登山

AZOLOのファインダーという靴がお気に入りで2足目を買ったんですが、その後の梅雨→猛暑で山には登らず、1週間前の光岳は靴ずれが怖くて別の靴を履いて出かけました💨
9月の第1週末は、雨も降らない予報ながら遠出するほどの好天でもなさそうなので、靴の履きおろしのために2年ぶり、バラ谷の頭に登ることにしました。以前歩いたルートを再び歩くのは去年3月に沢口山に登って以来です。

[手が腫れました💨]
スタートして5分ほどで最初のピーク、三森に着くんですが、その直前に右手の甲を何かに刺されました。特に噛み跡や蜂の針が残っていたりする訳でもなく、でもとにかく痛くて、経験のないことなので結構恐怖😱 全身に毒が回ってそのうちぶっ倒れるとか、アナフィラキシーで突然呼吸困難になるとか。
結局、手が腫れた以外のことは起こらず、ハンドルが少し握りにくかったですが無事に帰って来ることができました。ヨメが調べてくれた感じだと毛虫かなあ…と推測。結局腫れが引くのに半月くらいかかりました😭

[眺望]
なにぶん靴の履きおろしが主目的で、景色は見えなくても…と思っていましたが、意外とちゃんと周りの山々を見ることができました。登る途中からは御嶽・中央アルプスも見えたし、先週登った光岳や、近くの不動岳・丸盆岳・黒沢山はほぼ1日中見えていたし、頂上からは富士山を眺めることもできました。望遠ズームを忘れたのはショックだったなー😭

[気温・服装]
ミレーのアミアミアンダーウェアに半袖Tシャツ、薄手の長ズボンといういつもの夏用の組み合わせ。気温はスタート時20℃、麻布山も20℃、前黒法師山19℃、バラ谷22℃、帰りの前黒法師山・麻布山は21℃、ゴール時24℃でした。それほど湿度が高くなかったので、帰りの麻布山を過ぎるあたりまでは、浜松の最高気温が34.8℃だったことを考えれば十分快適でした。最後の方はさすがにちょっと蒸し暑かったですが💦

[まとめ]
2年以上ぶりのバラ谷で、眺望も悪くなかったんですが、とにかく終始右手が痛くて喜びも中くらいなり💧…でした。ま、靴ずれが起こらなかったのはよかったです。結構くたびれたので、もう少し体重を減らさないとなー。

[ご参考]
2年前のバラ谷：https://yamap.com/activities/12068771
去年3月の沢口山：https://yamap.com/activities/16285006
先週の光岳：https://yamap.com/activities/26395481

[described on Aug.01,2024]

DOMO

黒法師岳（くろぼうしがたけ）は、静岡県浜松市と川根本町の境界にある山。南アルプス深南部の山の一つ。標高2,068m。

この山には、変種の一等三角点が設置されていることで知られる。通常、三角点の柱石上面には+印が刻印されているが、この山頂にある三角点には×印が刻印されている。

また、国土地理院の地形図に名前が記載されている2000ｍ以上の山としては、日本国内で最南端に位置する山でもある。よって、日本国内では黒法師岳より南に、黒法師岳より高い地点はない。

黒法師岳・前黒法師岳・不動岳

静岡

長野

南ア深南部：麻布山→バラ谷の頭2023

monstaMini

サイクリング

7月第1週は天気がイマイチで結局どこも歩かずに過ごし、次の第2週も午前は曇り・午後には夕立の可能性も。
それで登ったことのない場所を歩くのはヤメ、1年以上ぶりにバラ谷の頭に登ることにしました。レンズ込み4万円で買った富士フィルムのカメラが結構気に入っていて、これで妖精平の写真を撮ってみたかったんですよねー。

[登山道]
麻布山・バラ谷とも登るのは11回め。前黒法師山の先やバラ谷へのササの登りなどは、以前と比べるとずいぶん踏み跡がハッキリして歩きやすくなりました。ただ、特に妖精平周辺は次々に倒木が増えるので、踏み跡はあるけどデカイ倒木が前に立ち塞がったりします。朝は真っ白な風景だったのが、標高が低いところからだんだんと視界も開け、上空の天気もよくなってきたので、結果的に同じ場所で2種類の風景を楽しむことができました。そうそう、沢を1度も渡らないルートなので、やっぱりこの時期でもヒルはいませんでした。

[眺望]
眺望ポイントは麻布山崩壊地、戸中山、打越峠、そしてバラ谷頂上。戸中山や打越峠は、行きの時はいずれも真っ白でしたが、バラ谷頂上も含め後半は素晴らしい眺めでした。遠くの聖岳、中央アルプスや御岳は見えなかったことと、バラ谷頂上からは光岳が見えなかったのが何とも残念、でも何も見えないかも…というギャンブルだったのでこれだけ見えれば十分です❢

[温度]
Garminの温度センサによるとスタート時の気温は19℃。麻布山頂上で17℃、前黒法師山16℃、バラ谷18℃、帰りの前黒法師山19℃、麻布山20℃、ゴール時だけえらく上がって25℃。
登り時は温度がというより湿度が高くて汗びっしょりになりましたが、後半は意外と晴れたので湿度も下がり、下界の気温が30℃を大きく超えていたことを考えると気持ちよく過ごせました。

[本日の山行まとめ]
ただただ山道を往復するだけ…ということも覚悟していたので、ホント、期待を大きく超える楽しい1日になりました❢
夕立が降るかもと思い、時間的には余裕があったにもかかわらず黒法師岳までは行きませんでしたが(結局夕立が降ったかどうかも知りませんが…)、サクサクと腹八分目で戻ってきました。1年以上登っていなかった山域でしたが、やっぱりここはいいですねー。広葉樹林多めだし急登部分も少なく (深南部にしてはw)、妖精平だけじゃなく野鳥の森や麻布山頂上も素晴らしい森が広がっています。撮れた写真もいつものニコンと違った感じで満足でございます。

[後日談]
このあと7月17日に梅雨が明けた訳なんですが、いきなり猛暑だったりその後また天候不順だったり、何と言ってもコロナの感染がエライことになっていて、気分的に「わーい、梅雨明けだー」という気持ちに全くならなかったので結局これを最後に現在(8月19日)まで山には登っていません💨 夏休み中は出かけもせずにずっと山の写真の画像処理をしていました😅 バーチャル登山という気分でこれはこれで楽しかったです。レポもハケたし。

