分県登山ガイド宮城県の山の大柴山・花淵山へ行く。花渕山はシロヤシオの純林で知られている。 下山位置のオニコウベスキー場に自転車を置いた後、国道47号沿いの花渕山入口から登り始める。階段やロープの急斜面をしばらく登ると傾斜が落ち、大変きれいなブナ林に入る。旧鳴子スキー場第2リフト降り場跡からは、眼下に鳴子温泉や8月に登った胡桃ヶ岳の三角形がよく見える。スキー場のコーヒーショップ廃屋を過ぎ、時々太いブナが現れる道を進んで古い石祠がある雄沼に寄る。 雄沼の上の花渕山山頂は林の中で、展望は無い。小ピーク996mを過ぎ、曲がりくねったシロヤシオの純林(1種類の樹木だけが群生)の間をぬって歩く。小向コース分岐を過ぎ大柴山に着くが、三角点だけで山名板は無く、展望も無い。大柴山から少し下った所で北東側の展望が得られ、荒尾岳、栗駒山、大土ヶ森が見える。花を見ながら小ピークのアップダウンでテレキャビン山頂駅の鍋倉山に着く。山頂は展望がよく、場所を変えながら展望図で四方の山々の山名を確かめる。 下山はオニコウベスキー場内の道をテレキャビン乗り場まで下り、ここからデポしていた自転車で花渕山入口付近の駐車位置に戻る。途中の荒雄湖畔公園では、今日歩いた稜線を振り返る。 標高差 大柴山1082.9m-花淵山入口240m≒840m 登山口15℃、花淵山山頂18℃、大柴山山頂18℃ 日の出5:02、日の入18:11
宮城県地形図 赤:今回 青:前回まで
駐車位置 下山位置のオニコウベスキー場に自転車を置いた後鳴子まで戻り、国道47号わきの広々とした旧鳴子スキー場の駐車場に駐車する。国道をはさんだ向かい右側が、花淵山入口。
花淵山入口 240m 国道47号を渡り、奥の細道の出羽仙台街道沿いに花淵山登山口へ向かって階段を登って行く。
花淵山登山口 260m ここから山道に入る。この後直ぐに旧鳴子スキー場第1リフト乗り場跡が右手に現れる。
標高370m付近 階段やロープの急斜面が続く。
標高430m付近 ヤマジノホトトギス。
標高490m付近 ホツツジ。
標高510m付近 ヤマハギ。
標高550m付近 第2リフト乗り場跡を右手に見送って、ゲレンデ跡を登って行く。
標高560m付近 山麓方向、山頂方向の標識があり、山頂方向へ向かう。左側の山麓方向の道は、旧道で藪化している。この後、同じ表示の方向標識が何度か出てくる。
標高570m付近 大変きれいなブナ林が続く。
標高650m付近 大きなアオムシが、口から出した白い糸といっしょに登山道上でもぞもぞ動いている。
標高710m付近 旧スキー場の第2リフト降り場跡と奥のコーヒーショップ廃屋。古びた板を伝って降り場の先端に立つと展望が開ける。
第2リフト降り場跡から 中央(三角)は胡桃ヶ岳。左側奥に大土森(小半円)が見える。 山麓に鳴子温泉が見える。
第2リフト降り場跡から 大土森。(ズーム)
第2リフト降り場跡から 西側には8月に登った大土ヶ森。(ズーム)
標高725m付近 コーヒーショップ廃屋にあるスキーゲレンデ案内図。
標高730m付近 ノギラン。
標高800m付近 時々、太いブナが登山道沿いに現れる。
標高810m付近 ギンリョウソウがかたまってある。
標高830m付近 雄沼への入口を通り過ぎてしまいしばらく登ってしまうが、途中で気が付いて戻る。戻りの途中で雄沼への短絡道を見つけて下りて行く。
標高825m付近 雄沼。林で沼がよく見えず、木に少し登って沼全体を写す。
雄沼 古い石祠がある。左側の祠の裏側には水分神社の文字が刻まれている。
標高960m付近 第3リフト降り場跡。船形山方向に展望があるが、雲で山容はよく見えない。
標高960m付近 大きな電波反射板の鉄塔横を通る。
標高960m付近 花淵山山頂方向の標識、鍋倉山頂まで5.5㎞。
花渕山山頂付近 花淵山山頂への分岐。少し奥に三角点とロボット気象観測施設が見える。
花淵山984.6m山頂 林の中で、展望は無い。
標高950m付近 花渕山から少し下った所で、枝の間から山並みが見える。 荒尾岳(左側手前右端三角)と秣岳(右側奥三角)。
標高990m付近 小ピーク996mを過ぎ、曲がりくねったシロヤシオの純林の間をぬって歩く。次は花の季節の5~6月に通ってみたいものだと思う。
標高960m付近 小ピーク1001mを下り、小向コース分岐に着く。 花淵山山頂方向、山頂まで3.0㎞。小向口方向、入口まで3.5㎞。
標高920m付近 カワラタケが木の周りをぐるりと取り巻いていておもしろい。
標高930m付近 大きなブナの木の周りに実がいっぱい落ちている。 鞍部から大柴山まで登りが続く。
大柴山1082.9m山頂 三角点だけで、山名板は無い。林に囲まれていて、残念ながら展望は無い。
標高1050m付近 大柴山から少し下った所で、北東側の展望が得られる。 左側は荒尾岳、奥は栗駒山。右端奥は大土ヶ森。
標高1050m付近 左側から山王森、ツクシ森(台形)、荒尾岳(三角)。スクシ森の奥は秣岳。(ズーム)
標高1050m付近 須金岳(左側)と竹の子森(右側三角)。(ズーム)
標高1100m付近 大柴山から1つ目の東屋の跡。この少し手前には展望台もあったが、今は跡も見られない。
標高1100m付近 ニガナ。
標高1065m付近
標高1060m付近 ミゾソバ。 ここは小ピークの鞍部だが、以前は大柴山から2つ目の東屋があった。この先の小ピーク1094m地点には大柴山から3つ目の東屋があったが、木片の残骸が見られる。
鍋倉山1095m山頂 テレキャビン山頂駅。 山形県と宮城県の県境。
鍋倉山山頂から 山頂方位盤から南西方向を望むが、雲が多い。中央左側に、まだ行っていない翁山が見える。
鍋倉山山頂から 廃止されたリフトから北西方向を見ると、先月行った小柴山(左側)、花立峠(中央付近)、禿岳(右側、雲の中)が見える。中央奥は小又山(三角)。
鍋倉山山頂付近 ゲンノショウコ。
標高1085m付近 オニコウベスキー場内の道を、テレキャビン乗り場まで下る。 テレキャビン乗り場からは、デポしていた自転車で花渕山入口付近の駐車位置へ向かう。
標高300m付近 荒尾川神社と鳴子町指定有形文化財、金華山号(主馬神社)。 小向コース登山口。
小向コース登山口 鳥居横にある花渕山登山道(小向コース)案内図。
標高270m付近 荒雄湖畔公園から、今日歩いた稜線を振り返る。 左側の鞍部奥が大柴山、中央右側奥はテレキャビン山頂駅の鍋倉山、右側のピーク(三角)は小柴山。
標高240m付近 花渕山入口付近の駐車位置(国道47号わき)に着く。