高尾山・陣馬山・景信山(東京)
2026.07.26 (日)日帰り
以前に行けなかったルートの続きを散策しに和田峠から登山開始。醍醐丸方面に向かう途中で登山道から逸れ、ヤマップはグレピの高岩山を経由して中谷山尾根というマイナールートに入る。ここは一般登山道ではない扱いだけど、序盤は踏み跡明瞭で歩きやすい。が、途中から突然藪漕ぎに変化する。蜘蛛の巣を全身に何度も浴びたり、昨日の雨で全身がびしょ濡れになったり、棘のある植物の容赦ない攻撃などあるので、この時期はおススメ出来ないコースだ。要倉山の手前あたりで藪漕ぎが緩むが、要倉山の先の下山ルートも尾根から逸れるあたりまではずっと藪漕ぎ気味なので身体が全然乾かない。
尾根から下りて林道をグルグルと登っていき、今度は峰見通りと呼ばれているところに行くために急坂を登る。尾根にのってしばらく進むと「トッキリ(鳥切)場」という興味深い地名のところに到着するが、特に何もない。ここから先の刈寄山への道は通行止めになっている。この尾根はアップダウンを繰り返すが、標高はおおむね一定を保つ感じになっている。尾根を歩ききって、市道山まで行ってから南下して和田峠を目指す。
このあたりから遠くでゴロゴロと音が鳴りだした。想定よりも早く雨が降りそうな予感がしたのでサッと進んでいく。ウルシガヤノ頭あたりでぽつぽつ振り出した。雷こっちに来るなよーと念じながら、とは言えエスケープルートもない状況で、独標というピークを越えて下りきったあたりで豪雨になり、ザックにレインカバーを装着し、レインジャケットを羽織った。まだ下山までは3kmほどあった。早く下山に近づきたいからペースを上げようとしたり、気持ちが焦りそうになっていた自分に気づいたので、冷静さを失うのは良くないと思い、わざといったん止まって、速攻元気ゼリーを飲み、「歩くのは通常通り」「思考は冷静かつ緊急対応モードで」、と自分に言い聞かせた。
雷がだんだん近くまで来ている音がしはじめ、醍醐丸に取り付いてしばらく登ったあたりで、光と音の間隔がほぼなくなり完全に雷のテリトリーに入ってしまったことに気づいた。尾根で雷に捕まると、人間に残される選択肢は驚くほど少ない。ここまでくると生死が確率みたいな状態だと考え、少なくともできるだけ命が危険になる確率を下げる今できることを考えた。まずこのまま進んで醍醐丸のむき出しのピークに身体をさらすのは危ないかなと思い、今いる場所で待機することに決定。次に、持っていたストックを少し遠くに投げ、ザックをおろして、自分は少し離れた高い木が近くに無いところで亀の体制をとった。しばらくしたら、あと100mあるかないかくらいの目の前の醍醐丸のピーク付近に強烈な雷が落ち、轟音と共に辺りが一瞬真っ赤になった。判断誤って登ってたら終わってた。あとは運だなといろいろと考えながら亀ポーズをとっていたら、(おそらく)15分くらいたったあたりからだんだんと雷の音が小さくなり、鳴る間隔も大きくなってきたので、ザックとストックを回収して、こういう時の正解は何だったのかを考えながら歩き始めた。今日この山行に至ったことが不正解であったことは間違いないけど。
もともとの予定では醍醐丸に登り、西側のいくつかのピークを踏んでから和田峠に戻る予定だったけど、全身びしょ濡れの泥だらけだったので残りをすべてスキップして直接和田峠に下山した。ただ、ヤマップの判定が甘いみたいで醍醐丸は通過したことになってた。ここは笹尾根の終端にあたる場所のようだ。
和田峠でコーラを買って駐車料金を支払うのに、びしょ濡れの一万円札を出すことになって申し訳なかった。車に戻り、着替え袋を開くと、ズボンもパンツも着替えが入って無かったので、仕方なくビニール袋を座先に敷いて運転して帰った。