[ご参考]
麻布山に登った山行：https://yamap.com/users/456413/summit-activities?summit=11870
バラ谷に登った山行：https://yamap.com/users/456413/summit-activities?summit=74087
この写真の仕上がりを見て「このカメラで妖精平の写真撮ってみたいなー」と思ったのでした：https://yamap.com/activities/10190117/article#image-142194942

[described on Aug.20,2021]

南ア深南部：バラ谷の頭2021

5月最後の週は金曜日に有休を取りました。最初は自転車に乗って「ゆるキャン△」に出てくる佐久米のウナギ屋に行こうと思っていたのですが、間もなく梅雨入りだと思うとせっかくの有休、山に登らないともったいないということで急遽麻布山～バラ谷の頭ルートを歩くことにしました。当時、スーパー林道は家老平から水窪ダムまで通行止めで、4月に麻布山登山口に自転車が停めてあったので家老平から麻布山登山口までは通れるのだろうと判断しました。一応5月中は人の多そうなルートを避けようと思っていたので、通行止めは願ったり叶ったり。前回の山犬段に引き続き、e-MTB(電動アシストMTB)を使って麻布山登山口に向かうことにします。今年初の2000mピーク目指し、いざ出発！

[登山道]
麻布山もバラ谷も10回目の登頂になります。野鳥の森から麻布山経由バラ谷ルートも6回目になるので、もう詳細は今までのレポを見て頂ければ(笑)。ただ、麻布山の崩壊地手前に「ミズナラの東屋」があるのですが、そこまでの急登が今までになくタイヘンでした。コロナでずっと身体動かしてなかったからだろうなー。
2年前の5月27日にも麻布山～バラ谷(～黒法師岳)を歩いたのですが、シロヤシオが多く咲いていたし、エゾハルゼミの鳴き声がサラウンドで聴こえてきていたのが印象的でした。それを考えると今年はシロヤシオも少なく、セミの声など聴くこともなく…でした。ちょっと夏の訪れが遅れ気味だったのかな…。

[気温・服装]
車の温度計によるとスタート時の気温は11℃。Garminのサーバーがもう何日も落ちたままで、仕方ないのでGarminの時計を見て自分がGoProに向かってしゃべっている動画を見たところ、麻布山頂上も前黒法師山も11℃、妖精平で13℃、バラ谷頂上で10℃、下りの1682mピークあたりで16℃、帰りの前黒法師山で13.5℃、戸中山で14℃、ゴール時15℃だったそうです。服装はメッシュのアンダーウェアにロンT、CW-Xに春秋用パンツの組み合わせ。朝は平坦地になると汗が引くくらいの涼しさでしたが、帰りは気温が上がり、暑くて久しぶりに3本めのペットボトルに手を付けました。

[今回の山行まとめ]
登りですぐに息が切れてコロナ自粛のせいかと思っていたんですが、2年前のレポを見るとスタート時刻もバラ谷の到着時刻もほぼ同じでそれほど体力が落ちたわけではなかったみたい。結局出遭った人はバラ谷頂上の1人のみで、静かな山行を楽しめました。今回もバラ谷は「梅雨入り前に気持ちいい登山がしたい」と思っていた私の気持ちに応えてくれた感じです。これだからこのルートには何回も通ってしまうのよねー。

[ご参考]
麻布山に登った山行：https://yamap.com/users/456413/summit-activities?summit=11870
バラ谷に登った山行：https://yamap.com/users/456413/summit-activities?summit=74087

[described on Jul.27,2020]

red heart

南ア深南部：家老平→バラ谷の頭 with e-MTB

毎月連続の2000m峰、2019年12月で30ヶ月連続になります。が、冬に登れる2000m峰って結構限られ、登りたいのやらどうやら微妙な山のために1週つぶれてしまったりしてもったいないので、今回、キリのいいところで打ち止めにすることにしました。で、シメはやっぱり大好きなバラ谷(2ヶ月前にも登ったけどw)に登ることにしたのですが、いつもと同じじゃ面白くないということで、今回はナイトハイク。月夜に浮かぶ妖精平の写真を撮ろうと思い、満月に近い(月齢17.5)12月14日午前2時、麻布山登山口を出発です！

[登山道]
野鳥の森コースでバラ谷まで歩くのは今回が5回めになるのですが、夜は多少勝手が違いました。今まで林道なら夜中に歩いたり自転車を漕いだりしたことがありますが、本格的な登山道を夜に歩くのは初めてです。尾根がハッキリしていれば踏み跡もハッキリしているので別に問題ないんですが、麻布神社や麻布山の三角点は広めの頂上なので、お参りしたり写真を撮ったりするともう次に自分がどこへ向かえばいいのか分かりません。頂上なので周りは全部下りだし目印になるものがないので…。あとは妖精平！広尾根だったり二重山稜だったりで、暗いと遠くの地形が分からず、ホントGPSがないと完全に迷子になるところでした。なかなか恐ろしいなナイトハイクは。

[眺望]
いつも黒法師岳や不動岳、前黒法師岳、黒沢山・中ノ尾根山・池口岳・光岳など深南部の山々の絶好の展望台であるバラ谷の頭ですが、今回は朝早いだけあって聖岳・上河内岳もキレイに見えたし、御嶽・中央アルプス・白山・乗鞍も見えたし、薄っすらと鈴鹿の山も見えましたが、何と言っても富士山！雪を纏った美しい姿を見せてくれました。山頂南側に回ると大無間山が見えることも初めて知ったし、利島も初めて見ることができました。しばらくすると曇ってしまい、中央アルプスや御嶽は見えなくなってしまったので、たまたま早く登ったおかげ(そもそも1日中晴れるものと思っていたので)で素晴らしい景色を堪能することができました。イヤぁ、ホントにラッキーとしか言いようがないです。

[気温・服装]
相月トンネルは2℃だったので、スタート時の気温は標高差から考えて0℃くらいかなー。Garminの温度センサによるとバラ谷頂上到着時の気温は5℃となっていますが、頂上にいる間に一気に1℃まで下がりました。でも頂上を離れるとまた気温は一気に上がり、帰りの気温はだいたい6～7℃で推移していました。頂上について言えば、2月3月にメチャ雪の積もったバラ谷に登ったことがありますが、10m/s以上の風が吹いていたのもあって、今回がいちばん寒かったような気がします。
服装はミレーのメッシュアンダーウェア、アイスブレーカーのロンT、ペンドルトンのメリノウールシャツ、Houdiniのジャケット、下はCW-XにマムートのSOFTechパンツという冬仕様。でもとにかく頂上はこのカッコでも激寒でした。弁当は頂上で食べるべきではなかったなきっと。

