霊峰伊吹山の会
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2023年7月12日(水)、登山道整備の続き、のはずでしたが、先週設置した7合目の土砂止めが、昨日までの大雨で見事に流されました。今日は、この土砂止めの撤去と8合目の落石防止措置の続きを行いました。先週補修した登山道は、再び土砂に覆われ、深い溝がますます深くなっています。補修しては損傷し、また補修しての繰り返し。今年はなかなか手ごわいです。 作業を終えて下山しようとしたら、突然の豪雨。とんでもないことになりました。時間にして15分ほどでしたが、雷を伴った大雨が7合目辺りを下山中に降り出しました。急いで6合目避難小屋に向かう途中、斜面の上部から発生した土石流のような猛烈な流れが幾筋も発生し、登山道を寸断しました。シカの食害で裸地化した斜面には全く保水力がなく、集中豪雨が降ると一気に斜面の土砂が流れ落ちる現実を見ることとなりました。 なお、この影響で現在伊吹山登山道は通行禁止となっております。皆様のご協力をお願いいたします。
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2023年7月6日(水)、先日6月29日未明の大雨で、登山道が大きく損傷しました。この雨は時間30㎜程度の強い雨だったため、保水力をなくした斜面から土砂が大量に流出したものです。これまで設置してきた杉板による土砂止めが効果を発揮したところもありましたが、大量の岩や土砂の流出で、破壊されたところもありました。また、登山道に流入した土砂が堆積し、歩きにくくなったところもあります。今回は7合目から下部の破壊された土砂止めの撤去・新設や、土砂の撤去作業等を行いました。まだまだ歩きにくい箇所が多いので、十分に注意して登山を楽しんでください。 7合目辺りではイブキジャコウソウが、3合目ではユウスゲがたくさん咲きかけました。15時の下山時には多くのシカたちが姿を現していました。
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2023年6月7日(水)、九十九折れになった登山道からの落石を防ぎ安全に伊吹山登山を楽しんで頂けるよう、8合目半の登山道の谷側に杉板を並べました。杉板を固定する角柱を埋めるための穴を掘る際には落石が頻発するため、登山者の方が下部の道を通られる際は作業をストップしながら行いました。 この日は山頂辺りはずうっとガスがかかる天候で、また平日でもあってお客さんは少なく何とか予定通り作業を終えられました。今後、事故の無い作業を行うため、平日の作業実施日を増やそうと考えています。 併せて、6合目避難小屋の掃除も行いました。この小屋は土足厳禁となっていますので、皆さんが気持ちよく利用できるようご協力をお願いします。 3合目ではハクサンフウロや気の早いユウスゲも咲き始めました。
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11月19日(土)、今シーズン最後となる登山道整備を行いました。今年の補修は8合目辺りから始めてようやく5合目まで下ってきました。6,7月の大雨で登山道が大きく損壊しやり直しとなったこともありましたが、幸い8月以降は集中豪雨もなく作業は順調に進めることができました。この日は5合目小屋の上部で、大雨によって登山道の土砂が流され大きな段差ができ歩きにくくなった箇所の修繕を行いました。段差の解消にあたっては、上部から流れ落ちてきた大小の岩をヤシ土嚢に入れて敷き並べ、その上に土を被せて歩きやすくしました。また午後からは5合目の休憩ベンチが大雨で流入した土砂で埋まっていたので、これら土砂の除去をしました。多くの登山者の皆さんにお声がけいただき、メンバー一同楽しく作業をすることができました。また、YAMAPさんはじめ皆様方のご支援で作業はとてもはかどりました。中でも登山道補修用に購入した2mの板材120枚はほぼ全て使いました。自然相手に私たちができることは限られていますが、来シーズンも引き続き取り組みを進めます。ご支援、応援本当にありがとうございました。
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11月3日(祝)、頑張ってきたことへのご褒美でしょうか。琵琶湖や下界を覆いつくす素晴らしい雲海に迎えられて作業を開始。現場は5合目小屋の上部の登山道。登山道に設置した木の階段の土が大雨で流され高い過ぎる段差となったため、歩きやすいように大きな段差の手前にもう一段を作る作業を繰り返しました。もちろん、これまでの経験から土で埋めても大雨に耐久性はないので、多くの石をヤシネットに入れて段差を埋めていきました。ということで、距離は短いもののひたすら石の歩荷、ボッカ。 例によってメンバー自家製の黒ニンニクを食べて、さらには「朝登った時よりも歩きやすくなってる」というご褒美の言葉に、メンバー一同パワーアップして、予定以上の進捗となりました。
