利尻山(利尻富士)(北海道)
2026.08.17 (月)日帰り
日本百名山30座目。
自然の前では人の命が奪われるのは容易いものである。
ゆえに有事の際には正しい選択が生存率をあげる。
今回はその正しい選択に歯向かったアラフォー男の
実録「しく○り先生、俺みたいな登山者になるな」
の授業であるww
休みの少ない我が社でも有給は消化できる権利がある。
有給使うなら何月がいいと聞かれようもんなら
間違いなく8月一択!
この夏のシーズンに雪の積もる山に登れるからだ。
なけなしの4連休をもらった自分が選んだ山は
北海道最北端の利尻山!
休み1日では絶対行けない究極の僻地に
休みを全振りした。
スタートは公共機関が嫌いなので
アクセスがいい羽田ではなく成田から飛んで旭川へ。
そこから1日かけて稚内まで走って
その日は明日の準備や稚内観光をしつつ車中泊。
港の前の温泉最高。
翌日
時間が思ったより余ったので
フェリー乗る前に3度目の宗谷岬に行った。
前回きたのは8年前くらいに
バイクで北海道ツーリングした時以来だろうか。
しかし引き返す道中に利尻山を見た記憶がないww
めっちゃデカデカと海上に聳え立ってるやんwww
そのまま戻って朝飯だけセコマで買って
フェリーへ搭乗。
懸念してた天気は想像の3倍良い晴れ模様で
船から望む利尻山のデカさに圧倒される。
あれ登るんか??マジで??
でも天気いいから絶対いい景色だろうなー
と想像が尽きない船旅を終え
9時過ぎにフェリー乗り場から出発。
調べてみたら他にも登れる山はいくつかあるので
次にこれるかどうかもわかんないから
登れる山はぜーんぶまとめて登るぜー!
とルート外のペシ岬から登ることに。
ものの15分ほどでペシ岬山頂を登り
小一時間ほど歩いたら登山口にようやく到着。
時間は推してるがやる気のあるうちに
ポン山と小ポン山も制圧じゃーー!!
とかかり気味でどっちも踏破。
小ポン山、もうちょっとやる気が欲しいww
ポン山からのパノラマは最高だったので
余裕のある人は帰りにでも寄るといいと思われ。
そして爆速で下って2時間のピーク回収を終えて
ようやく利尻山への登山が始まった。
のだが……
それから1時間後、の5合目くらいだろうか。
おまけピーク回収でペースを上げ過ぎたのか
ちょっと足が攣りそうになっている。
補給は何回かしてたけど塩分はとってなかったから
そろそろ塩タブレット入れとくかー
ガサゴソ
あれ?
買ったはずの塩タブレットがリュックに入ってない
おかしいなー
まぁなんとかなるだろー
↑
1時間後、全然なんとかならなかったwwwwww
中間地点の長官山手前で両足が塩分不足で
攣りまくってろくに動けなくなってしまう。
セオリーとして考えたら
下山を選択すべきなんだけど
そう易々と引き下がって次に利尻にこれる保証が
あるのかと問われるとそんな長期休暇もらえるか
確定してるわけではない。
そのくらい4連休は希少だ、絶対に無駄にはできない!
と引くに引けないバイアスに囚われて
理性とは裏腹に引き攣った足はノソノソと利尻山へ。
生きて帰ってこれれば登山はまたできる。
山は逃げない。
そうは言い聞かせてもこの利尻山だけは
どうしてもこの機会で登頂しなくては。
焦って心理的に追い詰められる。
妙に滑りやすいザレ場で足を取られたり
払っても払ってもまとわりつくアブ軍団。
すれ違う登山者の方はみんな親切に道を譲ってくれるが
定期的に足が攣ってる身としては
先に通り過ぎてくんねーかなー
とかブスっとしながら譲ってもらった道を登っていく。
登る前の余裕なんてその頃にはもう微塵も無かった。
あるのは意地になって登るが足がいうことを聞かず
チマチマ登ってはまた足が攣りそうになって
へばって座り込み、その道中に帽子で
まとわりつくアブを叩き潰すのに体力を使う
哀れなアラフォーの姿であったwww
が、そういうのもチリツモで
登って休んでを騙し騙し繰り返していたら
9合目までは到達。
残り標高300m
時刻は14時過ぎ。
足は限界だが休み休み登ればなんとかなる。
この時点ですれ違う人はほぼ皆無だったので
意を決してカバンを9合目付近にキャストして
スマホひとつで山頂まで行くことに。
補給が一切できなくなるリスクはあるが
何も背負ってないと身体がすごく楽で
チマチマ休みながら登ること1時間以上
やっとの想いで利尻山登頂できた。
午後からはくもりと聞いていたが
山は待っててくれたのだろうか
今までの港からの工程と
360度全て見渡せる最高の絶景を見せてくれた。
樺太はここから見れるんですかね?
塩分不足による過去一の苦戦となってしまったが
達成感も人一倍。
自然と涙が出てしまうwww
ひとしきり休憩した後は爆速下山。
なぜか下山の際は足に問題はない。
さっきまでの苦労はいったいwww
宿に着いたのは18時45分
日没ギリギリだった。
その後はサッと風呂入って
宿の美味い飯食って爆睡。
ビールが体に染み渡る。
今回は諦めきれず利尻山登頂を強行して
結果的になんとかなってしまったが
仮にエベレスト登頂がかかった際も
たぶん同じことをいってしまうんじゃないかなー
と思ってしまうわけで
本当に途中下山は勇気のいる英断だということが
よくわかる登山だった。
登頂よりも何よりも称賛されるべきなのは
現状を鑑みて撤退を決断できる勇気。
安全第一で皆様は登山を楽しんでください。
今日もお疲れ様でした。