百蔵山・扇山・権現山(山梨,神奈川,東京)
2026.05.23 (土)日帰り
今回は小雨降る中、山火事の跡を確認しつつ権現山周辺の花を見て回る周回です。山火事後の植生の回復も気になりますし...まぁ、これはさほど心配はしてませんが、あまりにも広大な面積が燃えたようなので勉強がてらです。
スタートは仁王立像の案内板近くの路肩から。途中バリ道を入れた周回の計画なので一般的な登山口とは全く関係ない場所からスタートです。まずは棚頭の仁王像方向に向かってます。この辺りは仁王像まで案内板がありますしちゃんと道もあります。棚頭の仁王像のあるどうやら八幡神社らしいのですが、背後の尾根からしばらくはバリです。冒頭はササ薮でその先には倒木の多い急登の尾根。雨で滑り易い地質でここは難儀しました。コンディションが良ければまだマシかも知れませんが、いずれにせよお勧めできるようなルートではありません。そうこうしているうちに扇山登山道正規ルートの稜線に乗ることができます。
正規ルートに乗ると緩登になって荻ノ丸と犬目丸とピークが続きます。犬目丸は開けた展望台の少し北東寄りに山名標があります。この日は予報より天気が悪くて展望台からの視界は全く無しで、当然富士山なんて見えない。ちなみに山火事は荻ノ丸よりさらに下から燃え広がっていて稜線上はまだ木酢液の匂いがします。若いヒノキはすっかり葉を落として枯れてました。アカマツ高木も枯れてるものが多い。アカマツはもともと松枯れなどで立ち枯れたものが燃えたものだから根本が細くなってたりしておっかない。先々、稜線はだいぶ景色が変わるんじゃないかな。山火事跡は扇山を越えて浅川峠方向に少し下った辺りまであります。扇山へは多少の登りはあっても急登はなくあっさり登り切れます。扇山山頂はこの日はガスって何も見えない中、人気山だけあって結構大勢の登山客でした。
浅川峠方向にかけては全く登山客もおらず、ガスった森の中、やたら静かな山行になりました。山頂に向けての登り返しが急登になりますが、整備された葛折りなのでキツくはないかも。この辺りは全く山火事の影響はなく、植生はシカ食害の影響が大きいです。ハクウンボクの花が見頃ですが、高木過ぎてガスの中では樹下からはよく見えなかった。権現山山頂部のヤマツツジは背丈くらいで霞んだ中でも綺麗でした。シカ食害は酷いけど、こちらは森の植生も多様で僅かに草本層も残っていて目を楽しませてくれます。権現山山頂はガスの上に突き出てましたけど、相変わらず眺望は無し。
下山は大窪沢ノ頭、鍋割沢ノ嶺から雨降山まで緩い稜線を何となく下って雨降山のアンテナ群の間から鉄塔巡視路を経てバリ道で下るルート。稜線上と雨降山からゴウド山にかけてははよく歩かれてますが、そのまま尾根を強引に下る辺りはルート不明瞭な箇所もあります。そこそこ急降下な尾根で駆け下ればあっという間に棚頭集落です。ただこのルート、途中、尾根を大きく葛折る形にトレースはあって外れると薮に突っ込むことになります。取り付きも道路から見やすい位置には道標はなく擁壁の階段部分にあります。そのまま扇山沢沿いのロード歩きを少しの区間挟んで周回完了。
あいにくの天気の中の山百二座繋ぎの周回でしたが、確認しておきたい山火事跡などじっくり見られてそこそこ収穫のあった山行でした。報道だと樹冠火にはほとんどならなかった山火事だということでしたけど、それでも特に植林には大きな被害の出た山火事だったと感じました。数年前の大蔵経寺山の山火事より被害は大きい印象です。通常、植生の回復は案外速やかに進むことが多いですが、今後どうなるか気になります。浅川峠のハクウンボクの森を花の時期に抜けるのは久しぶりでしたけど、高木過ぎて花を目の高さであまり見られなかったのはちょい残念。でも久しぶりにこの辺り歩いて、低山だけど意外と見どころも歩き甲斐もあったのは新鮮な発見でした。