達布山 全層雪崩の恐怖
ポロシリ山
(北海道)
2021年04月01日(木)
日帰り
標高 406m
小平町
スタート気温 プラス
天候 晴れ
往復 スノーシュー
オール 雪道
クラック多数
全層雪崩あり
山頂標識 なし
熊痕跡 なし
※ この時期の達布山は危険です。
<活動日記>
家から、北の方角に、雪のポロシリ山が
綺麗に見える。
いつかは登りたいと思っているが、
あまり行かない山域なので、少し
お近づきになっておこうと
達布山を選んだ。
(家を出る時間も遅かったので)
達布山は、三笠にもあるが、
小平町の達布山である。
山頂上部の等高線は込み入っているが、
低山だからと、舐めていた。
いつものように直登で
いけるんじゃないかなぁ?なんて
たいしてルートも考えていなかった。
(顕著な尾根もないので、様子みながら
コンパスだけでつくでしょ。みたいな)
最終除雪地に車を停めた時から
ぽこんと達布山が見えていて、
雪はじっとり重いが、空は青いし
最高だなぁ。なんて呑気に思っていた。
林道歩きで、いくつもの橋をこえて、
さて、どの尾根に取りつこうかと
地図を眺める。
林道から正面に見える西斜面は、えらく急に
見えたので、少し左に寄せて登ろうと
道添ノ沢川にかかる橋で、林道を折り返し
ながら、乗る尾根が肝心!と、尾根を
見定めていた。
たまたま、次の橋を越えたところの斜面に
作業道らしきものをみつけ、ほのかな
期待をよせて、取りついた。
Co95で、作業道は二手に分かれ、どちらに
進むかしばし考え、右を選択
(のちに合流します。帰りは左で降りました。
左の方が明瞭)
なんとなく、ポコポコと進み、いつしか
作業道もなくなり、いきなり急登。
今日の即席ポールは、L字型にしてみた。
Lの短い方を、餅つきの要領で雪に
差し込み、2歩進む。
それにしても、急だなぁ。
と汗を流していると、右手に無数の
クラックが目に入った。
これはあかん。ルートを変えねば!と、
慌てて進路を左側にきったが、行く手の
先には、全層雪崩が起きていた。
まさに、今 自分が立ってるこの場所が
全層雪崩危険斜面ではないのか?
の恐怖感。
逃げ場が、どこにもない。
後ろの娘 (急斜すぎて見えず)に、注意を促し
たくても自分の声で、雪崩を誘発しそうな
緊張感。
目の前の全層雪崩を見ながら
「全層雪崩って、ズレて落ちるだけだから
怖くないんじゃない?」なんて、娘に
言っていたが
あれに、巻き込まれたら、骨が粉々か、
もしくは、身体がぺったんこ。
ぐらいの威力があることを学んだ。
顕著な尾根がないので、見渡しても
安全を確保できるところがない。
この時点で、山頂は目前で、ここを降りる
より、安全な斜面があるかも?と
じりじりと山頂まで距離をつめた。
(とにかく、斜面を早く脱したかった)
が、山頂台地は、左側が崖のような急斜面。
右側は厚い雪庇になっていて、台地の
真ん中にはクラックが入っていた。
きた道を戻るしかない。
下山は、書ききれないほど、沢山のことが
ありましたが、無事に下山できたことを
ありがたく思います。
時期を選べば、ルートどりは、良かった
ように思います。
危険なこととは、ほど遠い山行が安心で
いいとは思うけれど、
聞いたり読んだりしただけでは、自分の
ものにはなっていかない。
何事も、これからの長い山行のために
身を以て、安全に学んでいきたいと思う。