[今回の山行まとめ]
初の本格的ナイトハイクは、前から撮ってみたかった月明かりの下の妖精平の写真を撮ることができたし、意外と月明かりだけで山並みの写真がちゃんと撮れるということも分かったし、朝早いおかげでいつもは見えないような遠くの山を眺めることもできたし、とても印象的な山行になりました。でも睡眠時間がたぶん2時間なかったせいなのか、途中から足が重く、なんかえらく疲れました。山の頂上や広尾根では、道がサッパリ分からなくなる…ということも分かりました。
次の1月は2000m峰に登らなかったので、連続2000m峰は結局30ヶ月連続でストップしました。まぁどちらかというと毎月ネタを考えるのがタイヘンだったので、呪縛から逃れることができて心に平安が訪れました(笑)。

[ご参考]
2年前の12月15日のレポ：https://yamap.com/activities/1425790/article#image-23271432
私が登った2000m峰：https://yamap.com/tags/50813/activities

[described on Mar.05,2020]

ナイトハイク：野鳥の森→バラ谷の頭

ここから6回は「黄葉を求めて」シリーズが続きます。YAMAPにレポを書き始めてから今までに歩いたエリアの中で「ここの黄葉はキレイだった」「ここは黄葉したらキレイなんじゃないかな」というポイントを訪ねてきました。第1弾は去年10月に登高尾根→丸盆・黒法師と歩いた時に黄葉がキレイに見えた黒バラ平です。
これ去年のレポ：https://yamap.com/activities/2491454
上のレポは10月8日でしたが、少し早いように思えたことと今年は黄葉が遅れ気味だったことを考慮し、実施日は10月20日に決定。15時頃からは天気が悪くなるという予報から逆算して、駐車場所には3時到着。前回の生木割同様、今回もe-MTB(電動アシストMTB)で登山口まで走り、3時50分、登山スタートです！

[登山道]
ペースを見て折り返し地点を変えられるよう、このあたりの山域はいつもピストンで歩いていた私ですが、今回の目的地は黒バラ平とハッキリしているので、初めて「シブロク歩道(登り)→バラ谷→黒バラ平→黒法師岳→登高尾根(下り)」という周回コースで歩いてみることにしました。
シブロク歩道は初めのうちは沢沿い。前日が雨だったのでスギの落ち葉や根っこが濡れており、滑って歩きにくいです。いつもは気にならない小さな渡渉ポイントも、水量が増えていて少々おっかなかったです。あと、シブロク歩道を歩くのは4回目だったのですが、ここまで暗い中を歩いたのは初めてだった上、YAMAP地図にシブロク歩道の記載はない…という認識がなくて「地図はあるけどルートは分からん」という状態で登る羽目になってしまいました。案の定、「ワサビ田を過ぎた先でトラバースに入る地点」と「2軒めの小屋を過ぎ、1682m小ピークの北尾根に乗るまでの登り」といういかにも間違えそうなところで見事に道を間違え、ムダにたくさん歩いてしまいました…。1時間睡眠だったのもあり、暗い中緊張感を強いられる登りですっかり疲れてしまい、まぁ午後からガスってしまったこともあって当初計画していた丸盆岳には登らずに帰ってきました。

[眺望]
写真を見て分かる通り、この日は基本的に曇りの1日だったのですが、雨上がりで空気が澄んでいたからかえらく遠くの山が見えました。バラ谷の登りからは三河湾越しに伊勢志摩のあたりの山々、山頂からは白山や富士山のような見える率の低い山々も見ることができました。黒法師岳に登る頃にはあちこちがすっかりガスってしまい、バラ谷からよりもちゃんと見えるはずの不動岳や聖岳を眺めることは叶いませんでした。

[黄葉]
今年の秋は暖かかったせいか、黄葉のタイミングが木によってズレてしまったみたいで、まだ緑が多く残っているのもあれば塩害か何かですっかり茶色になってしまっているものもあり、なかなか難しいものがありました。それでもカエデやブナ、ドウダンツツジなど全体的に見ればおおよそ黄色や赤に染まっていて、まぁいいタイミングだったんじゃないかと思います。秋の黒バラ平は本当にステキです！黄葉を前景に置いたバラ谷や黒法師岳の姿、言葉にならないほどの素晴らしさでした。日が陰った時間が多かったのは残念でしたが、それだけに日が当たっていた時の印象が今も強烈に残っています。

[温度・服装]
Garmin温度センサによるとシブロク歩道入口の気温は17℃。その後、気温は順調に下がりバラ谷頂上では10℃、黒バラ平は途中から日が当たったので再び急激に上がり、17～18℃に。結局黒法師岳～登高尾根をゴールするまでずっと気温は17～18℃をキープしていました。服装はミレーのメッシュアンダーウェアにアークテリクスの半袖T、マムートの長袖T、下はメッシュのCW-Xにマムートの3/4カーゴパンツの組み合わせ。1682mピーク北尾根のあたりでマムートの長袖を脱ぎ、1682mピークの先でササ原に突入するあたりでカッパの上下を着込み、上西平山で弁当を食べている時にカッパの上を脱ぎました。ヤレヤレ平でマムートの長袖とカッパの下を脱ぎ、そのままゴール。日が当たったり陰ったり風が冷たかったり登りで暑かったりで、いつもより細かく服装で温度調節していました。

[本日の山行まとめ]
秋の間は黄葉ツアーということで、特にエリアを新規開拓はせず、美しそうなエリアを再訪することにしました。第1弾は成功だったかなー、天気はイマイチ残念でしたが、晴れている間、美しい黄葉を楽しむことができました。12月となった今はプレミアム会員になったので、自分が前に歩いたシブロクのルートをいつでも呼び出せるようにしました。来年の秋こそは持久力も付け、丸盆岳も含めて歩き通せたらなーと思います。

[described on Dec.30,2019]

