(今宮道のみのルート数値は2021年1月9日の記録をご覧ください) 雪道をたくさん歩きたくて、河口登山口(標高195m)からスタート、今宮道からのニノ鎖元小屋(標高1,820m)まで。 標高800mくらいまでは緩んだ薄い雪だけど、やはり腐っても新雪、まっさらの白い絨毯に足を踏み入れるわくわくがたまらない。 夜明峠(標高1,652m)以降は、先行者に踏まれてもなお、ふかふかもぎゅもぎゅ雪で、疲れも吹き飛ぶ愉悦。 標高とともに徐々に雰囲気を変えてゆく雪のフルコースと、雪に彩られた眺めを存分に堪能できて大満足。 【ルート詳細】※加筆再掲 ◯今宮道について 旧石鎚山表参道。 適度な斜度と、よくならされた道で歩きやすい。木立の中をずっと、代わり映えのない道がひたすらに続く素朴なルート。 終盤には、石鎚スキー場のリフト下をくぐり、ゲレンデを横切って成就へと向かう。 分岐のないわかりやすい道だが、前半、3回林道に出るので、登山道に戻るポイントを見失わないよう注意。 林道① ちょっと心配になるくらい林道を歩くので、登山口へ戻る標識を見落としがち。そこそこ歩きます。 林道② ちょこっと林道に出て、すぐに登山道へ入る。 林道③ すぐ向かい側に登山道があるので、林道を横切るだけ。ほんとにすぐそこ。 いずれも行きは「成就」、帰りは「河口」の標識に従う。 なお、旧石鎚山表参道には、今宮道とならんで黒川道もあるけど、登山口が土嚢で閉鎖され廃道になっている。崩落・倒木・ザレ・ガレの豊富なスリリングな道だそうです。
ほぼずっと何かしらの雪。
まっさらの雪道に、動物の足跡のみ。
ヒヅメがあるからイノシシかな?
イノシシ(仮)の横には謎のちっちゃい足跡も。雪の足跡かわいい。
イノシシ(仮)との散歩風に足跡つけてみた。
林道に出るとこには標識あり。
林道から登山道に戻るところの標識。 行きも帰りも、どこかの標識を見落として林道を余分に歩いてしまった。 やっぱり道迷いの才能あるな。 ルート外れ警告必須。
今宮の大杉。
これぞ今宮道。歩きやすく、ただただ長い。
標高1,000mくらいから、何日か前の雪についた踏み跡が残ってた。
踏み跡があっても、くるぶし上まで埋もれるぼふぼふ雪で、けっこう負荷がかかる。
ロープウェイの下をくぐり、
ゲレンデを横切る。 帰りはボーダーさんが多く、リフト降り場まで登って迂回。 ええ、思いっきし場違いでした。 薄着で板も付けずにガシガシ歩く不審者だもの。
ここからは楽勝! 今日はリフトから成就までの道も雪が多い。
もはやここは「山頂」。
これを見た以上、成就で引き返すという選択肢はなくなった。
アイゼンと相性最悪の階段も、雪で包まれると歩きやすい。
階段が雪のしたに消えて、アイゼンくん超絶ご機嫌。
今日は文句なしにアイゼンくん大活躍。チェーンスパイクではダメだったね。
夜明峠。この辺りから雪がさらに増えた。
そう、これが見たかった。
こころ震える情景。
圧巻の「北壁」。
雲さえも見おろせる場所。
深い雪で、アイゼンでも足元が不安定になってきた。 すれ違いのためにトレース外に出ると、膝までぼふっと埋もれる。最初のトレースつけてくれた人、めちゃめちゃすごいな。
瓶ヶ森も真っ白。あっちにも行きたいなぁ。
石鎚山から続く尾根も真っ白。
山麓にたなびく雲も美しい。
ああ、ここまで登ってきてよかった。
あれっ、ルート途中でトレースが消えた!!
えー、ショートカットしてるし! 自力ツボ足は厳しいので、急登ショートカットに続く。
今シーズンの「山頂」。 トレース外の雪、メレンゲかクリームか何か未知のお菓子みたい。切り分けて食べたい。
ニノ鎖元小屋からの展望。
瓶ヶ森までずうっと尾根が連なる、我らが石鎚連峰。
瓶ヶ森からはどう見えてるんだろう。
下界は遥かかなた。下界からの見え方は知ってる。
ふう、今日はけっこう頑張ったな。
登山者がみんなポール持っててかわいい。ソロ登山者はおらんのかしら。
下りはスキーしたいなぁ。
木の上にたまった雪が、時折さあーっと流れ落ちるのが幻想的。直撃されたらつらいけど。
帰り道、今朝の私の足跡のみ。今日は今宮道ひとりじめ!
(おまけ)白石旅館のたまちゃん。
あれれ、また寝ちゃった。
寝てるとこを撫でてみたけど、起きる気配なし。