51:05
64.2 km
4905 m
峠便り ─── 晩冬・知床より
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 (北海道)
2024.03.14(木) 4 DAYS
先月、南日高の野塚峠でも痛感・・・稜線を分断する国道峠は登山口に何と便利なことか!国道左右に広いプレイグラウンドが広がるダブルのお得感!!ここ知床峠も然り。 知床横断道路は冬期閉鎖されていますが、先週より除雪が入り、公には徒歩を含めゲートより先進入禁止にはなっているものの登山者がチラホラ歩く程度は黙認されているようで、、今年は雪が少なかったこともあり3月半ばにしては除雪速度が速く、既にウトロ側8㎞ほどが舗装道路顔出しとなっています。舗装道路・・・重く硬い登山靴を履く足はとにかく疲れますが知床の厳しい冬景色の中へスピーディーなアプローチ、というのは稀なチャンスかもしれません。 羅臼側の除雪開始は耳に入っていたのですが、ウトロ側はまだなんじゃないか、と思い風は強そうでも晴れ間が期待できそうな週末、早朝のウトロへ。去年の1月、まだ初冬のふわふわ雪をまとった知床連山~遠音別は素晴らしく、今年は着雪を待っている内に春山の月になってしまいましたが、ようやく知床峠へ出向くことが出来ました。しかし先週は厳冬期並みの凍れだったこともあり目に入る景色は予想外の真冬です。。 今回は例年より風・視界が怪しい天気予報だったので、いつもの天頂山北側盆地の幕営を視界不良でも帰って来れる目標物866コブとして3連泊。中日二日間に遠音別別・羅臼ルンゼと大いに遊び、最終日は天気が予想より良かったので下山前にもう一度ルンゼ散歩、と3泊4日で4泊分を楽しみました。一にも二にも視界不良(夜間を含め)の道迷い=ルート確認の時間ロスに翻弄された山行となりましたが、今年あまり見るチャンスが無かった厳冬期の海老の尻尾や樹氷に感動の4日間、そして先月の南日高のような深いラッセルも無く、ハイマツ帯もがっちり堅くどこでも歩ける春山への移行期で足元快適 ─── そして自分自身の新しい一面を発見・・・(オレ、もしかしたらこういう延々急雪壁登るの大好きなのかも。。。)ルンゼにて。