南ア深南部・バラ谷→黒法師岳 with e-MTB

※7月には1度しか山に登らなかったので少し追いつきました。1ヶ月半前のレポになります。

7月中旬に夏風邪、8月上旬に胃腸がおかしくなり、梅雨が明けたにも関わらずしばらく山に登れない状態になった私。そのまま夏休みに突入し、まだ完調ではないけど、近場の山でどこでも引き返せる山ということで、野鳥の森～バラ谷の頭のコースを歩くことにしました。
井川の方やしらびそ高原～奥茶臼山も考えていたけど、スタート地点までが遠いし、北に行くほど夕立の可能性も高そうだったので…。
そうだ、もう1点、今回ココを登ることにした重大な理由がありました。直前に浜松の林道情報を見たら、去年の台風24号以降ずっと崩落のため通行止めだった家老平～麻布山登山口がようやく開通したことが分かったのでした。麻布山もバラ谷の頭も7回目の登頂で新鮮さのカケラもありませんが、ここは私が深南部にハマるキッカケとなった、そしていつも「そうそう、山登りってだから楽しいんだよね！」と思い出させてくれるコースなのです。

[登山道・眺望]
もう何回も書いたような気がしますが、このコースの素晴らしいところ、イマイチなところを簡潔に。
美点：麻布山頂上や妖精平は美しい原生林、バラ谷の山頂はステキなササ原。そして麻布山崩壊地、戸中山、打越峠、そしてバラ谷山頂の素晴らしい眺望。
欠点：登山口～麻布山間があまりにも長い(笑)。行きはいいのだけど帰りは「まだ着かんの～？」としびれが切れること間違いなし。アップダウンが多くて累積の標高差が意外と大きい。バラ谷のササは急登だし、不慣れな人は道に迷う危険性があること。眺望があるとは言え見えるのは深南部のマイナーな山ばかりなこと(笑)。意外とバラ谷から富士山が見える率って低いんですよね～、今回も見えませんでした…。

[気温・服装]
Garminの温度センサによるとスタート時の気温は23℃。登山道はほぼ全域に渡って20～21℃、ゴール時で22℃でした。ちなみにこの日の浜松の最高気温は33.3℃だったらしい。服装は上半身はファイントラックの薄型メッシュの上に初めはアークテリクスの半袖T、ササ原に入ってからはダニ対策でマムートの長袖ZIP-Tにチェンジ。下はCW-Xの上にマムートの短パン。帰りの前黒法師山の登りがちょっと暑かったかな、それ以外は日陰が多いこともあってまぁだいたい快適でした。

[本日の山行まとめ]
単調が万全ではない中のリハビリ登山だったので、結構バテバテになってしまいました。最初にこのコースを歩いた時は、ほぼ同じ経過時間で黒法師まで行って帰ってきたんだけどなー。
バラ谷もガスガスだったし、いつも期待を裏切らないバラ谷にしては今回は印象の薄い山行になってしまいました。
それでも行きの戸中山・打越峠や帰りの崩壊地からは割とマトモな眺望が得られたし、樹林帯はいつものように美しかったし、やはりここはいいコースでした。

[後日談]
帰ったあとに腕を見てみると何ヶ所か虫に刺されていましたが、今回もマダニではなかったみたいです。久々の登山で次の日は身体もだるく、足も筋肉痛にはなりましたが、ヒザは違和感がある程度で特に痛くもなりませんでした。この調子でよくなってくれるといいなぁ。
また、アークテリクスの半袖よりマムートの長袖の方が速乾性があるような気がしたので、その後名古屋に行った時に半袖のZIP-Tを買ってみました。

[ご参考]
深南部にハマるキッカケとなった野鳥の森～黒法師岳：https://yamap.com/activities/1136692
前回歩いたこのルートも黒法師岳まで：https://yamap.com/activities/1942394
前回の麻布山は今年1月：https://yamap.com/activities/3027340
前回のバラ谷は今年3月：https://yamap.com/activities/3286455

[described on Oct.1,2019]

南ア深南部：野鳥の森→バラ谷の頭 2019

3月第1週・第2週はどちらも天気がイマイチで、花粉症のシーズンだし、車は修理中だし、ムリして山に登るのはヤメにしました。で、3月20日(水)は気温も上がり抜群の天気ということで有休を取り、向かうは去年の2月にも登ってえらく苦労したバラ谷の頭。今年は去年より暖冬だしあの時よりはマシでしょ！ということで、満を持して3月の2000m峰にチャレンジすることにしました。

[林道の崩落]
今回はバイクなので多少の落石なら突破できると見て1.5km手前のA型バリケードではなく、林道ゲート前に駐車。キレイに整備された(と最初は思ったw)戸中山林道を歩き始めます。ところがゲートから2.2km地点で、この林道では今までに見たことのない規模の崩落が起こっていました。事前に調べた限りそのような情報はどこにもなかったので、かなり面食らいました。
https://nakachan.jp/baradaninoatama
↑この情報によると、どうも2月25日あたりに崩れたようです。でもこの時は崩落が起きたのがいつなのか分からず、戻って来るまでに状況が悪化しない保証はありません。通過中に落石はなかったので、まぁ大丈夫だろと思い、ドキドキしながらも先に進むことにしました。

[雪の状況]
林道の時点で雪があった去年2月と違い、今回雪が現れたのはワサビ田跡を過ぎて斜面をトラバースし尾根に乗るあたり、標高にして1150mほどの場所。シブロクの終点、1682mピークまでも大した雪はなく、途中でワカンに履き替えた去年より全然歩きやすかったです。
去年死ぬほど苦労した1800m以上の区間も去年ほどのパウダースノーではなく、トレースはないので踏み抜きはあるものの、去年のような「登ろうとしても上の雪が下に崩れていくだけで全然身体は上に上がらない」状態ではありませんでした。でも「とんでもない急登なのにササが雪に埋まっているのでつかんで登れない」という状況は去年と変わらず、ヒザが悪いからとか体重が増えたからとか(笑)いう理由もあって、結局去年と変わらないくらい苦労したし、頂上までにかかった時間も去年と変わりませんでした…。

[眺望]
今までに6回登頂し、いつだって素晴らしい眺望を見せてくれるバラ谷の頭ですが、雲のない抜けるような青空という意味では今回が最高でした！これほどスッキリと富士山が見えたのは初めてだし、黒法師・丸盆・鎌崩・不動岳といういつもの深南部ブラザーズはもちろん、聖岳・上河内岳・中央アルプスなどの山々もキレイに見えました。御嶽とか遠くの山は少々霞みがちで白山も見えなかったのがちょっと残念でしたが、そんなのは取るに足らないポイントです。苦労を埋めて余りあるステキな眺めでした。

