蔵王山・雁戸山・不忘山(宮城,山形)
2026.08.23 (日)日帰り
登山やトレラン、マラソン遠征で新幹線に乗ってコツコツ貯めていたJREポイント。
その貯めているうちの一部(11757P)が有効期限を迎えますよのメールが8月3日に来た。有効期限は8月5日まで。
今まで有効期限が切れるなんてお知らせ来たことないけど、5年くらいで消滅するのか!?と焦り急いでJREポイントサイトにログイン。ポイントを使うには新幹線のチケットに変えるか、座席をランクアップするかくらいらしい。
直近で遠出する予定なんてないしどうしようか…と引き続きHPを見ていると"どこかにビューーン"とかいうサービスを発見。
少額のポイント(6000P)で、ランダムに選ばれた駅の新幹線チケット往復に換えられるらしい。
自分と旦那の分でちょうど消滅しそうなポイント分が消費できる!しかも普段自分で選ばないような土地に行くのは面白そうだ!と即申し込み。
ランダムに選ばれる駅と言っても4択になっており、その4択が気に入らなければ抽選前に再検索もできる。
何回か再検索して、どこが当たってもなんとなく良さげな「盛岡」「仙台」「長岡」「長野」で抽選申込。
もちろん遠ければ遠い程お得な訳で、盛岡が当たったらラッキーだなあと思いながら、当選駅は後日メールでお知らせとのこと。
抽選結果を待つ間にまたJREからメール。
JREポイント11087Pが有効期限を迎える、期限は8月8日と。
すでにポイント消費しててもうこんなにポイント貯まってないし、こないだ来たメールとポイント数絶妙に違うし期限も違う、まさか😡と思って差出人のアドレス詳細を見たら全くのデタラメ。やられた、コツコツ貯めてて函館にタダで行けるくらいのポイントが貯まっていたのに消費してもうた!
幸い詐欺メールのURLはタッチせずに自分のえきねっとアプリからポイントは消費したのでそこは被害はないが心の被害がデカすぎる。
そうこうしている間にどこかにビューーンの行き先が決まりましたメールが来る。行き先は「仙台」。
新幹線の出発時間は自分では決められないが、だいたいこの時間っていう希望は出せて、行きは私が夜勤明けなので昼以降の時間、帰りは東京行きが混んでいることもあって夕方らへんは希望が通らず、夜遅い時間で希望。土曜日は18時25分仙台着、日曜日は20時34分仙台発で、日曜日がかなり時間がある行程となった🚅
ここ最近は仕事のストレスが激しく疲労困憊で登山も走るのもつらい苦しいで全く楽しくなくモチベーションだだ下がり状態。行くからにはストレス発散で1日楽しめるプランにしなければとネットサーフィン。
仙台からほど近い泉ヶ岳でトレランレースがあるらしく、距離もいいしGPXデータもあるし、三百名山でもあるからこれも回収できる!とほぼここに行く予定でレコを漁ると、今の時期蚊がすごいらしく服の上から100ヶ所以上刺されたやら、蚊の猛追が酷かったやらの不穏なレコだらけ。却下だ。
他に何か山はないかなあとGoogleマップ眺めていると、蔵王に続く道を発見。
蔵王には百名山ハントとして厳冬期にスノーモンスターを見に1回、無雪期に御朱印をもらいに1回、どちらも山形から入山していて熊野岳→刈田岳を巡っておりもう来る予定はなかったが、10年前に蔵王トレイルランというレースがあったらしく、このコースを巡るレコを1件だけ発見し興味が湧く。
トレランだし30km強なら6時間ちょいで行けるだろ、とよくレコも見ず過去のレースのことも調べずにGPXデータを拝借。これが悲劇の幕開けだった。
過去2回の蔵王も、何を隠そう曰く付き。厳冬期に蔵王に行った時は帰りにスキー場の駐車場で盛大にスタックして、東北の人達が車からスコップを取り出して雪を掘って救出してくれて感謝歓迎で帰宅と思ったが前日の福島地震で新幹線のレールが歪んだだかで帰宅できなくなり、バスとレンタカーを必死に探して8時間くらいかけてようやく帰宅したあげくレンタカー乗り捨て代で馬鹿高い料金を払ったり
