完遂・四国山地横断!剣山から中津峰山80km
剣山
(徳島, 高知)
2022.05.28(土)
日帰り
剣山から中津峰山に至る、剣山地東側の稜線を一気に踏破した!!
これで、四国内での目標であった瀬戸内海~皿ケ峰~石鎚~四国山地横断トレイル~剣山~紀伊水道を繋ぐことができたぞ(^^♪♪
距離は70kmオーバーだと予測できたので、食料は多めに持ち、ガス欠を予防。ファガスの森、大川原牧場の一軒茶屋といった補給可能な箇所、水場をチェックしておいた。
ゴールを小松島市として、そこのホテルを予約。
後は、見の越まで送ってくれて、車で小松島まで迎えに来てくれる頼もしい助っ人としてK君が同行。
フルマラソン2時間40分台?!のガチなヤツだ( ゚Д゚)
最悪のリタイヤ時には、迎えに来てもらう用意もしておいた。これで準備万端♪
23時松山発で、見の越2時過ぎに到着。
まずはK君とともに剣山と一ノ森へと登った。有名すぎる山域であり、道は最高レベル。まずは準備運動だ。5月29日は強風であり、かなり寒かった。
一ノ森でK君と分かれ、ここからは未踏区間である東側の縦走路だ。まずは笹原の降りだが、倒木や岩が隠れてトラップになっており、なかなか歩きにくかった。道も細くて分かりにくい。お気に入りの靴がここで破れ、先が思いやられる…。
カヤノ丸の手前からは快適な道となり、以降は軽いアップダウンを繰り返し、スーパー林道に合流したりしながら縦走していく。四国百名山や四国百山のピークハントで15~17年前に訪れて以来だったが、なかなかの名峰ぞろいだ。
特に川成山が気に入った!!草原の中に伸びるなだらかな道、展望も良く、お弁当を食べて昼寝したくなるような心地よい空間であり、有名でないことが不思議なくらいの名峰だと感じた。
まぁ、スーパー林道沿いの山々はアプローチが大変すぎるので、しょうがないか…。
シャクナゲやシロヤシオを愛でつつ、高城山からファガスの森に降り立ち、ここで昼食休憩をとった。ハイカーやバイカーの集うファガスの森では、今日は地下足袋王子杯の24時間トレランのイベントデイであり、かなりの人が集まっていた。心優しきファガスの森の方々と少しだけ談笑した。
めちゃくちゃうまい鹿カレー(¥700)を食し、食堂の水をペットボトルに補給させていただいた。一ノ森からここまで水場がないので、真夏の縦走はきつすぎるだろうなぁ。
ファガスの森からは西砥石権現、砥石権現、鹿舞ダキ山とアップダウンを繰り返し、再度スーパー林道へ降り立った。次は、中盤の山場である標高差400mの雲早山だ。登山口周辺は綺麗な沢があり、ここで水の補給ができる。この先は、大川原高原まで水は一切ないので、ここでしっかりと水を持っていないと干上がる。
人気の山であり、車はたくさん停まっていた。しばらくは沢沿いの道で標高を上げ、最後は一気に登る。キツイが、道はしっかりして非常に歩きやすい。意外とさくっと登りきって、快適な稜線を歩けば雲早山だ。
剣山からの縦走路の概ね中間地点であり、360度の眺望だ。西側の剣山は見えないが、槍戸山は視認できる。東側は大川原高原へ至る縦走路や徳島市内の眉山が見える。歩いて来た稜線と、この先の稜線を確認し、気合いを入れ直した。
雲早山から先は、眺望の良い箇所は少なくなるが、車道区間も多くなりスピードは出せる。
更にしこくの道となり、整備度が一気に上がる。非常に歩きやすい。
風車の為に作られた車道が利用できるので、小走りできる所は頑張っておいた。
大川原高原の旭ケ丸辺りは遊歩道であり、ここも快走区間だ。
大川原高原の一軒茶屋に到着し、ここで休憩。まずは¥400のソフトクリームを注文し、更には水を大きなグラスで頂いた。剣山から来たと伝え、水があって良かった!!と伝えると、お代わりの水をドンドンくれ、更にはペットボトルにも補給してくれた!!これがなかったら、この先の中津峰までは厳しかった…、本当に助かった!
大川原高原は眺望最高だ。徳島市内や眉山、吉野川、淡路島が俯瞰でき、ドライブやツーリングスポットとして人気の観光地だ。アジサイが有名なので、今度来てみたい♪
大川原高原からは、車道を杖立権現方面まで進むが、何か所かのピークもgetしておいた。名前に惹かれた轆轤山は、標高差がかなりあったので、今回はパス。また登りにこねば💨
杖立権現からは、しこくの道を辿って中津峰山まで頑張った。ここで250mの登り返しはキツイ( ゚Д゚)!
何とか明るいうちに中津峰山に到着し、まずは一安心。
そこから薄暗い中、最後のピーク・平石山を経由して朝立彦(あさだてひこ)神社に下山。ここが剣山系の東端であり、起点だ。
神社からは、本日一番の悪路を下山。真っ暗な中、落ち葉が堆積して滑りまくり、なかなかの難路だった。
下山した地点でほぼ70km。
ここからロードで10km以上を小松島市まで移動…。ローソンに寄って水分補給したが、疲れた体では走りきれず、何とか4km程は小走り、後は早歩きで頑張った。
ホテルに到着した時は、本当にホッとした。達成感はひとしおだが、一気に眠気が襲ってきた。
温泉で汗を流し、K君と徳嶋ラーメンを食べに行ってすぐに就寝した。もう2日目は動けないやろーと思っていたが、寝たら復活!紀伊水道まで軌跡を繋ぐことができた!!
この縦走は、水の確保が一番肝要だ。かといって、日の短い冬場では厳しいし、夏場は完全に干上がる。
更に剣山系は山深いので、アプローチが大変だ。公共交通機関は極めて組み込みにくいので、阿讃縦走よりも難渋する。剣山から東側は、車で到達するのも大変(むしろ登山よりも大変?!)。エスケープが取りにくいし、小刻みにピストンするのが現実的なんだろう。もしくは車2台用意するか?!
山慣れた猛者や変態以外には、1日でのこのルート踏破はお薦めできない( ゚Д゚)