[温度・服装]
Garminの温度センサによるとスタート時の気温は2℃。この日は相当暖かかったらしく標高が上がるにもかかわらず気温も上がり、尾根に乗る1150m地点で3℃、1682mピークで5℃。バラ谷の頂上では10℃とか言ってます。バラ谷からの下りは日陰になったからか少し気温が下がっていますが、それでも6℃。チェーンスパイクが見つかった地点でコーヒーを飲んでいた時には14℃くらいまで上がったようです。ゴール時の気温は11℃。
服装は、自分の山登りスタイルでいちばんの耐寒装備、ミレーのアミアミアンダーウェアにアイスブレーカーのロンT、ペンドルトンのメリノウールシャツ、Houdiniのポーラテックジャケット。ただしジャケットは登りの途中で脱ぐこともありました。下はCW-XにマムートのSOFtechパンツ。今日は山頂に座って弁当を食べている時も暖かく十分快適でした。

[帰り]
バラ谷からの下りは登りに比べれば全然ラク。ただ、下りが急坂だとヒザを傷めるのであくまでもゆっくりと。例の林道の崩落地は、帰りには上からパラパラと小石が落ちてきて、岩でも落ちてきたらどうしようと気が気ではありませんでしたー。ま、無事に通過し、生きて帰って来ることができました。ちなみに、下りの途中からクシャミが止まらなくなったと思ったら、案の定次の日は花粉症がヒドイことに。

[本日の山行まとめ]
すっかり暖かくなった今回の山行、麓の状況からは想像できないくらい頂上への雪の登りはタイヘンでしたが、素晴らしい眺めを楽しむことができ、下りでもそれほどヒザがひどくなることはなく、崩落地で転落とか落石で頭カチ割るとかそういうこともなく、今となってみれば楽しい山行でした。2月に比べれば3月は雪も締まっていたし、ヒザをもう少し治して、ぜひ来年の3月もここに登りたいですね～。その時には林道がちゃんと通れるといいなぁ(笑)。

[ご参考]
去年2月、同じルートでバラ谷へ：https://yamap.com/activities/1593801
前回のバラ谷は5月、シロヤシオ咲く稜線を黒法師まで：https://yamap.com/activities/1942394
速報で載せた崩壊地。今はここは直ってますが他が崩れているという情報も：https://yamap.com/activities/3343316

[described on Jun.13,2019]

南ア深南部：バラ谷・冬2019

「日帰り〇〇」というタイトルは久しぶり。ほとんど毎回日帰り山行なので、最近このタイトルを付けるのはヤメにしていました。ではなぜ今回はこのタイトルかと言うと、去年8月末の「日帰り黒法師岳 (野鳥の森起点)」とまったく同じルートだから。今までYAMAPで60ほどのレポをアップしていて、まったく同じルートで2回目を登るのは実は初めてです。

私が深南部にハマるキッカケになったと言ってもいいこのコース、2回目であっても全然問題ないですが、それに加えて今回はここを歩きたいと思った理由がいろいろありました。
1. 今年の1月に長男の合格祈願で麻布神社にお参りしました。結局第一志望の大学には入れませんでしたが、無事大学生にはなったのでお礼参りしないと、とずっと思っていたのです。
2. 私が大好きな前黒法師山とバラ谷の頭の間の美しい原生林、ここの場所のことを私は「前バラ平」と、豚肉みたいな名前を便宜上付けていたのですが(笑)、祐嶋繁一氏の「秘境・南アルプス深南部逡巡山行記」を読んで、ここには「妖精平」という何ともメルヘンな名前が付けられていることが分かりました。そしたら無性に「妖精平」を歩きたくなってしまいました。
3. 1ヶ月前に寸又峡から黒法師岳に登った時、SDカードが壊れたせいでiPhoneで写真を撮るハメになったので、黒法師からの景色をニコンで撮りたいと思っていました。
4. 去年8月に同じコースを歩いたときのレポに「今度はぜひ新緑の季節に登りたいですね～」と書いてあることに最近気付きました(笑)。

相変わらず152号線は旧龍山村のあたりががけ崩れで通行止めなので、対岸の旧道を走って水窪に向かいます。日が長いので旧道を走っているうちに明るくなってきました。ところどころ天竜川の美しい景色が見えます。が、今日は時間に余裕もないし、旧道の交通量も少なくないのでバイクを停めるとヒンシュクを買いそうです。ちゃんと152号線が開通したらゆっくりとこのあたりの景色を写真に収めに来たいと思いました。

[登山道]
総延長22km、累積標高差2700mはなかなかのハードコース。1682mピークの鞍部からバラ谷への標高差は350mあり、黒バラ平からバラ谷・黒法師岳どちらの登りもササをつかんでじゃないと登れないような急坂です。ただ、前黒法師山の倒木帯やバラ谷へのササの斜面などのルートは、去年と比べて踏み跡がハッキリしていて、ルートファインディング的には少し難易度が下がったように思います。自分の体力や時間的制約に合わせて折り返し地点を選べるのがこのルートのいいところですが、妖精平より手前、例えば前黒法師山で折り返しなんていうのはちょっともったいない気がします。妖精平から前黒法師山って結構急登ですけどねー。

[眺望]
眺望があると言えば、何と言ってもバラ谷の頭の山頂。南北に長い山頂は北側と南側でそれぞれの景色を楽しむことができ、まさに一粒で二度オイシイです。また黒法師岳山頂直下のササ原からは、見える範囲は限られますがバラ谷からはよく見えない聖岳や不動岳の眺めがよいです。ただし黒法師岳の山頂に登ってしまうと、シラビソが周りを取り囲んでいて眺望はありません。その他には戸中山と打越峠、それと麻布山の崩壊地でも眺望があります。初夏はどうしても遠くの景色が霞んでしまいますが、山々が新緑に包まれていて、これはこれで冬には見られない美しい姿です。

[温度・服装]
Garminの温度センサによるとスタート時の気温は12℃、バラ谷までの登山道での気温は14～16℃ですが、戸中山では25℃、バラ谷頂上では31℃とか「うそーん」というような温度が記録されています。黒バラ平では25～30℃、黒法師岳山頂で25℃、帰りの黒バラ平は日が陰ったからか気温が下がり17～18℃、バラ谷頂上で16℃、そのあとはゴールまでだいたい14～17℃くらいでした。服装はバートンのポーラテックは少し生地が厚手で暑く感じるようになってきたので、今回からノースフェイスのTシャツにチェンジ。これをミレーのアミアミアンダーウェアと組み合わせ、下はCW-Xとマムートの3/4カーゴパンツ。ペンドルトンのウールシャツは着たり着なかったりでした。