蔵王2回目は、行きたい山の駐車場に行ったらやる気が出なくてポテチ食って車内で寝てしまい、駐車場料金だけ払って撤退、蔵王だったら山頂と駐車場が近いからええかで行ったという、新幹線代を無駄に使ってしまった山だ。(自業自得)
のちに調べてわかったことは、この蔵王トレイルランのレースは2013〜2017年の5回で終了、東北屈指の難易度であまりのキツさから42km→35kmに短縮された走れないレースということだった。なんと第1回のレース開催時は、大ファンであるプロトレイルランナーの奥宮俊佑氏がゲストだったとのこと。この男が呼ばれるということはコースが相当キツいということだ。
そしてこのレースを懐かしみ、コースをやや変更して走ってレコにあげていたGPXデータを拝借したレコは2019年8月に上がったやつで7年も前のもの。そんな前のレコだったとは直前に見返した時に知った。
まあ7年前とはいえ今の地図と見比べてもちゃんと登山道だし、行けるか😀と下調べほぼなし。
30kmちょいだし、帰りの新幹線も遅い時間だしと、宿で朝食食べてゴロゴロしてから10時近くにスタートと登山の早出早着ルールを無視。これがよくなかった。
最初こそ林道10kmでほどよく走れたものの、もうあと20kmくらいで終わりでチョロいなと思ったら白石スキー場からの水引入道、屏風岳がえぐい急登で全然進まず。
手足使って踏ん張って登る道ばっかで、滑る根っこと、前日の雨での泥濘、ロープ鎖場に渡渉数回と上を見上げないと先が見えない急斜面。湿度もやばくて吹き出す汗に、久しぶりに肩でゼーハーしながら休みながらでないと登れないキツさ。
見返したら5kmくらいの距離に対して1000mくらいの獲得標高。何が日本三大急登だよ、こういう見上げないと先が見えない斜度を急登って言うんだよ、黒戸尾根やら西黒尾根登ったくらいで自慢してんじゃねーぞクソが!と誰に向けてかわからない怒りが込み上げる。こんなコースレースで走ったら事故勃発すぎる。
えらい時間かかって屏風岳に着いたと思ったら、先に着いていた旦那から苦言。早く登らないと下山が遅くなるぞと。わかっている。貴様はフルマラソン2時間30分で走るランナーに速く走らないとゴールが遅くなると言われたら2時間30分で走れるのか?不可能だろう、こちらもわざとゆっくり歩いている訳ではない。
こうなると山では解散となる。ゆっくりペースに耐えられずにイラついて先を行く旦那と、バテバテな私では1山分差がつく。
持ってきた飲料も底をつきそうなタイミングでようやく刈田岳へ。ここは蔵王のお釜を見にくる観光客がたくさんで、今まで誰ともすれ違わないで山道から刈田岳に辿り着いた泥だらけ汗だくの汚い私とは全く格好が違う。立派なレストハウスもあり、飲料も補給できる。
電波が入らず旦那がどこにいるかわからないが、ヤマレコでは刈田岳でGPSが止まっているからまあどっかにいるだろうとしばし休憩。
しかしどこにもいないので、最悪駐車場合流だなと進み始めたところで後ろから声が掛かりここで旦那と合流。ソフトクリームを食べてご機嫌なようだ。
刈田岳からは火山らしい壮大なルートで、ようやく走りやすくなりこれがトレランだよと私の機嫌もよくなる。その後林道パートに入り、なんだかゴールな雰囲気が出ていたところで再び山に入るルートへ。このルートを通らないとスタート地点の駐車場に戻れない訳だが、このルート随分と人が入っていないようで蜘蛛の巣が糸じゃなく🕸️この形で完成されたものが道の真ん中に多数。不穏な雰囲気を感じたが、まあ道は明瞭だしと先に進む。
