45:25
60.4 km
6625 m
巻機山から越後駒ヶ岳縦走 滑落、クラック転落、遭難😱そこはまるで天国のようでもあり地獄のような場所でもありました。
巻機山・割引岳・金城山 (新潟, 群馬)
2026年02月20日(金)〜23日(月) 3日間
2月21、22日と巻機山〜越後駒ヶ岳へ縦走。 当初、丹後山から下山の日帰り予定でしたが、丹後山から下山できず緊急ビバークで一泊二日になり。 結果、越後駒ヶ岳から小倉尾根での下山で距離60km、累積標高6600mのとても長い山行になりました。 今回の2日間、ピッケルもアイゼンも刺さらないカチコチ氷の死のすべり台で滑落、3m級のクラックに2度落ち、当初下山予定の丹後山の下山が川まで下ったものの林道が渡れる状態ではなく緊急ビバークしてまた登り返し、最後は節約して食べていた食べ物も底をつき、山岳救助要請寸前の瀬戸際まで追い込まれる自分の登山歴の中で最も過酷な2日間になりました。 1日目の序盤は最高の天気に縦走ということもあり今シーズン行った、立山、飯豊、白山を確実に超える圧巻の景色に「天国じゃねーか!」と独り言をつぶやくほど気分は最高でした✨ ですが新潟の山域は今の時期どこもそうですがクラックの温床地帯、歩いててもそこら中で地面から「ボン!」と空気の弾ける音がして、歩く感触からも中が空洞の乾いた感触が伝わってくるほどです💦 そんな中いくら気をつけてても何度も1m程かそれ未満のクラックにハマり、1日目は最大で3mほどの手を伸ばしてもまず届かないクラックに落ちました。 クラック内でスノーシューからピッケル、アイゼンに替えて雪壁登りでクラックから脱出。 さらに今回縦走してる稜線は巻機山から丹後山までオールバリエーションルート。 何があるかわならない。 そんな中ルート的に特にひどくなったのは本谷山〜越後沢山、それまで東西方向の稜線だったのが南北方向の稜線に変わるところです。 東側は雪庇が張り出し、尾根上はどこを歩いてもクラックだらけ、西側の斜面をトラバースで進んでいきますが、おそらく風の影響で斜面全体がピッケルやアイゼンの刃を通すこともままならないほどの固い氷へと化していました。 そんな中思うように進まず少し焦っていたこともあり、アイゼン、ピッケルの刃も弾かれるような斜面をスノーシューとストックでトラバースしながら進んでしまっていて、少し態勢を崩した瞬間あっという間に滑落。 完全氷の死のすべり台、初速が半端ない! 一旦すべり出せば数百メートル下の谷へ真っ逆さま💦 滑落しだしてたぶん数秒、十数メートル滑落「恐いとか死ぬとかと思った瞬間、とっさに持ってたストック放り出して、滑落途中の枝を掴んで滑落止めることができました。」 運良くストックも枝に引っかかっていてくれました。 ここ絶対スノーシューダメだ💦 そこからはもちろん、ピッケル、アイゼン。 どのみちその後の道もガチに恐いナイフリッジや、急斜面のトラバース等、とてもピッケル、アイゼン無しで進めるような道ではなかったです。 当初下山予定の丹後山へは16時30分に到着。 死にかけたこともあり、遅くなったけどようやく下山開始と少し一安心、下山道もクラックだらけでなかなか気の抜けない道ではありましたが慎重に時間かけながら標高1800mの丹後山から標高500mの三国川まで下山しました。 とこらが! 三国川まで下山して残りは数kmの林道を残すのみとなったところで、林道は両岸共谷から沢へとダイレクトに雪が切れ落ちており、とても林道を渡れる状態ではありませんでした。 ここが下山できないとなると、丸一日かけてきた巻機山に戻るか、越後駒ヶ岳まで進んで下山するかどちらかになります。 どちらにしても1日がかり。 日帰り予定でもツェルトは常に持ち歩いているので、とりあえず沢でツェルトで緊急ビバーク。 ただ食料が1日プラスα程度しか持っていなかったので、1日目夜からご飯節約です。 とりあえず1日目の夜はカップラーメン1杯のみ。 そして2日目、夜気温も高かったこともあり、夜中スタートも雪がめちゃめちゃ緩んでいて、登るのも苦労しました。 数時間前に下って来た道をまた1300m登り返し2日目朝、再度丹後山へと到着。 