地蔵山から三頭山へ
愛宕山・三頭山・朝日峯
(京都)
2026年04月14日(火)
日帰り
愛宕山のすぐ北に地蔵山があるが、この山周辺は馬酔木の群落である。馬酔木の咲く時期を狙って、地蔵山から更に北の三頭(ミツヅコ)山まで縦走した。
登山口は保津峡駅の北にある水尾集落の更に北にあたる樒原(シキミがハラ)と言う棚田で有名な山中の集落である。バスは八木駅からあるのだが、下山後の八木へ戻る時刻が限られているので、車2台で八木東IC経由の山行とした。1台は神吉北のドンドン橋バス停付近の道路脇に置き車をして、登山口である樒原の右京区役所・宕陰(トウイン)出張所裏駐車場に車を置いて登山を開始した。
駐車場奥の少し高台へ登ると上に向かう踏み跡があって、害獣防護柵を越えると山道となり、谷をはるか下に見ながらトラバース気味に進むと、谷は近づいてきて渡渉をすると間もなく植林帯となり傾斜は急に増してきて、九十九折れの薄い踏み跡を必死になって登るだけだ。植林から馬酔木の樹林になると傾斜はさらに増して、足元のステップも怪しくなって、馬酔木の木の枝を持たないと登れない。記録にはネット沿いに下ったとあったが、そのネットらしきものが急に表れた。息切れが甚だしく、もう嫌だと思う頃上部が明るくなって、もうすぐだとの気持ちで、最後のモチベーションを維持することが出来て、やっと947mの地蔵山に到着した。すると山頂には周囲を馬酔木がびっしりと白い花で咲き誇り、この凄いアルバイトへのご褒美と言う気がしたものだ。地蔵山のすぐ北にこの山の名称に元になったお地蔵さんが西を向いて設置されている。
馬酔木の灌木が連なる稜線を北に進むと徐々に下りになって、穏やかな緩い下りを1時間ほどで芦見峠に到着したら、正午を廻ったのでランチにしようと倒木に腰を下ろした。周囲は明るい草原風で、周囲の木々も萌黄色の新芽が眩しいが、アブラチャンの黄色の花も咲き誇っている。アブラチャンの花の上には新芽が大きく葉を広げ始めていた。
峠からは比較的緩やかな灌木林を進むと三頭(ミツヅコ)山と言う珍しい山名に到着した。山名から3個のピークで構成された山と推定していたが、灌木に囲まれた単一峯であり、地図からも顕著なピークは見当たらない。山名の由来は何だろうかと気になるのであった。
三頭山からは西に向かう尾根に進むのであるが、少しの藪と倒木に悩まされて、GPSの地図とにらめっこしながら、倒木を越えたり、藪を咲き分けたりと冒険的な歩きを続けた。樹林帯では匂いコブシと呼ばれるタムシバの真っ白な花弁が綺麗であった。このタムシバは麓によく咲くコブシ酷似するが、花の下に葉があればコブシであり、何もなければタムシバということになる。ハクモクレンも似ているが、ハクモクレンは花弁が大きく、波打った感じに見える所で判断できる。
長い踏み跡の乏しい稜線もいつの間にか、しっかりとした山道に導かれていると林道に合流した所が星峠というロマンテイックな名前であった。新潟県にも星峠という名の峠があって、霧と棚田でカメラマンが集中することで有名な地域である。こちらの星峠は周囲を針葉樹の植林で囲まれた場所で、見渡せる状況でないのが残念だ。
そこからは林道をブラブラと15分ほどで、置き車のドンドン橋バス停である。国道477のすぐ上に立派なお寺があって、里桜らしき八重の桜がもののみごとに咲き誇っていた。その寺は阿祇園寺というらしい。
今回は当初、この阿祇園寺から三頭山-芦見峠-地蔵山-樒原の予定であったが、記録を見ていたら、地蔵山の下りがとんでもない急傾斜でずり落ちながら下ったと記載があったので、急遽逆周りの地蔵山へ直接登ることにしたのだ。そして地蔵山の登りでへたばって、もう嫌だともったものだが、これは正解であったと納得した。
帰路はR477を花脊峠から鞍馬を抜けて、国際会館経由としたが、その途中で黒田の百年桜と大布施の枝垂れ桜が満開であったのを鑑賞出来たのは、想定外の喜びであった。
"永","竹な","竹む","長","上","兵"