小粒でもぴりりと辛い五頭連峰(菱ヶ岳→五頭山)
五頭山・菱ヶ岳・宝珠山
(新潟)
2024.03.25(月)
日帰り
山椒は小粒でもぴりりと辛い。
小柄だが気性が鋭く才能に優れたさま。新潟県五頭連峰はまさにそんな山々の集まりである。
3月下旬にこの雪の量で、標高900mそこらの低山である。長野の900mの山なんてもう雪なんてほぼないのに、片やゴリゴリの雪庇祭り、新潟半端ねえよ。
菱ヶ岳→五頭山の稜線が大変に素晴らしかったです。これもまた低山とは思えないバチバチ縦走が楽しめます。眺望もよく山形、福島の名山が常に視界に入るので最の高でございます。特に驚きの白さで鎮座している飯豊連峰、非常に格好がよろしくて今シーズンは絶対登りたい、登らねばならぬと心に誓いました。
一方菱ヶ岳への登りは直登が続き、雪の量も急激に増えていくのでなかなかにシビれますし、縦走路も踏み抜き祭りなのでワカン推奨です。登り返しもかなり多く、五頭山単体ならお手軽そうですが、縦走するとなかなかパンチのある山でした。
「本当の強者は里山にいる説」を僕は勝手に提唱しているのですが、今回もそれをかくしんしました。このコースは反時計回りで歩く人が大半のようで、ほぼ同じ面子と抜きつ抜かれつで歩いていたのですが、問題はその面子が皆70代80代の方だということです。
どちらかといえば健脚寄りな自信はあるのですが、この年代の人に普通に抜かされることはあまりないのでビビりました。話を聴くと日本三百名山&日本百高山を制覇したじーちゃんとか、厳冬期の飯豊山を縦走したばーちゃん(今日は長靴で登ってきてた)とか普通に強者すぎて笑いました。
山も人もぴりりと辛い五頭連峰でございました。