桐生アルプス・足が震えた出来事😱
鳴神山・吾妻山
(群馬, 栃木)
2026年02月04日(水)
日帰り
さて今回もトレーニング登山。桐生アルプスに決定。どうやっても遅くからしか始められないこのコース。電車とバスを使い少しでも早くから始められ、登山の後には乗り物に乗らない様に試行錯誤して相方が作成。中々ハードそうなので明るいうちに帰れるか少し不安になる私。数日前に持病の腰痛が顔を出したが、湿布を貼ったりしている間に顔が引っ込んだ様だ。もっともっと筋肉を付けなくちゃ。
駐車場に着いたら体が震える程寒い。フリースの上にハードシェルも着る。吾妻公園駐車場から桐生駅に向かって歩く。暗いのでライトを片手に歩いて行く。20分ぐらいで明るく灯る桐生駅に着いた。ここからわたらせ渓谷鐵道の始発6時37分に乗り、2駅先の相老駅に行く。そこからはおりひめバスでこれまた始発7時5分に乗る。普段電車もバスもあまり使用しないので、見る物全てに興味津々👀電車もバスも貸し切り状態で楽しむ事が出来た🎵
バスの終点吹上バス停留所に着き、ヤマップを開始。そこから鳴神山登山口まで林道を歩いて行く。まだ光が届かない森の中を歩いて行き、中間地点を過ぎた頃から急登が始まった。階段を登り、岩場を越えると360度眺めの良い鳴神山の山頂に着いた。本当に遮る物が何も無い、気持ちが清々する場所だった。この眺めだけで充分満足な気がしたが、まだまだこれからが長いので先を急ぐ。
幾つかのアップダウンを超え、花台沢の頭を過ぎた頃から本格的な厳しい登りになる。いつも頭に浮かぶのは「何でこんなに辛い事をしてるの?今頃お炬燵に入っていれば暖かいよ」とささやく悪魔と「辛い思いをすれば体力も根性も尽くし脂肪も落ちるよ」とささやく天使。2人の思いがぶつかり合う。後半に登りが出て来るのはやはり辛い。軌跡ではそんなに急登に思えなかったがニセピークもあり、身体にこたえて来る。
やっとの思いで女吾妻山に着いた。後はラスボスの吾妻山だけだ。ラスボスに向かう道も厳しい登り坂が続いていた。山頂はとても賑わっていた。見晴らしも良く、ベンチもたくさんあった。地元の方々から愛されている場所なんだな〜と実感する。ここから駐車場に向かう道も思いの外危険な岩場となる。まるで男体山みたい。後で知った事だが、こちら側は男坂だったかららしい。女坂だったらもっと楽だったのかな。その危険な岩場の途中でコゲラか何かが木をトントンつついている音が聞こえた。暫し足を止めて相方がカメラ撮影。私は携帯で後どのぐらいで着くか確認しようとした。
たが、入れてあるハズの携帯が無い。そこにしか入れないのに、他も探してみる。当然無い。
「携帯が…無い。」
「落としたのか!俺が探して来るからそこで待ってな!」
「じゃあザックをここに置いて…」
と私が言うか言わないうちにあの危険な岩場を駆け上がって行く相方。残された私は途方にくれ、いろんな事を考える。ザックの右下に付けたポケットにいつもノールックで携帯を出し入れしていた。思えばいつも相方に「落とさない様にしろよ」と注意されていた。入ったか確認していたつもりが、今回は不注意にもどこかに落としてしまったらしい。最後にどこで見たのか…頭の中が真っ白で思い出せない。それよりもあの中には全てが詰まっている。友達のラインや電話番号…誰一人覚えているハズも無い。明日から誰とも連絡が取れなくなる。考えただけで怖くなって来た。万が一悪用されたら…いろんな事が頭の中をぐるぐる巡るとドキドキして足が震えて来た。
男性が1人下りて来たので「携帯を見ませんでしたか?」と取り敢えず聞いてみる。「見掛けませんでしたね〜落とされたんですか?」「今主人が探しに行っているんです。」「じゃあお互いの位置情報がわかるアプリで見てみたらわかるんじゃないですか?」「なるほど!」その後お礼を言って別れたが、相方がその機能を使って探しているのか不安になる。居ても立ってもいられなくなり、危険な岩場を戻り私も探しに行こうと足を踏み出した瞬間、上の方から聞き覚えのある声が聞こえて来た。
相方が一人の男性と一緒に下りて来る姿が見えた。聞けばその男性が携帯を拾って落とした人を追いかけて居たと言う。見つからなければ警察に届けに行く所だったらしい。その人は地元の方で、奥穂高岳でも携帯を拾った事があると言っていた。ご本人はあまり携帯を持たないとも言っていた。「見付かって良かった。」とだけ言い残し、さっそうと下りて行かれた。お礼を言う事は出来たが、後から思うとあんな大事な物を拾ってくれたのだから、住所を聞いてちゃんとお礼の品でも送るべきだった。ヤマップもやっていないだろうし、今では知る術がない。良い人に拾って頂いて本当に良かった。
その後も厳しい岩場を下りながら、相方からお小言を頂く。私は黙って聞きながら反省していたが、だんだん安心して来て冷静になると涙が出て来た。本当に見付かって良かった。見付からなかったら、今頃私にとっては大事件になる所だった。今回の出来事を戒めの為に心に深く刻む事となった今回のトレーニングは、とても思い出深い山行となりました。