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10月23日(日)、マユミの実も青空に映える爽やかな秋の一日、今日もワイワイと登山道整備でリフレッシュ。現場は5合目の少し上あたりでボッカの負担も少なく、暑くも寒くもなく作業もはかどりました。保水力を無くした斜面を流れ落ちる雨水によって深くえぐられた縦溝の流水緩和措置や登山道の補修をし、たくさんの登山者の方々から多くのお声がけを頂き、本当に嬉しかったです。モチベーションもアップ、アップ。 今年の秋は幸い台風による大雨はほとんどなかったのですが、裸地化した斜面を何とかしないと抜本的な解決にはなりません。自然相手の課題はあまりにも大きいので、私どものできることを皆さんのご支援を頂きながら少しずつ続けたいと思っています。 写真には、マユミのほか、前日の同様に3合目の獣害防止ネットの中で咲いているセンブリ、イブキトリカブト、リンドウ、ヤマラッキョウの花たちをアップしています。今が盛りです、是非ご覧ください。
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10月9日(日)、今日は風も強く昼前からポツポツと雨も降りだし寒い一日でした。がメンバーの思いは熱く、「休もう!」という言葉はなかなか出てきませんでした。休んだら寒いせいかもしれませんが…。お昼休みもそこそこにして作業を続け、結局午後1時過ぎに次第に雨も断続的となり作業を切り上げました。山頂はもの凄い風で無茶寒かったようです。 作業は6合目避難小屋の下で、雨水の流下によって傷んだ登山道の修復と、雨水の流れ落ちる深い溝にスリットを入れた板柵を設置し、水の流れを弱め登山道のダメージを減少させようとするものです。雨水の流れ落ちる縦溝にはこれまでから板柵を設置してきましたが、あまりにも強烈な水の力に板柵も吹っ飛ばされることもありました。このため、メンバーには土木や治山事業の経験者もいるので、皆で相談して例えば板と板の間にスリットを入れ、水を完全に止めるのではなく一部は流れるよう工夫など試行錯誤を繰り返しながら、人力でできる効果的な方法を模索しながら作業進めています。 今回もメンバー手作りの黒ニンニクの配給もあり、小雨の中ですがこれを食べパワーアップし作業もはかどりました。
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9月24日(土)、台風が過ぎ去ったこの日、時折青空も広がる爽やかな天気となりました。今回は5合目から6合目間で、昨年整備した箇所が台風とその前の大雨で損傷した登山道の補修です。保水力を無くした斜面から大量に一気に流れ落ちる雨水が登山道に流れ込み、深い溝を作って歩きにくくなったため、登山者がその横の斜面を歩くことになって植生への被害も引き起こしているところです。(写真4枚目) 溝に大きな石や土をヤシ土嚢に詰めて、木柱と板で階段状に再整備しました。流れ落ちる雨水は登山道とは別のルートに誘導し、登山道を干渉しないところに流します。こちらの思い通り雨水が流れてくれるといいんですが…。登山者の方からはお礼やねぎらいの言葉を頂き、メンバーのモチベーションもアップしました。 さらにこの前の学校登山案内の際に確認した8合目下の登山道損傷個所の補修とショートルートに侵入しないよう制限ロープの設置等をしました。登山道補修箇所は(写真5枚目)今年施工した箇所ですが、大雨によりえぐれて損壊してました。浮いてしまった板材等を撤去するとともに、大きな溝にヤシ土嚢を活用して登山道を補修しました。ショートカットルートはしっかりと踏み跡はついていたため(写真7枚目)、ツルハシで踏み跡を無くしロープで侵入防止措置をしました。 作業後8合目から下山する際には、黒っぽい毛や大きな角を持ったた堂々たる体格のオスジカ(写真9枚目)を始め多くのシカたちが現れ、残り少ない草を食んでました。生きるのに食べないといられないのはわかるけど…。伊吹山がますます壊れていきます。
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9月11日(日)、引き続きシカの食害と大雨で大きく損壊した6合目から7合目間の登山道修繕を行いました。裸地化した斜面から雨水を集めて一気に流れ落ちる水の力は信じられないくらいもの凄いです。広大な裸地化斜面の斜面の手当てはなかなかむつかしいので、当面登山道の安全確保に専念します。 大雨が降ればまた損壊するでしょうが、できる範囲でより効果的な手法(今回は水の流れ路の土砂止めの板材の間に、少し隙間をあけ水の逃げ場を作りました。)も考えながら取り組みます。 今回の作業終盤に、下山されてきた登山者の方が「歩きやすくなってる!」とおっしゃったのが本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
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8月27日(日)、登山道補修作業をしました。7月下旬からお盆にかけての大雨(山麓の観測雨量は24時間で75㎜あるいは110㎜程度)の際、大量の雨の流れたところに大きな縦溝ができ、深いところでは3m以上あります。これまで設置してきた土砂止めも、かなり損傷しました。登山道にも雨が流れ込み、あちこちで崩れています。このため、今後の台風等に備えて6合目から7合目の間で崩れた登山道の補修を行いました。しかしながら、被害はかなり大きく、当分この作業を続ける必要があります。今回は相対的に若手の50歳台メンバーも含め11名で一定作業もはかどりましたが、斜面全体の状況は深刻です。中央のルンゼ状の斜面を7合目から調査のため直登すると、ニホンジカの食害で保水力を失った周りの斜面から集まった雨水で深くて大きな縦溝が出来ています。このように伊吹山の斜面の保全についてはわたしたちの手には負えず、行政の積極的な関与をお願いしたいと思います。 なお、先月外来園芸種ジギタリスを駆除したところに、外来種で全草有毒のシロバナヨウシュチョウセンアサガオが生えており、下山途中に駆除しました。 斜面は全体的に相当荒れ酷い状況ですが、下山時に広がってきた青空に映えたガマズミの赤い実だけがとても印象的でした。
