はじめての雲取山(ヨモギ尾根〜登り尾根)
シルバーウィーク後半はトレーニングもかねて、ずっと未踏だった東京の最高峰・雲取山へ。 当初はソロで蛭トンをする予定でしたが、山仲間のまっさんが同じタイミングでバリエーションでの雲取山を計画しているとのことで、面白そうだったので便乗させてもらいました🙏 雲取山はフォロワーさんの皆さんのレポで、とてもいい山だということは常々感じていたのですが、私の力量やアクセスの関係から日帰りで行くにはハードルが高く、かと言って山中で一泊となるとどうしても通い慣れた八ヶ岳に行ってしまい…。 今まで私にとって、ある意味遠い山だったのかもしれません。 一方、そんな雲取山へのイメージを膨らませていたものとして、絵本作家で有名なかこさとしさんの遺作「くもとり山のイノシシ病院」(福音館書店)という絵本があります。 くもとり山のふもとにある「イノシシ病院」に山の動物や昆虫たちがいろんな怪我や不調をかかえてやってくるというお話なのですが、院長のイノシシ先生が患者さんの話を丁寧にじっくり聞きながら原因をつきとめ、的確な治療をしていくその過程がとにかく見事。そして何より、厳しくもあたたかい、患者さんへの愛に溢れたイノシシ先生が素敵です。 子どもたちも私も大好きな絵本で、寝る前に読み聞かせをしながら、イノシシ先生の懐の深さや優しさを雲取山に重ねて、未踏の山へ思いを馳せていました。 今回、登りで歩いたヨモギ尾根はYAMAPでは道はなく、山と高原地図では破線で表示されているルート。グレーピークの奥後山を経由していきます。 作業道が入り組んでいたりルーファイに注意する箇所もありますが、バリエーションにしては歩きやすく、ブナやミズナラの木々をはじめとした森の美しさは格別✨それなのに誰1人として会わない、静かで素敵な尾根でした。 【追記】 この日記を書いている最中に知りましたが、土砂崩落のため、9/24から三条の湯へ向かう林道後山線が全面通行止めになっているそうです。 お祭バス停から片倉橋までは通行可能ですが、林道ゲートより先の三条の湯方面は通行できないそうです。ご注意ください。詳しくは↓ YAMA HACK[ヤマハック] https://share.google/DM1Jl6Erdr6ZLrrxq 下りで歩いた「登り尾根」は、鴨沢ルートと並行している緩やかな尾根で、途中には小袖山というグレーピークがあります。 こちらはバリエーションらしく倒木や軽い藪こぎ、踏み固められていない柔らかな腐葉土の斜面を下ったりと、なかなかワイルドな道💦 小袖山からの急斜面の下りで日没を迎え、久々のヘッデンとなりましたが、まっさんの的確なルーファイで無事に下山することができました。 初めての雲取山でしたが、なんだか懐かしい感じがしたのは、山頂付近の植生でした。 若い落葉松の木々で覆われた山肌、一面の緑の熊笹の稜線に伸びる一本の道。よくガイドブックなどで見る雲取山の有名な風景ですが、落葉松の匂いに包まれながら眺めていると、まるで八ヶ岳にいるかのような感覚になりました。 もう夕刻近い山頂にはひんやりした秋の風が吹いて、大好きなあの歌の旋律も自然と流れてきて、歌の詩のように少し切ない気持ちにもなりました。 絵本からイメージを膨らませ、美しい原生林に魅了されたり、ワイルドなバリエーションルートを必死に歩いたり、落葉松の山頂で懐かしい気持ちになったり…。 初めましての雲取山は、表情豊かで、自然が深く、とても素敵な山だなと感じました✨ 久々の晴れ間に美しい山を歩けたこと、そして雲取山の魅力を存分に味わえるルートを提案してくれて、無事に導いてくれたまっさんに感謝です🙏