'股窪'という地点に着いたところ、地図上ではルートが3つにわかれる。しかし先が見えるルートは1ヶ所だけ。しかしここのルート、ヤマレコでみると途中に⛔️マークあり。崩壊しているらしい。
もう1つは駐車場へは行かないルートで選択肢になし。
もう1つの行きたいルートは、拝借したGPXデータと、ヤマレコの地図では登山道があるようだが、その方面どうみても藪で道がない。
しかし進むしかないので旦那先行で進む。私の身長だと藪に埋まり先にいる旦那すら見えない。あまりに藪漕ぎが酷いので、戻ろうと旦那に声を掛けるがこれも無理な案で、刈田岳に戻るにしてはずいぶん走って降ってきていて登り返したらかなり時間がかかること、もう1つの⛔️マークがあったルートは下調べしていないのでどのくらいの崩壊具合かわからず進んだところで進退極まるかもしれないことから、やはり藪漕ぎで進むしかなかった。
この時点で時間は16時半過ぎ。藪だけでなく倒木も多く、岩や木には苔が生えまくりしばらく人が踏んでないのがわかる。いくらヘッデンとGPSがあっても、明るい今ですらルートが見つけにくく進むのに時間がかかるのに暗くなったらもうお終いだ。何度も道がわからなくなり森に突っ込んでは修正し、転んだり穴にハマったりで傷だらけ。この先がどんなルートかもわからず、どちらかが怪我をしたらもう進めないので遭難だ。データを拝借したレコでは、途中からスキー場のゲレンデに向かうルートになっていたが、森になっていて全然ルートがない。拝借したデータは参考にできず、ここからはヤマレコの登山道と思われるルートをGPS頼りに進む。
ある程度進むとだんだん道がわかりやすくなってきて走れるようになる。もうしばらくエネルギー補給できておらずいつもなら走れないバテ具合だが、どうにか日が暮れる前に下山しないと死ぬという必死さから疲れも息が上がることもなく走れる。変なところでランナーズハイが到来し倉石ヒュッテとやらに着。随分と綺麗に管理されていて、東北学院大学の看板もありどうやら大学が所有している山荘のようだ。ここまで来たら最悪ビバークできるし、これだけ綺麗に管理されているならこの先のルートも明瞭だろうと推測。
このヒュッテ前には看板があり、白龍の滝方面か、えぼしスキー場方面かの2択のルート案内。行きたいのはえぼしスキー場の駐車場だが、ヤマレコにはこちらのルートは出てこない。今までの藪漕ぎ経験から、ヤマレコで登山道登録されている白龍の滝方面を選択。歩きでも1時間のコースタイムでゴールに辿り着きそうという目安がわかるし、今のペースで走っていければ遠回りだったとしても日没までには降りれる!もう安心だ!
そう思ってこちらのルートを選択したがここでも遭難ポイント発生。
走れる道ではなく、雨でスリップする岩と泥だまりで思ったより時間がかかる。極め付けは白龍の滝のところでスキー場に水を送る用?のパイプが破裂しており道が通れなくなっていた。雨と滝で渡渉も今までのところとは比べ物にならないくらい流れが早く、水量も多くて下にある石も滑る。左側に流されたら這い上がれないくらいの落差もある。まさか最後の最後で遭難ポイント追加されるとは思っていなかった。
ルートの先がパイプのスプラッシュで全く見えないので、川の流れの弱い箇所から回って木登りして迂回。パイプの奥にルート見つけて無事回避。
ここを抜けたらスキー場はすぐそこで、最後ゲレンデをダッシュで下る。
GPS上は登山道をずっと行けていて日没前に降りてこれたので遭難ではないが、遭難ポイントはいくつもあった。
そんなこんなで20時34分仙台発の新幹線に発車ギリギリ十数秒前にピットイン。さっきまで藪漕ぎしていたのにこんなスピードで東京帰れるなんて不思議だな〜と思いながら無事に帰れて安心のどこかにビューーン旅であった。