[今回の山行まとめ]
YAMAPレポ初の同一ルート2回目は、深南ラーとしての自分の原点とも言うべきバラ谷のコースを歩いてきました。帰りはちょっと残念な天気でしたが、妖精平、黒バラ平という雰囲気の異なる、でも甲乙つけがたい素晴らしい稜線を楽しむことができました。ただ、去年の8月と比べてえらく時間がかかってしまい「前回こんなに疲れたかな？」と思うくらいバテバテになってしまいました。次回は夏の長丁場「ヘロヘロ山行」第3回目の予定なので、ちゃんと歩ききることができるのか、少々不安です…。

[ご参考]
去年8月の同一ルート：https://yamap.com/activities/1136692
今年1月、麻布山で合格祈願：https://yamap.com/activities/1501410
前回のバラ谷は、2月の雪中登山：https://yamap.com/activities/1593801
1ヶ月前、寸又峡から黒法師岳：https://yamap.com/activities/1768747

日帰り黒法師岳 (野鳥の森起点) その2

去年7月から今年1月まで7ヶ月連続で2000m峰に登れているので、2月も！ということでチャレンジした丸盆岳(2066m)であえなく撤退した自分、その後週末の2000m以上の山はてんくらでなかなかA判定にはなりません。最終の24日25日も高い山の天気はイマイチっぽい…というところでその前の木曜日は打ち合わせの予定もなく、てんくらもA判定。これは休むしか！ということで急遽前日に有休を申請し、前回途中まで下見したシブロク歩道からバラ谷の頭(2010m)を目指すことにしました。

[登山道]
戸中山林道ゲートの1.5km手前にあるバリケードに今回は車を停め、2週間前より確実に雪の減った林道を合計6km歩きます。登山道もひょっとして雪の量が減っていて物足りなかったりしたらどうしようなどと考えていましたが、心配しなくても(笑)全然そんなことはありませんでした。

1682mピークの北尾根に乗るまでの急斜面がいちばんタイヘンなポイントかな、と予想して歩き始めました。でもその区間の積雪量は大したことなく、急斜面でタイヘンなだけでそれは夏山のタイヘンさと変わりません。
実際にタイヘンだったのはバラ谷の頭に向かう最後の標高差200mでした。もともとササをつかんで登るような急登なのにつかむササは雪の中だし、雪自体もトレースが皆無なので、地面に至るまでずっとフカフカでアイゼンがまったく利きません。登ろうとしても上の雪が下に崩れていくだけで全然身体は上に上がらないし。四つん這いになってヒザで雪を圧雪しつつ、うまくバランスを取ってソロソロと登っていきます。カッコとしては赤ちゃんのハイハイなので遅々として進みません…。今までに山登りで経験したことのない息の上がり方です。木が生えている部分は木をつかんで無理クリによじ登り、結局標高200mを登るのに1時間10分かかってようやくバラ谷の頭にたどり着きました。
行きに登り一辺倒だった分、帰りは下るだけで済み、夏山に比べれば時間はかかりましたが、体力的には特にタイヘンでもなく戻ってくることができました。

[眺望]
シブロク歩道経由は戸中山、打越峠を通らないのでどうしても眺望のある場所は野鳥の森ルートに比べて少なめになります。眺望のある箇所は1682mピークからバラ谷に登る途中の1770m地点とバラ谷の頭頂上の2ヶ所。まぁ、バラ谷頂上は、自分の知る限り不動岳頂上に次ぐ深南部屈指の好展望地なので、ここでこれだけの展望が得られたのは幸運でした。あれだけ苦労してもし頂上がガスの中だったらと思うと、薄曇りで陽があまり照らなかったとか富士山が見えなかったとか、文句を言うと天罰が下りそうです。でもここ意外と富士山が見える確率が低いんですよね。4回登ってちゃんと見えたのは11月の1回(しかも麓に雲が)だけです。

[服装]
Garminの温度センサによると最低気温はマイナス5℃とか書いてある。このセンサ、マイナス5℃より下の温度は測れないんじゃないの？なのであまり当てにならないので無視。服装は冬・1000m以上はいつもこの装備、というミレーのアミアミアンダーウェアにバートンのポーラテックT、ペンドルトンのウールシャツ、ユニクロのウルトラライトダウン、CW-Xのタイツにマムートのパンツ。歩いている間はこのカッコで登りも下りも問題ありませんでしたが、バラ谷頂上で弁当を食べている間は今までになく寒かったです。頂上で撮った後半の写真は、ガタガタ震えながら撮ったので少しブレているかも。

[雪山ではスパッツは忘れちゃダメよ]
スパッツ、ちゃんとデイパックに入れてきたつもりがなんとカッパのズボンでした(笑)。収納袋の色が似過ぎてるんだな、何か対策を考えないと。
靴の中が濡れた時のためにオーバーソックスを常備しているんですが、常時濡れた状態で乾く時がないので、オーバーソックスではいかんともしがたく、結局2足持ってきた靴下が2足ともびしょ濡れになってしまいました。下りは足が冷えてかなり辛かったです。スパッツとカッパのズボンは間違えないようにしましょう(笑)。

[今回の山行まとめ]
大無間山や不動岳、1月の黒沢山などYAMAPにアップした山行に限っても今までいろいろタイヘンな山行はありましたが、今回は「しんどさ」でいうと1番かも…というくらい疲れました～。でも2週間前の丸盆岳は撤退したのに対し、今回ちゃんと登れたのは1点だけ明確な差があったからです。それは「危険ではなかったから」。これがあったから、言い方はヘンですが今回は安心して疲れることができました。バテバテではあっても、今のバラ谷でしか見られない景色を、しかも自分ただ一人(あとシカが1頭w)が見られたワケだし、今回も充実の山行でした。今年は日の長い時期にいろいろバテバテになる山行を予定しているので、まぁいい予行演習になったかな。