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8月7日(日)、先月の7月20,21日両日夜の大雨で損壊した登山道の修復を行いました。大雨と言ってもせいぜい80㎜程度(近隣のアメダス観測所の数値で山はもっと多かったかもしれませんが)のややまとまった雨で、10㎝四方の角材を70㎝ほど埋めて丈夫に作ったつもりの土砂止めが、いとも簡単に破壊されました(写真1枚目)。自然の力の大きさとニホンジカの食害で裸地化した斜面の保水力の無さを痛感しました。 取りあえず、登山者の皆さんが安全に通行できるように7合目辺りの危険個所の補修を行い、登山道の深くえぐれた溝にはヤシ製の土嚢袋(ナジームバック)を初めて活用しました。 豊かな植生が失われた斜面には、ニホンジカの不嗜好植物である低木のコクサギのほか、オオヒナノウスツボ、タケニグサ、ハダカホウズキ、(レモン)エゴマが目立ち、何とこれまで食べなかった有毒のクララも食害にあった個体(写真最後)を幾つか見つけました。
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7月10日(日)、伊吹山7合目半辺りで登山道補修をしました。作業予定日を雨のため1週間順延した日曜の朝も、まだ雨が残り1時間遅らせての作業スタート。前回に引き続きつづら折れの登山道で2メートルの板と10㎝四方の角材で落石防止措置をしましたが、岩が多く穴を掘るのが大変💦 曇り模様で夏の日差しがなかったのが救いでした。(なお、ボルトで板を固定するインパクトのビットを忘れる失態があり番線で仮止めしています。) この辺りは石灰岩地を好むニホンジカの不嗜好植物イブキジャコウソウが一体に群生。咲き出したピンクの小さな花は可愛いですが、この植物しかない歪んだ生態系で、その原因であるニホンジカの群れも人を恐れないのか日中から堂々の登場です。 一方で、獣害防止ネットで保護している三合目のネットの内部には、ユウスゲのレモンイエローの花々が一面に咲き出しました。
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6月19日(日)、梅雨の晴れ間を使って6合目から7合目半の間の登山道整備。特に7合目半のつづら折れの登山道が続く辺りは表土が流出し、たびたび人為的な落石が発生するリスクが高い場所の一つ。昨年までは路肩の板を鉄杭で固定していましたが、数年で板が傾くなど強度に難点があったため、今回は一辺10㎝の角材を50㎝ほど掘った穴に埋めてボルトで板を固定しました。今回はこの手法で8枚の板で16mの区間を改修しました。なお、6合目辺りの登山道は、従来通り鉄杭を使っての保全作業としました。試行錯誤しながらの取組を続けます。 この日も多くの登山者の方々が伊吹山を楽しんでおられました。ニホンジカもだんだんと人に慣れてきたのか日の高いうちから出没するようになりました。
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6月5日(日)伊吹山8合目半の登山道が土砂で埋まりスリップの危険性が高い箇所を、山側の斜面と登山道に堆積した土砂を削って山側に2m×25㎝の板2枚で土留をし、幅1m近い登山道を確保しました。下山してきた子供さんに「歩きやすくなってる!」と言ってもらって良かったぁ。 また、8合目前後の岩場の誘導ロープを何か所か張り替えました。このロープは登山道を示したものなので、登山に疲れてきても引っ張って頂くとすぐ緩んだり、鉄杭が抜けたりするので注意してください。。 さらに7合目で裸地化し保水力を失った上部エリアからの大量の流水で山腹が大きく洗掘され、落石の危険が大きい箇所に土砂止めを8カ所施工しました。
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5月7日(土)伊吹山7合目近くの裸地化した斜面の先日設置した落石防止ネットの上部で植生回復事業に着手しました。10㎝角×150㎝の檜の柱材B品と200㎝×20㎝×5㎝の杉の足場板材などを使用し急斜面の傾斜を緩める土留め工と、ヤシネットの敷設と現地に群生するニホンジカの忌避植物のコクサギなどを植えて植生回復を図り、土砂の流出や落石の防止、登山者の皆さんの安全確保につなげようとするものです。 まだまだテスト段階で効果検証をしながらですが、少しずつ取組を進めます。 当日は上記資材のボッカ、土留工の試験施工、コクサギの苗床作り、登山道の整備を行いました。 https://reihoibuki.jimdofree.com
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