巻機山へ戻るより越後駒ヶ岳へと進んだ方が距離も短く安全に感じたため丹後山から越後駒ヶ岳へと進むことにしました。 ですが、丹後山から中ノ岳1つ手前のピークの子兎岳に行くだけで4時間も時間を要し、子兎岳の時点でちょうどお昼12時になっていました。 子兎岳から見る中ノ岳の山容はまさに圧巻の一言! これは大げさではなく自分が山始めてから今まで見た山の中でも、この冬の子兎から見る中ノ岳の山容は存在感というか圧力というかが1番すごかったです。 この圧倒的な感じは一生忘れないと思います。 そしてその場所は中ノ岳の山容に圧倒されながらも、それと同時に1番絶望した場所でもあります。 子兎岳から遠目でルーファイしましたが、上部の方が遠目からでもどう見ても登るの絶対無理とわかる切れ上がった雪の付き方をしていました。 時間はお昼、食料も底をつきかけており、さらに翌日は天気も悪い。 自分の頭によぎったのは、もう山岳救助要請するしか手は無いと思いました。 夜通しかけてこれまでの激しい道を引き返すのもリスクあり過ぎる。 もし夜に天候が悪くなればそれこそ死ぬ。 食料無いからもうビバークもできない。 なぜ中ノ岳超えれないことを想定していなかった? どこで間違った? 丹後山から下山できなかった時点で計画は破綻していた? その前に滑落した時点で、クラックに落ちた時点で引き返すべきだった? 行き過ぎた登山の末路と言われれば仕方ないな。こんなんじゃTJAR申し込む資格も無いなとか色々考えました。 それでも遠目からのルーファイで1手だけ、可能性は薄く感じるけど、山頂方向へと伸びる少しやさしそうな尾根筋が見えるけど、途中であのやさしそうな尾根筋に取り付くことができれば山頂まで繋がるかもしれないと思い、一縷の望みをかけてとりあえず登れるとこまで登りました。 登っていくと子兎岳からストレートに山頂へと伸びる斜面はやはり上部の方は切れ上がり、オーバーハングしており絶対無理! 問題の山頂へと伸びるやさしめの尾根筋への取り付きは! いける! この斜面からでもやさしめ尾根筋へ取り付ける場所ある! まだ望みは繋がった! やさしめ尾根筋と言っても全然やさしくないけど😂 ここまで来たら必死! どうせ何度も死ぬ思いしてるんだから、まさに文字通り「必死!!」 そして中ノ岳山頂登頂〜! 時間は14時、もう越後駒ヶ岳暗くなる前に登頂するのは無理だけど慎重に行動すれば助かる! と思ってから30分も経たない内に、この2日間で落ちた最大のクラックに転落😂 1日目の3mよりさらに深いクラックでした😭 クラック内で雪のブラック積み上げたうえで積み上げた雪のブロックに乗り、そこからピッケル、アイゼンガチガチに蹴り込んで効かせて雪壁登って最後は「ウリャー」と大声で叫びクラックから這い上がり天を仰ぐ。 マジでこの2日間、俺何やってんの⁉️ そして中ノ岳から越後駒ヶ岳の区間も大概やで! 稜線上切れ落ちまくりで全然歩けるとこ無し、基本ずっと急斜面をトラバース。 斜面が1日目の本谷山〜越後沢山のカチコチ氷の死のすべり台じゃないだけマシだけど😅 結局越後駒ヶ岳の山頂に着いたのは18時半、山頂着く前に最後の食料、アンコのジェルの「ANDO」飲んで、完全に食料も水も無し! 水はバーナー持ってるから雪から作れるけど、日曜の夜には風もめちゃくちゃ強くて、水作るような心の余裕無し! 結果、最後にANDO口にしてから約10時間後に下山。 2日目も夜中3時スタートで下山も夜中3時過ぎの24時間かかりました。 2日目なんて24時間ほとんどろくにご飯食べていないので、越後駒ヶ岳からの長い下山道、何度も倒れ込みながら下山しました。 当初の下山予定土曜日の夕方。 実際下山したの月曜日の夜中。 2日目ろくに食べる物無し。 これは一般的に遭難です。 みなさん登山はくれぐれも安全第一で! 軌跡は2日目スタートの三国川から丹後山までの登りだけ、変な軌跡辿ってますが、下って来た道を登ったはずなのであそこだけ少し軌跡狂ってますね。 他はだいたい概ね軌跡あってるかと。 下津山から一度道間違って別の尾根下って途中で気付いて登り返してますが、あれは実際自分が辿った軌跡なのであしからず!
