浅間山→伊勢の的矢の日和山
鳥羽市
(三重)
2025年02月09日(日)
日帰り
昨日の雪が凍ってガチガチの道を歩いて駅へ。小雪舞う北勢を脱出して南へ。陽光あふれる志摩・鵜方駅に降り立ちました。満員のバスでスペイン村へ。終点で下りてパールロードを歩きます。真っ赤な的矢大橋を渡って北へ。純白の中層ビルの間を抜けると「たぬき注意」。
右手に太平洋を眺めながらアップダウンのある二車線の道を行きます。いや~暖かい。上着を脱いでネックウォーマーや手袋を取って、分岐を右へ。ここから尾根筋に上がるルートもあるようですが、棘藪が酷いとの情報。なので一旦、道が良さげな谷筋におります。
広場っぽくなっている箇所で右折。堰を左に見て小川沿いを行きます。10分程でコル到着。倒木や泥濘・渡渉などあるものの使える道です。赤い鳥羽市猟区の標識を右へ。尾根筋です。こちらは時々シダ藪。右カーブしながらの小ピークあたりは背の高さ程で難儀します。
左方向に避けたほうが無難かも。そこを過ぎると、稜線を左にトラバースするように道が現われます。すると目前に高みが見えてきて、間もなく山頂。浅間山です。何処の地区のものだったのでしょうか。石垣や石段。石仏や狛犬もあり当時の雰囲気をうかがい知ることが出来ます。
眺望無し。右左両方に踏み跡ありますが、崩れた石段を降りて左折。やはり右は藪漕ぎ情報があったのでやめておきます。木漏れ日の雑木林を行くとまたシダ。地図を見るとスグ右手のパールロードまで余り高低差の無いとこにきていたので、見ると踏み跡。右折して谷筋を折り旧道です。
パールロードを戻り、右から回り込んで潜り、グネグネ道を南下。透明度の高い堅子の湾に出て右折。今日の目的地・的矢に向かいます。小学校の時に教科書に載っていた壺坂栄の小説「伊勢の的矢の日和山」。
小中高と沢山の小説と出会っていたのに、何故かこのフレーズが記憶に残り、この日和山からの風景を一度見てみたいと思うようになっていました。しかしながら、マトバと間違って記憶していたこともあり、三重県に住んでいながら、なかなか来ることができませんでした…笑
50年の歳月を経て、ようやっと来ることができました。道路標識に「的矢」の文字。右に潟湖。左に入江が見える道を過ぎ、ループで高い道に上がり右折。すると正面に不自然な擁壁の小山。階段を登ると大的矢です。小説には出てきませんが、小説の日和山と対を成すものだとのこと。
半分道路建設の際に削られ住宅に囲まれいて、往時の様子は伺いしれませんが、日和を見ていた山頂は見事に残っていて海の眺めも良好です。直進すると大きな旅館?右手の細めの舗装道を下ると散策されている方とお会いしました。声を掛け合って入り江の集落へ。
漁村らしい風景で、家の横には網やら漁具やらが見受けられます。空き家も多く、ここも例に漏れず過疎化が進んでいるようです。陽射したっぷりで風も波もない穏やかな風景。神社やお寺にも立ち寄って高みに登ると、中学校跡に出ました。
甍の波の向こうに青い海と空。そして対岸の渡鹿野島の緑。みんなの森として保存されていて、嶋田的浦の歌碑があります。イスノキの大木がある神社から海岸沿いに降りて、手摺のある階段を登り墓地に辿り着くと、左手に見えてきました。
てっぺんには堂々とした大きなタブノキ。これが「伊勢の的矢の日和山」。階段を登ると、素晴らしいパノラマが広がります。的矢の港で風待ちをしていた船乗りたちは、ここから天気や波を見定めて出港の是非を読んでいたんですね~
三たび海岸沿いに降りて時間の許す限り散策。故郷に似た風景をのんびり眺めながら帰路に着きました。スペイン村まで約30分。以前は的矢までのバスがあったようですが、既に廃止されて久しいようです。たくさんの観光客とともに鵜方駅到着です。
壺井栄「伊勢の的矢の日和山」
https://isetown.com/blog/isesima-topics/%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E3%80%80%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E3%81%AE%E7%9A%84%E7%9F%A2%E3%81%AE%E6%97%A5%E5%92%8C%E5%B1%B1.html