。
町道へ出てきました。 降り口に簡単な案内標識をつけました。
そして高星山への登り口にも。
途中のやぶ、倒木を乗り越え、ロープで又、尾根道へ上がってくると、Kawamawashiさんが見つけた石祠。 山の神でしょう。
そして、何度も上がったり下りたりを繰り返しながら、やっと星見山へ到着。 お昼までには真ん中あたりの高星山まで行けたらなと思ってましたが、思った以上に体がついていきません。 ここでランチとします。
権現森がだいぶ近づいてきました。 その横の自衛隊の基地のアンテナ群も大きく見えてきました。
高星山に到着! 記念写真を1枚!パチリ! お天気はほんと申し分ない良いです。 気分も最高! 感謝、感謝!
今日はこちらのルートから下ります。 3本ありますので、お好きなコースでどうぞ。
今日は残念ながら、時間がありませんので、シダの森を通って、天神山へは行きません。 時間のある方はぜひ、訪れてください。
なかなかのアドベンチャーのコースでした。 最後のこの水路へ降りるところ。 気を付けてください。 一応、壁面にステップを刻んでますので、そこに足をかけながら、ロープをつかんで下りれば楽に下りれます。 Nさん、ここでちょっと、足を無理したようです。
さあ次は下がり山へ。
金毘羅さまの石塔群。
ここには珍しい十八夜の石碑があります。 この辺りは二十三夜塔が多いですが、米沢の森にはない十八夜塔です。
気持ちの良い尾根道です。
下がり山 南峰。
下がり山 北峰。
そして最後の急斜面を慎重に降りたら、少し林道を登って、出羽三山碑を見に来ました。 これは立派なものです。 今もこの地区の方は定期的に三山詣でに出かけていて、それを石に刻むという風習は続いているようです。 是非、見てくださいね。
いよいよ後半戦の見どころ。空見山に登ります。 岩場かと思ってたら、どうもこれは人工物のようです。 排水路か、登り用の道なのか? これの左側をロープと木をつかみながら登ってください。
空見山、到着!
絶景です。 癒されます! しばし、ここで竹ベンチに座ってのんびりしたいのですが、日がだいぶ傾いてきました。暗くなる前に武峯神社に到達したいです。
空見山を下りて、少し林道を下って、石塔群へ。 いつも見守りありがとうございます。
さて、今度は見張山へ登ります。 神明大神社で拝んだ後、やせ尾根に上がります。
石祠がひっそりと。
ここはずっと古墳かと思ってましたが、見張山という名前を聞くと、どうも、のろし台かもしれません。 昔は木も少なく、四方が見渡せたのだと思います。
見張山の東峰通過。 西峰には今回行く時間がありませんでした。
見張山の降り口。 そして道路を渡って、すぐ向かいの森へ入り、斜面を下って、権現森へと向かいます。
こんな道の先には急斜面が。
いよいよ最後の権現森へ。 道路を気を付けて渡って、登り口へ。 この斜面を登るとあと少しです。 もう、かなりへとへとですが、ニョロさんが後ろから、ガンバーレ、ガンバーレと励ましてくれます。(笑)
なんとか明るいうちに権現森、武峯神社に全員無事に到着!
もう全員へとへとです。 みなさん、よく頑張りましたね。 私も久しぶりのロングコース。 低山の何度も繰り返す、アップダウン、滑りやすい急斜面の連続。 相当、体力、精神力を使い果たして到着しました!
あとはのんびり、平地を歩くだけ。
結局予定の16:19のバスには乗れませんでした。 次のバスまでだいぶ時間があります。 まだ明るいので、17:00の道の駅の閉店までここで過ごします。 だれも乗ってない空のバスがすごく遅れてやってきました。 何かあったのかなあ? でもあとは座ってるだけで茂原駅まで連れて行ってくれます。
そして、駅前、居酒屋でカンパーイ! いやあ、生ビールのおいしいこと! (Nさんはバスの時間が合わないとかで車を駅前に停めてますので、ここでお別れしました。) 道中のいろんなエピソードに花を咲かせて楽しい一日を締めくくりました。 おしまい! 長々とみていただき、ありがとうございました。