寒太郎〜愛宕山
大岳山・御岳山・御前山
(東京, 山梨)
2026年03月08日(日)
日帰り
ソロ寒歩
姪が昨日の朝に起きた直後に発した言葉は「疲れた」だったらしい。土曜日の朝だというのに。年始以来久しぶりに会ってみたが、子どもらしい一面とともにどこか大人びて見える一面もあった。もうすぐ誕生日を迎える姪は幼児でなくなる日も近い。
自分には転機が訪れている。やらなければいけない手続きがたくさんある。めんどくさがり屋の自分には、私生活を仕事の延長線上に位置づけて、重い腰を上げている。やる気とは裏腹に事がどんどんと進んでいくから、昨日の夜に眠る直前に発した言葉は「疲れた」だった。青年と呼ばれなくなる日も近い。
今朝起きてみると、部屋の中が冷たかった。冷蔵庫の中に閉じ込められているようだった。湯を沸かして、白湯を慌てて飲んだ。眼鏡が曇った。
東青梅駅に降りて、城山通りから塩船観音寺を目指す。青年と呼ばれなくなっても、自称・青年で居続けよう。疲れていても、部屋が冷たくても、休みがあったら自然の中に飛び込んで、疲れという名の膿を出していこう。手袋を身につけた。マスクとマフラーと毛糸の帽子。北風に身体が負ける。冬でござんす。ヒュルルルン。
塩船観音寺から霞丘陵へ。ハイキングコースと呼ぶには「山」感がない。序盤にお休みどころという名の愛宕山を通ったあとは、大きな公園の片隅を歩いているような気分だった。真っ黒なアスファルトの真ん中にオレンジ色の線。私的施設の敷地の中だった。あれ?どこで道を間違えたんだろう。一本道なのに、道迷いを疑った。迷い込んでしまったかのようで、堂々と歩けない。後ろめたい心情を抱えながら歩いた。出口も。
霞丘陵から阿須丘陵へ。七国見晴台を七国山だと勘違いしたのが原因で、何でもないところを一周した。阿須丘陵も、私的施設の敷地のようで、ところどころに看板が立てかけてあった。大げさに言えば仲間由紀恵のトリックの世界。後ろめたい気持ちは、北風とともに寒くなっていった。阿須丘陵は霞丘陵に比べれば、「山」感があって楽しさもあったが、うーん、なんだろうね。ヒュルルルン。
高尾山や大山などには神社があって、ルートによっては神社の中を通っていくけれど、参拝客に広く開かれているし、自分もときには「お邪魔します」と心でつぶやいてお参りしている。そういうところは堂々と歩けている。日本のお山は信仰の対象になっているものが多くて、八百万の神を崇める人にとってはどのお山も神聖な場所ではあるのだけれど、お隣さんの感覚があって気軽に行っている。でも、今日の場所は違うんだよなー。難しかった。いままでで一番難しかった。独り言という名の口笛ふきふき、ひとり旅。
すっかり冷えきった心身では狭山湖を目指す気力は湧かなかった。東飯能駅に着いて活動を終了した。その後は、今も、南多摩駅にある温泉施設「季乃彩」で整えている。外は寒そうだ。
ヒュルルルン。