戸中山林道ゲート→バラ谷の頭

11月5日にバラ谷の頭(2010m)に登って以来、京丸山(1469m)→富幕山(563m)→七ツ峰(1533m)→下十枚山(1732m)→天水(1521m)→竜馬ヶ岳(1501m)…と見事に1500m前後の山にばかり(1コ低いのが混じってるけどw)登っていました。先週の竜馬ヶ岳でも、せっかく買った軽アイゼンを使うシチュエーションはなく。

せっかく買ったのにもったいない！

とは言うものの、軽アイゼンは必要だけど、12本爪はなくてもOK！という山がどの辺の山なんだかサッパリ分からず…。こういう困った状況だとすぐに勝手知ったるバラ谷の頭に(また！)登りたくなる私なのでした。標高2000mは、登ったことのない山だとオッカナイですが、あの山なら斜度も熟知しているし、ムリと分かれば撤退してもその場所場所で楽しめるし、近くていつでも行けるので「せっかく来たのに！」と強行突破しないで済みそうだし。
なんだか2ヶ月ごとに登っていますが、今年3回目のバラ谷、登ってきました！

[天候・気温]
今回、直前のてんくらの画像を保存しておきました。それによると黒法師岳の予報は標高2000m付近で-7℃(6時)→-5℃(15時)、風速は7m(6時)→8m(9時、12時)→5m(15時)でした。ちなみに1日中A判定ではありました。一方、Garminによるとスタート時の気温は4℃、行きの登山道は-1℃～1℃、バラ谷の頭は到着時は雪もちらつく天気で-2℃だったものの、その後晴れて4℃、帰りの登山道は0℃～4℃、最高気温は麻布山崩壊地で5℃、ゴール時はまたぐっと気温が下がり1℃でした。風速は、7～8mということはなかったですね～。せいぜい5mの時もあったくらいでしょうか。
天気は写真を見ていただくと分かる通り、登りの時には曇りで「これどうすんの！？」状態でしたが、バラ谷の頂上にいる間、時刻で言うと10時～12時の間にどんどん天気がよくなり、最終的には文句ない晴天になりました。「文句ない晴天」になった頃には、残念ながらもうバラ谷の頂上にはいなかったんですが…(泣)。ま、ゴール時には日没まで1時間を切っていたワケで、不測の事態に備えるならあれ以上の長居はすべきでなかったはず…と自分を慰めるしか(笑)。

[服装]
今回も最近の定番、ミレーのアミアミアンダーウェア、バートンのポーラテックTシャツ、ペンドルトンのウールシャツ、ユニクロのウルトラライトダウン、C3fitのタイツ、マムートのパンツ…の組み合わせ。風が強くなかったのもあって特に問題なかったですが、雪をかぶったササの間を歩くには、ウルトラライトダウンの撥水性が少々心許ない印象でした。あと、何と言っても積雪が一定量を超えると雪が靴の中に入ってきて、気がついたら靴下がびしょ濡れになっていました。これ、結構指先が冷たくなりました。その後、もし天候が急変するなどしたら少々マズイことになっていたかも。写真中にも書いたとおり、雪を歩く場合は替えの靴下、オーバーソックス、スパッツが必携ですね～。また「軽アイゼンだと岩場でガチガチ当たるけれども、ないと少々滑る」という区間が結構長かったので、この山登りの後チェーンスパイクなるものを購入しました。

[眺望]
バラ谷の眺望は3回登って3回とも素晴らしかったのですが、白山や富士山が見えた2回めがいちばんよく、今回は少々残念な結果に。その代わり今回は雪化粧をした山々を見ることができたので、差し引きゼロ…というより、頂上到着時には眺望を諦めた状態からの大逆転劇だったので、喜びもひとしお係数でいうと今回がトップですね！枯れ木に霧氷が付いた眺めというのも最高でした。枯れ木になるせいで登山道が明るく暖かくなったり、夏や秋には見えない山が登山道から見えたりするのもそうですが、冬には冬の素晴らしさがあるのですねー。12本爪が不要で、なおかつ霧氷が楽しめる山域って相当微妙だろうから(天気で変わるし)、狙ってそこに行こうとするのはかなり難しそうですけど。

季節ごとに違った魅力を見せるバラ谷の頭に、今回も楽しんで登ることができました。本当にいつも期待を裏切らない眺望・景色です。霧氷も見ることができ、冬の樹林帯も素晴らしいということを教えてもらいました。次の2ヶ月後はさすがに苦しいのかな？林道が閉鎖になってるしな…。
とにかく今回は、登る時の天気を見ても諦めなかったこと、これに尽きます！諦めなければ夢は叶う…と思えるほど若くはないけど、叶う…かも知れないと思うことは大事なのかもね、と久々に痛感する今回の山行でした。

今回のご参考：
1. 初めてのバラ谷は8月末、野鳥の森→バラ谷経由で黒法師岳へ https://yamap.com/activities/1136692
2. 2回目の「野鳥の森コース」は10月末、台風前に打越峠まで https://yamap.com/activities/1298279
3. 2回目の「バラ谷の頭」は11月初旬、シブロク歩道経由で房小山へ https://yamap.com/activities/1327991

バラ谷の頭・2000m登り納め

深南部(南アルプスの南の果て)でもお気に入りの「バラ谷の頭」。日本最南端の2000m峰であるこのマイナーな山のさらに南にある山が房小山(ふさこやま・1868m)です。 

…というレポを以前アップしました：https://yamap.com/activities/1216222
その時「房小山～バラ谷の頭を歩けなかったのは心残りですが、戸中山林道から打越峠に登るルートで踏破できないかと考えているところです」と書きました。検討の結果、時間的に問題なかろうということで、日も短くなった11月初旬ですが実行に移してきました。
(その後の調べで、シブロク歩道は打越峠を通らないことが判明しましたが)

日の出は6時、ゲートからシブロク歩道まで1時間、自宅からゲートまで2時間ということでコンビニ立ち寄り時間＋朝食時間30分を見込んで2時半に自宅を出発、だいたい予測通りシブロク歩道入り口でサンドイッチを頬張っている間に明るくなってきたので、5時52分、登山開始です。

