秋の北鎌尾根に行くという先輩2人の企画を聞いて、良いなー!を連呼。無理矢理入り込ませていただきました。 ワクワクしていたが、岐阜の地震でルートがどうなってるか分からない… 前穂北尾根、北穂東陵、剱岳北方稜線、鋸〜甲斐駒、西岳を左端から藪漕ぎ、の選択肢が出て、前日には西岳藪漕ぎが濃厚な雰囲気だった。 池の平小屋に行ったことがなく、またそこからの剱岳にぼんやりとした憧れがある私は、前日の夕方、思い切って剱岳行きたい!と言ってみた。Iさんは夏に源次郎やったばかり、Mちゃんは過去に八峰のアプローチが長すぎて剱岳に良い印象なし…私1人が剱岳に行きたい状態なんだけど、2人とも快諾?してくださった。ワガママ言うてすんません🙏 急遽、富山行き夜行バス取ったり、食料調達したり、パッキンしてバッタバタだけど無事に出発できました。 池の平山からの藪漕ぎ&懸垂の連続、小窓の王付近はザレザレの下り、池の谷ガリーの落石地獄登り、ビバークポイントで超斜めテント、翌朝はガス&暗闇でのルーファイ、早月の長い長い下りでみんなの足が悲鳴… と色々ありましたが、心強い先輩2人のおかげで達成感、充実感が半端ない山行となりました。ありがとうございます。
夜行バスで6:30富山駅着。 7:05富山駅発。
お久しぶりの富山。観光客と登山客が入り混じる風景。
整えて出発。硫黄の香りします。
紅葉が美しい。この時期の立山は初めてで感動。
いざ!
劔沢でルートの注意書きを確認。雪渓歩きはどうでしょう??
一部のみ雪渓のようです。
深い谷になってきた。
大岩。源次郎尾根の入り口。
夏に源次郎へ行ったIさん、取り付きを説明している。
真ん中の草付きから右端の尾根に上がる…んだったっけ。
真砂沢ロッジに向けてどんどん降ります。
スラブな岩。ロープがありがたし。
もし滑ったら、あの穴に吸い込まれる…
崩れたての雪渓。雪渓歩きは怖そう。
一旦左岸に渡ります。印がありがたい。
真砂沢ロッジが近くなってきた。
別山沢
テント張って小屋の売店物色。売り切れだけど、熊などの毛皮も売り物のようだった。山小屋グッズで石垣の箸置き(焼き物、重そう。)もあった。ビール購入してみんなで夕飯。Iさんはツェルト、私はMちゃんとテントに潜り込む。全然寒くなく、 3番シュラフと防寒着で快適○
朝 2時半起き。4時出発。池の平までは歩きやすい道。この辺はビバークしてる人いました。
三の窓雪渓が見えます。
ここもビバークできる。
三の窓雪渓。
仙人乗越到着。左に行けば池の平小屋。
右に行けば仙人小屋もすぐ近く。
池の平、ですね。
後ろ立山もご機嫌。
池の平への実直な登りがきつい〜。
小窓の乗越の先に目を凝らす。どこ行くんだろ…よく見るとうっすら踏み跡やハイマツの中にピンクテープが見えてきた。
南峰着。北方稜線の入り口下見のため北峰へ行きたかったIさんですが、コースタイムが2時間押しなので諦めた。そのために冬並みの重量装備担いできてたIさんの脅威の体力。 そもそも 3時出発の計画書だったけど、4時出発に何の違和感も覚えないゆるいメンバー、だけどすてきなメンバー。 北峰まで行った方の話ではロープか鎖がしっかりしてるそうです。
途中、鎌を片手にするカメラマンとすれ違いました。1週間行方不明の男性がおり、救助活動が続いてるそう。劔に行く時はキョロキョロしてね、と言われました。小窓への下りで懸垂下降の箇所があるよ、とも。 気を引き締めていきましょう。
踏み跡が不明瞭になり、尾根を外れて藪に突っ込んで、途中から懸垂下降。トレランのお兄さんは尾根つたいで歩いてたので、そっちが正解だったのかな。 でも、懸垂の支点は随所にあった。ロープ必須だ。トレランさんはロープ無しで行ったんだろう、すご…。
小窓の乗越。懸垂下降はIさんがトップでしてくださった。的確に次の支点を探し出してセットしてくださる。
小窓の乗越から振り返るとどこ降りてきたんや。
小窓の雪渓。ソロの人が登ってきた。
小窓は基本巻く。
小窓の王から池の谷乗越まではざれざれ、写真中央の谷を下る。滑るとやばいよ〜。
小窓の王を下り、三の窓。 テントはれます。チンネに登る人はここでビバークするそう。 3時過ぎてるし、停滞モードが流れる。。
いや、ここで停滞したら明日が長い、明日は天気崩れる、暗闇の岩場なんて絶対無理!頑張ろうっつーことで、池の谷ガリーを登る。
浮石地獄、落石地獄すぎる。左の岸壁沿いが正解な気がする。
はぁ、終わらない。、
チンネの下降点や、八峰の下降点が、ガリーの途中にあるそうてす。
やっとガリーが済んでホッとする。ここからは楽しい岩場歩き。
ガリーを振り返る。
さぁさ、登ろう♫
上りきったところは360度の絶景。
別山
池の平?
本峰。
立山。奥にちょこんと槍。北鎌尾根に来年は行きたいね。、
源次郎尾根かな?
八峰かな??
Iさんと並ぶと…私の方がいかつい…
美しい夕暮れ。
絶景ピークから10分。岩の割れ目の間にテント2張りが精一杯のスペース。以前Iさんがチンネに行った時に見つけてた場所でした。そこへ行くとまさかの先客…まじか!超斜めなところになんとか2張しました。
プチ宴会してたら先客テントの方が帰ってきました。まさかの女性ソロ。 早月in、北方稜線でここにテント張って、小窓雪渓おりて、真砂沢ロッジ泊、八峰を一峰から登ってきたんだと!超人すぎます。
おやすみなさい。
3日目は5時発。真っ暗だし、ガスだし、ルートが全くわからない。経験者のIさんが先行してくださり、慎重に進む。
途中引き返したりしながらも、大きく間違わず順調に進んだ。残置ロープがあり、頼りに下りる。
ここ、足なくて怖かったな。
振り返って。
さぁ、ラストの登り。
ありがとーーー!皆さん本当に感謝します。
山頂で記念撮影して下山。
下の方は晴れてて富山湾が美しい。
立山の紅葉、晴れてたらきっと鮮やかなんだろう。 早月小屋は昨日までの営業で、通りかかると小屋締め作業して、スタッフさんが下山するところでした。
途中、私とIさんは膝痛、Mちゃんは足の裏の皮が水膨れ。。休憩しながらなんとか下山。
馬場荘でタクシーをお願いして、食堂で乾杯。小屋番さん達も打ち上げのようでした。 タクシーに乗って湯神子(ゆのみこ)温泉へ。親切な番台さんでした。 バスの時間に間に合わせて大急ぎでお風呂に入って、バスで上市駅へ。
電車に乗って富山駅へ戻ります。
富山駅中のお店で乾杯。帰りは新幹線でした。 Iさんが「悔しいけど達成感しかない」と一言。劔にみんなと行けて幸せです。ありがとうございました❗️