灼熱の八海山!(越後三山撤退の巻)
南アルプス3泊4日のテント泊縦走が天候悪化で延期。 天気の良い山はないかと探すと八海山が! どうせ行くなら越後三山の周回(反時計回り)をしようと急遽計画。 1日目:大倉口コース(坂本神社)から女人堂(泊) 2日目:女人堂から八海山(八ツ峰)~五龍岳~中ノ岳(避難小屋泊) 3日目:中ノ岳~越後駒ヶ岳~坂本神社 このルートの核心は、五龍岳~中ノ岳間のバリエーションルート。 最低鞍部の「オカメノゾキ」まで標高差約500mの激下りから、中ノ岳山頂まで標高差約800mの険しい登り返し。 1日目 最新の水場情報がなく、全員が登山口から3~4ℓの水を背負って、大倉口コースの登山口(坂本神社)を11:00スタート。天気は超快晴。35度は超えているであろう暑さは想定外。 延々と続く急登で汗が噴き出る。14:40、大崎口コースに合流(四合半)。漸く普通の登山道となり女人堂に到着する。今日は我々3名の貸切。早々に水場まで登っていくと命の水が! 給水して、浄水・煮沸して食事用及び飲用水を確保。日が沈むと素晴らしい夕焼け、そして満天の星空! 2日目 女人堂を4時スタート。千本檜小屋に5時到着。営業しておらずトイレのみ利用させて頂く。最近、新設されたばかりのようで非常に綺麗だった。 ここでヘルメットを装着して八ツ峰へ。いずれの峰もしっかりした鎖があり、登り下りは問題ないが、手に頼りすぎないように足場確保を心掛ける。最後の大日岳の下りは非常に楽しかった。この時点で気温はガンガン上がり、灼熱の日差しを浴びる。 一般道に戻り、入道岳、五龍岳と進んでいくと、中ノ岳へと続いている”えげつない稜線”の全容が見えてくる。この炎天下の中、水の消費量も増加する。御月山の上の祓川の水場の最新情報がない。また、中ノ岳避難小屋の天水も期待できない! 五龍岳で休憩。ここで、予定通りオカメノゾキに突入して良いか慎重に検討する。遮るものがない炎天下の中、有るか無いかはっきりしない水を期待して、このまま続行するか? 重要な判断を迫られる。悩んだ末、中ノ岳への登頂は断念する事に! 五龍岳から阿寺山を経由して広堀川河原へ下山するルートを選択。途中から沢沿いを歩くコースであり、水の確保は心配ないと考えた。 阿寺山へに続く稜線上の登山道は、踏み跡も少なくヤブ漕ぎに近い部分も多々。草原・湿原のような場所には池もあり、秋口なら、さぞ綺麗だろうなぁと思いながら、薄い踏み跡らしき部分を進んでいく。風もなく気温はさらに高くなってくる。 阿寺山を過ぎると、登山道の様相が変わってくる。急な上に、粘土質の荒れた登山道は非常にスリッピー。ここでチェーンスパを装着。全く整備されていない登山道には倒木箇所も多々。不明瞭な部分もありGPS地図を確認しながら慎重に下っていく。 全員の飲料水もかなり少なくなってくる。そんな中、微かな沢音らしきものが聞こえてくる。急な登山道を下っていくと、清水が流れている場所に到着。”水場があったよ!”と思わず叫んだ。ここは蛇喰清水(ジャバミ清水)だった。冷たい清水が流れている。カップですくって一気飲み! 頭に冷水をかける! 水の有難みが身にしみる! しっかり給水して下山を開始する。ここからは岩ごろごろの沢下りのルート。苔の張り付いた岩は非常に滑り易い。1歩外すと怪我は免れない。踏み跡は皆無、ルートを慎重に見極めながら下っていく。竜神碑を過ぎた所で、ジャバミ沢に流れ込んでいる小さな沢が現れた。流れの横に平らな大きな岩があり、”足湯ならぬ足水”をしようと休憩。流水に足を入れると痺れるように冷たい(同行者の一人は全身入水!!)。 暫く水遊びを楽しんだ後、登山口へ向かうと約10分程で林道に合流。”下山できた~!”と思わず声が出た。 登山口駐車場がある広堀川橋までさらに歩く。 僅かに期待していた自販機はなく、車をデポしている坂本神社までのタクシーを手配。登山口まで来てもらえず、さらに20分程、照り返しのキツイ舗装道路を山口バスまで歩く事に。 タクシー運転手の方に教えて頂いた浦佐駅裏の温泉旅館で入浴。また、そこの女将さんから教えて頂いた小玉屋で食事をとり、帰途についた。 今回、急に計画した事もあり、水場やエスケープルート情報収集が十分ではなかったと反省。 タクシー運転手から聞いた話では、気温は37度を超えており、かつてない異常な天候との事。 そんな中、越後三山の周回という山行は、少々無謀であったかもしれない。結果論であるが、 途中撤退の判断は正しかったと言える。( 越後三山周回は真夏は避けるべし‼ ) ”天気の良い山はないか”で決めた八海山であったが、”真夏に天気が良すぎる”山も要注意だという教訓を得た。






