05:11
5.9 km
593 m
寒山 八幡川支流 郷呂谷
東郷山 (広島)
2025年11月16日(日) 日帰り
寒山869mの南面から八幡川に流下する郷呂谷川は、流程も長く、寒山の主渓流といえそうである。しかし、八幡川下流の大古谷の滝の谷と同様に、下流部から中流部にかけて傾斜が緩く、また「郷呂」はゴーロであろうから、平凡な荒れた谷が予想された。中流部では、大畑林道も横切っている。ただ、山頂直下の上流部は等高線が詰まっており、そこは面白そうに思えた。東川角の団地を抜けて、巨大な堰堤の上部から入渓すると、そこは、流れの際まで植林され、暗く陰鬱で、倒木や落枝で荒れた谷だった。「ゴーロ」から、なんとなく、開けた明るい谷を思い描いていたが、全然違った。下部にはゴーロはなく、黒っぽい滝やナメがいくつかあったが、遡行価値は無かった。大畑林道を越えると、傾斜がきつくなって、ゴルジュ状となったが、顕著な滝はなく、大石が谷を埋めていた。このあたりが「郷呂谷」の由来と思われた。しかし、植林が消えて明るい自然林となり、ルンゼ状の谷の枯れ滝を登って、高度をぐんぐんと上げていくのは気持ちが良く、下流部での嫌な気分はいつのまにか消えていた。寒山からの下山では、郷呂谷の左岸尾根に良い山道を見つけることができた。上部は明るい自然林で、下にあの暗い谷があるのが嘘のようだった。下るにつれて少し荒れてきて、一度、取水施設から井手にそった道に迷い込んでしまい時間をロスしたが、左岸尾根の道にもどって巨大堰堤まで帰ることができた。半ば予期したとおり、結果的には、ハズレの沢ではあったが、「郷呂」を確認できたし、少しは良いことがあっただけでも良しとしよう。
