05:33
3.7 km
672 m
気ままに桧沢岳北西稜
桧沢岳・小沢岳 (群馬)
2026年02月03日(火) 日帰り
ダンプリングのガイドツアーで、桧沢岳の北西稜を登ってきました。 朝6:30に「道の駅オアシスなんもく」に集合し、私とガイドさんの車2台で桧沢岳登山口に行き、そこからガイドさんともう1人の参加者(Kさん)を乗せて実際の取り付き口へ移動。下山後の舗装道歩きを省略できてありがたい。 取り付きはヘアピンカーブの一番奥のところ、民家の入り口?の小道を少し入ったところから。ところが、登り始めるとガイドさんに事前にいただいた予定コース(堰堤を越えて谷を登り、911のピークに向かう)から少し南の、杉林の中をどんどん登って行きます。「あれ?ここから北側の尾根にトラバースするの、結構難しくない?」などと思っているうちに、690m付近の岩峰に到達。ガイドさん曰く「いやー、この尾根から1000mのピークを目指したいと思っててね」いやそれ、予定コースとぜんぜん違いますやん(笑)。まあ、歩ければどこでもいいですけど。 少し休んでから尾根伝いに南東に向けて歩き始めると、なんとちゃんと踏み跡がある(笑)。で、少し行くと左側の谷との出合に至り、そこに水場のようなものが。目の前に急峻な尾根、横に登りやすそうな谷。でもここで谷を選ぶと、せっかく岩登りしにきたのに岩を回避しちゃうのでは?と思っていたら、「じゃあ尾根行きましょうか」とガイドさん。ここも、取り付いてみるとちゃんと踏み跡がある(笑)。まあ、杉林だから作業用の道があって当然なのですが。 登って行くと、杉林が途切れて灌木と岩の尾根が見えてくる。ここからが桧沢岳の本番です。岩の尾根をぐんぐん詰めていくと、木の枝のすき間から1000mのピークの岩峰が見え始める。いやー、これ登るんかーと思いながら進むと、尾根が聳え立つ崖になる。左側の斜面をトラバースしながら詰めていくと、何とか登れそうな岩のすき間が。おお、良かった…と思う間もなく、再び崖。さすがに今度は左右に逃げ道もなく、直登しかなさそう。ガイドさんが先に右の少し凹んだルンゼを生い茂る木をかき分けながら登り、上からロープを出してくれる。ロープはあっても、直登の崖の岩はボロボロで手を掛けると崩れるし、足場も心許ないし、草木も握れるほどの量がない。 冷や汗をかきながら何とか登り切ると、少し平らな頂上に至る。「ここが1000mピークかな?」と話しながらGPS地図を見ると、まだ20~30m上。ということは…あの目の前に聳え立つ岩山がピーク?!しかも、そこに取り付くのに今立ってるところから10mほど下の鞍部へ降りないといけない。やれやれ…と思ってると、ガイドさん曰く「ああ、登れるよ登れる。行こう行こう」。頼りになりますっ!とりあえず最初のテラスまで上がり、そこから左右の崖を確認し、右側の崖からガイドさんがよじ登っていく。姿が見えなくなるまで待っていると、「いいよー登ってきてー」の声。ここ、登れるのかーと思いながらロープに沿って登って行くと、その少し上が本当の1000mピーク、通称「松葉のピーク」(めっちゃ木の中で、標識すらない)でした。 1000mピークからは、地図では東に向かって降りていくように見えたのですが、ガイドさんは北向きに下山開始。「え?え?」と思ってたのですが、さすがにこれは間違いで(笑)、「あ、間違えたかも」との声とともに落ち葉をラッセルしながらトラバースし、東の尾根に戻りました。尾根をしばらく降りると、20mの懸垂下降の岩場。今日のハイライトですね。 次の西峰への登りが、今日の核心でした。このあたりから北側斜面に雪がうっすら積もるようになっていて、うっすらと言えど滑りやすい急登とボロい岩、頼りにならない草付きの頻出するこのルートでは雪は滑落の確率を高めます。ここでもほんの10mぐらいの登りなのですがうっすらと雪の積もった左へのトラバースルートは足場が悪く、何とか回り込めたもののそこからどう登るか見当が付かず、ガイドさんが必死にルートを探します。さらに左に回り込んだところにはロープが垂れているのが見えたのですが、さすがに北面の斜面は急すぎてロープまでたどり着ける気がせず、もう一度右側の尾根中央から登攀するルートにガイドさんが挑戦し、何とか上までたどり着くことができました。 あとちょっとで西峰だ!というところで再び5mの懸垂下降。ここは「映えるフォトスポット」的で楽しかったです(笑)。さらにいくつかロワーダウンする箇所がありましたが、それを越えると西峰に到着。1100mちょっとしかないのに山頂からの景色は絶景!眼下に見えるジオラマみたいな村や、迫力の妙義山、悠然たる浅間山、奥秩父の山嶺越しにてっぺんの見える蓼科山や赤岳など、見どころいっぱいの展望でした。残念ながら富士山は見えませんでしたが。 ハイタッチの後に祠のそばでハーネスなどの装備を解除し、パンやコーヒーを食べて一息ついてから桧沢岳の本当の山頂へ。こちらは雑木林の中で、大きな祠と山頂の標識がある以外は展望も利かず、写真だけ撮って下山へ。下山路は当初の予定では東南のルートだったのが、南西斜面のルートへ。ガイドさん曰く、「あっちは雪が残ってる気がしたんで」とのことでしたが、もうそれ最初の登山計画と何一つ一致してない(笑)。山岳会とかならめちゃくちゃ怒られるレベルなんでしょうが、こういう気ままな登山がいいんですよね~。まあ、その場で柔軟にルート変更しても対応できるだけの技量があることが前提なんですが。 といいつつ、下山路でもまた杉の植林の中で道を見失う(笑)。「あれ、これ道じゃないね」とか言いながら、降りすぎた尾根から東にトラバースしていき、いつの間にか元のルートに復帰。朽ちかけた廃屋の下を通って、駐車スペースのある舗装路に戻ってきました。3人で笑いながらガイドさんの車を駐めたところまで戻り、終了となりました。 下山後はガイドさんにおすすめされた、群馬県で唯一の「温泉による銭湯」、富岡の大島鉱泉で汗を流して温まってから帰路に着きました。気持ちの良い天気の中での出たとこ勝負の岩稜歩き、とても楽しかったです。