[コースタイム]
戸中山林道ゲート -(1:00)-> シブロク歩道入り口 -(2:30)-> バラ谷の頭 -(1:30)-> 房小山 -(1:30)-> バラ谷の頭 -(1:35)-> シブロク歩道入り口 -(1:00)-> 戸中山林道ゲート (休憩時間含まず)
…という感じでした。以前、野鳥の森起点で黒法師岳まで往復した時はバラ谷の頭まで3時間50分、バラ谷の頭から麻布山登山口まで3時間20分だったので、戸中山林道ルートにすることで行きに20分、帰りには45分、コースタイムを短縮することができたことになります。
ただ、コースとしての魅力を考えると、やはり前黒法師山から打越峠までの美しい自然林や、崩壊地・戸中山・打越峠の展望が望める野鳥の森ルートに比べ、前半は延々と杉の人工林を登り、後半も含めて眺望もなく単調なシブロクルートはなかなかツライものがあります。累積標高差はアップダウンの多い野鳥の森ルートに対して起点の標高が低いシブロクルートと、あまり違わない印象です。

今回は日が短いためできるだけバラ谷までの時間を短縮したかったのと、シブロクを一度歩いてみたかった…ということからシブロクを選びましたが、北ルートで房小山に登ってみたい方がいるとしたら「日の長い時期に野鳥の森起点」をオススメしたいです。
ま、そもそも房小山に登ってみたいという方がいるとしたら「山犬段からの南ルート」をオススメしますけどね…(笑)。

[バラ谷～房小山間のルートについて]
バラ谷にも房小山にも登ったことがある自分としては、今回の山行はこの「バラ谷～房小山間」がいちばんのお楽しみだったワケで。
で、どうだったかというと「ササで、二重山稜で、ルート不明瞭(鬼のような数の倒木あり)」でした。倒木でスネをぶつけるのはイヤなので目を皿のようにして下ばかり見ていたような気がします。房小山の南側斜面は楽しいササ原だったので同じような雰囲気を期待したんですが、だいぶ違って難易度高めでした。二重山稜だったり尾根が広かったりで踏み跡が全体的にハッキリしなかったのが原因かな。痩せ尾根になり踏み跡が明瞭になればストレスなく歩くことができたので…。今のところ深南部のササ原を楽しい順に並べると
黒バラ平 > 房小山南斜面 > 房小山～バラ谷間 > 鎌崩岳北斜面・西斜面　…といった感じですかね。まぁまだ黒沢山も中ノ尾根山も未経験なので、ササ原を語るには時期尚早だとは思いますが。

[やはりバラ谷の眺望は最高！]
8月27日にバラ谷の頭に登ったときも素晴らしい眺望でしたが、今回は前回見えなかった富士山、前黒法師岳、そして7月に登った白山までも見ることができました。バラ谷の頭から白山まで155km！これは槍ヶ岳から富士山までの距離を超えています。南アルプスは聖岳までしか見えず、北アルプスも望めませんが、自分にとって身近な山々が一望できるこのポイントは、楽しくて見飽きることがありません。
帰りに立ち寄ったバラ谷ではK@zuさん、m.mさん(とお連れの方)にお会いしました。それぞれ無事帰られたようでよかったです。その後フォローさせて頂きました。今後ともよろしくお願いします。

11月初旬は1日、3日、そして今回の5日と、1日おきに3回日帰り登山した訳なんですが、1日の小河内岳の大展望、3日の命がけの東河内の遡上を考えるとどうしても今回の山行はイマイチ印象が薄いですねー。まぁ毎回濃くなくてもいいんですけど…。疲れが溜まっていたのもあるのかなぁ。
バラ谷からの眺望は素晴らしいので、また季節を変えて登りに行くこともあるかと思います、野鳥の森ルートで(笑)。

日帰り房小山2 (戸中山林道起点)

「東海周辺 週末の山登りベスト120」という本に麻布山→前黒法師山というルートが載っています。どんな感じなのかな？と思いwebで検索してみると結構その先のバラ谷の頭や、健脚の方は黒法師岳まで日帰りで登っていることが分かりました。
先週の日曜は北より南の天気がよさそうということで、このルートにチャレンジしてみることにしました。基本的にはバラ谷の頭が目標、設定時刻として10時までにバラ谷の頭に到着できたら黒法師岳まで行く、黒法師岳では12時まで時間が取れるようならそこで昼食…ということにしました。

土曜の夜は早めに就寝、アラームを1時20分にセットしたはずが鳴らず、起きたのが2時半！Google Mapによると麻布山登山口までの所要時間は3時間ということで、5時に登山開始のつもりだったので完全に遅刻。シャワーを浴びるつもりだったのも省略して2時47分に家を出ました。
まぁ結論から言うと、3時間どころか2時間かかりませんでした。何なのGoogle、おかげで予定通りの時刻に登山をスタートすることができた訳ですが。バラ谷の頭には9時前、黒法師岳には10時に着いたので、余裕を持って黒法師岳で昼食を取ることができました。

このルート、深南部なので樹林帯を歩くことになりますが、麻布山途中の崩壊地、戸中山、打越峠などあちこちで展望を楽しむことができます。また「野鳥の森」として整備されているスーパー林道周辺、前黒法師山とバラ谷の頭の間、「黒バラ平」、そして黒法師岳頂上と眺望が得られなくても素晴らしい雰囲気の場所があります。極めつけはバラ谷の頭からの眺望！南アルプスの山々を愛でるには少々遠いですが、不動岳や黒法師岳など深南部の山域を間近で見ることができます。黒法師岳の×印三角点や「本邦最南2000mの地」などマニア垂涎のアイテムも用意されています！(笑)
浜松市民としては、他の山域より登山口が近いのもポイント高いです。

ただねー、とにかく山が全部急登なのですよ。ササだらけなのは意外と苦痛ではなかったのですが、「ササをつかんで登ればいいよね？」とばかり、とんでもない斜度なのに全部直登ですからねー。まぁササヤブの道がつづら折りだったら、歩く人全員ルートをロストしそうですけど…。
距離も結構長いし、ルートの最後で意外とアップダウンがあるのも最後の体力を削られました。正直、大無間山の日帰りより疲れました…。温泉もないしな…。

でもでも！それでもこのルートは相当気に入りました！今度はぜひ新緑の季節に登りたいですね～。

[(初)水窪100山]
三森 (1)、麻布山(2)、戸中山(3)、前黒法師山(4)、打越峠(5)、バラ谷ノ頭(6)、上西平山(7)、黒法師岳(8)

[(初)静岡百山]
麻布山(14)、黒法師岳(15)

黒法師岳・前黒法師岳・不動岳に関連する活動日記

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南ア深南部：麻布山→バラ谷の頭2023