裏越後三山(荒沢岳 中ノ岳 越後駒ヶ岳)
越後駒ヶ岳・八海山・中ノ岳
(新潟)
2025年10月24日(金)〜25日(土)
2日間
★水消費
開始時:2.6L
水場1:3.2L追加
水場2:0.8L追加
下山後:0.3L余り
行動中:4.9L消費
避難小屋2食:1.2L消費
(※ChatGPT君に清書してもらった版)
2025年10月24日(金)〜25日(土)
【1日目】
木曜の仕事を終えた夜、仮眠も取らずに車を走らせ、夜通し運転して荒沢岳登山口に着いたのは朝5時半。駐車区間はすでに満車で、トイレ脇のわずかなスペースに停める。準備に手間取り、出発は6時半になった。
久々の登山で体が重い。鎖場(前グラ)の緊張感を意識しながら、一定のリズムで足を運ぶ。荒沢岳までは4時間を想定し、目標到着を10時半、遅くとも11時半には撤退と決めていた。登り始めてすぐに足が痺れ、ペースを上げると攣りそうになる。無理せず淡々と進む。
「鎖場はどこ?」と思っていた矢先、目の前に壁のような岩場が現れた。ストックをしまい、両手を使い三点支持で取り付く。いきなり核心部だ。梯子と鎖を登り尾根に出ると、そこが前グラ中間部。疲労と緊張で全身が強張るが、先行者の動きを観察しながら少しずつ進む。
鎖の無い部分もあり、ホールドを掴んで全力で身体を引き上げる。落ちたら人生終わりという緊張感の中、ただ登ることだけに集中した。約30分で尾根に抜けると、他の登山者と「えげつない鎖場でしたね」と笑い合った。ここからは比較的穏やかで、左が切れ落ちる細尾根を慎重に歩く。日差しが強く、ベースレイヤーを脱いで雨具だけで進む。小さな岩場を越え、ようやく山頂が見えた。
荒沢岳山頂には三人の登山者。中ノ岳と越後駒ヶ岳の景色が見事で、10時過ぎの到着に安堵。談笑と撮影を楽しんだのち、藪の稜線へ進む。途中で丸太に腰を下ろして休憩し、余計なタイツも脱いで着替え。アップダウンを繰り返しつつ、1時間ごとにBCAAと塩梅タブレットを補給。
やがて水場の分岐に到着。枯れ沢をたどると、チョロチョロと流れる清水を発見。丁寧に足場を選び水を汲む。そこから巻倉山を越えて兎岳へ。傾斜は緩く歩きやすいが、疲労は限界に近い。兎岳手前でガスが立ちこめ、白い世界の中で記念撮影。反対側から来た登山者に避難小屋の混雑状況を聞くと、前日は5人だけだったという。希望が湧いた。
兎岳から中ノ岳までは約2時間。アップダウンに体力を削られ、最下部に着く頃にはエネルギーが尽きかけた。BCAAも効かず、ゆっくりと一歩ずつ登る。夕方、ガスの切れ間から美しい夕日。だが偽ピークに何度も騙され、ようやく人影の見える山頂に辿り着く。暗闇の中で記念撮影を済ませ、最後の登り返しで中ノ岳避難小屋に到着。36時間の連続行動がやっと終わった。
小屋は2階と1階にそれぞれ5人ほどで、寝床には余裕があった。全身筋肉痛で動くのも辛いが、極力静かに食事をとり(申し訳無い…)、BCAAとマイスリーを飲んで就寝。外は静かで、電波も通じたため家族に無事を伝えた。
【2日目】
5時半に起床。体はバキバキだが、外に出ると雲ひとつない青空。越後駒ヶ岳、荒沢岳、兎岳、八海山までもがくっきり見える。小屋にザックをデポし、昨日撮れなかった中ノ岳の写真を撮り直す。
ここから越後駒ヶ岳まではおよそ3時間。中ノ岳を下るとガスが湧き始め、視界が閉ざされる。細尾根を慎重に進む。右は切れ落ち、左には枝や笹が張り出している。左手で枝やクマ笹を掴み、右手のストックでバランスを取りながら進むと安定して歩けた。危険箇所はあるが、荒沢岳の鎖場ほどの緊張感はない。
やがて平らな尾根に出て左へ折れると、右手からメインルートの分岐が現れる。登山者が急に増え、すぐに越後駒ヶ岳山頂に到着。人の多さに驚きながらも、記念撮影と補給を行う。残念ながら山頂はガスの中。それでも他の登山者と写真を撮り合い、笑顔で山頂を後にした。
肩の小屋へ下る道はよく整備され、藪も少なく歩きやすい。水場へ向かう分岐をしばらく下ると沢に出た。水量はあるが汲みづらく、工夫して1.2Lほど確保。小屋前でワンコと戯れ、和やかな気分で下山。
振り返ると、さっきまでの山頂がすっかり晴れていた。登り返す気力はもう無く、「昨日あれだけの絶景を見たから十分」と心で呟く。枝折峠までの道は整備が行き届き、足取りも軽い。道行山分岐では越後駒ヶ岳・中ノ岳・荒沢岳が一望できた。
他の登山者の話では、金曜夜の枝折峠駐車場は朝2時で満車だったという。やはり百名山の週末は混む。そこから銀山平温泉方面へ下ると、藪が濃く一気に歩きづらくなる。沢沿いの滑りやすい道を慎重に進み、動物の気配に一瞬身を固くした。
やがて林道に出ると、熊の足跡を発見(撮っておけばよかった…)。未舗装の林道を黙々と歩き続け、やがて国道352号に合流。赤い橋を渡り、トイレを過ぎた先の道を抜けて、ついに荒沢岳登山口へ戻ってゴール。
振り返ると、2025年最後のチャンスやったと思う。荒沢岳、中ノ岳を怪我無く登れて良かった。