長尾山 ナイトハイク

2021.07.03(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
34
休憩時間
0
距離
2.1 km
のぼり / くだり
243 / 0 m
32

活動詳細

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フォロワーさんを対象にして 1つの限定公開モーメントを作成。 Twitterのように写真とコメントを 小出ししながら、僕がどこに向かっているかを推理してもらうフォックスハンティングを自分勝手にスタートさせました。 誰も反応してくれなかったら意味がないけど 思ったよりも反応があってよかった。 行きたい山を二つに絞り、結果的には長尾山に行くことにしました。 きっと北嵯峨からの夜景は綺麗なはず。 直指庵(じきしあん)の横から、登山道に入り 前半から足元の滑る道をとにかくは頂上まで急ぐ。 湿度はかなり高い状況だったけど、 今朝方までの滝のような降水は、しばらくの間は ないはず。 念のため、登りの途中で何度も振り返り景色をよく見る。ピストンして戻ってくるから、その景色の記憶が役に立つはず。 ハイペースで着いた山頂からは薄暮の京都市内が見える。なかなか良い。真っ暗になったら、さらに美しいはず。 モーメントに寄せられた『いいね』やコメントをニヤニヤと読みながら、ライブ感覚で現状を配信してゆく。 何度も同じモーメントを読むことを普通はしないと思いますが、何人かは楽しんでくれるはず。 やがて山頂は真っ暗になった。 想定外だったのは蚊🦟の多さ。 じっとしていられない。呼吸は落ち着いてきたけど汗びっしょりの高い体温に、周囲全ての蚊がここに集まってきたのではないかと思われるくらい、騒々しくなってきたので下山を開始した。 拾った竹の棒が下りではきっと役に立つはず。 ヘッドライトと街明かりで下山をする。 すでにどっぷりと日は暮れて虫の羽音や鳥の鳴き声、ライトに現れる蛾や蜘蛛の巣、それ以外の情報が伝わってこない。地面の状況やコンディションは往路での記憶を頼りに進む。 そこは経験が役に立つはず。 その間にも、絶え間なくスマホにはYAMAP通知が届く。 コメントも届いている。 さすがに入力しながら歩けるような状況ではないので大丈夫っすよ〜、とスマホ片手にブツブツ言いながら慎重に下る。 事故や遭難は全行程の後半残り4分の1に差し掛かったかと思えた。 今回はピストンだから前半のぶっ飛ばして歩いていた辺りの道の状態がその対象となる。 ここまでは想定内。岩で滑りやすかったり、道が一部なくなっていたり、狭くて踏み外すとアカン崖だったり、それらを思い出しながら進んだ。 僕は笑顔で下山できるはず。 難所はクリアできた。 そしてコメントの流れから、もしかしたらフォロワーさんとリアルに逢うことがあるかもしれない。そんな予感がした。 岩場や下草の多い場所を通り過ぎ、やがて道は平坦になり緊張が緩んだその時、 後ろから追い抜いてゆく1匹の蛍が…。 え?ここで蛍?その姿を見失わぬように進む。 だが先ゆく光跡がふっと流れてわからなくなった。 その光跡だった方向を目指して歩くと、川に掛かった橋の上。 橋といっても幅は4〜50センチあるかないかの細いもの。よく踏み外さなかったものだ。 大雨後の轟々という音をしばし全く聴き取らず、歩いていた。 もし、川に落ちていたら只事では済まなかった。 蛍の光跡は橋の有り様を示したかったのだろうか。 生活の灯とアスファルトの路面にホッとしながら、さらに届いたコメントに返信をしつつ歩いていると 後ろから、声が掛かった。 フォロワーさんが勇気を出して声をかけてくださったのだ。 まさに、邂逅。しばらく笑いが止まらなかった。 今夜の全ての「はず」を、 信じていてよかった。

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