03:24
9.6 km
774 m
管理不行き届きにはご用心
大桁山・鍬柄岳・御堂山 (群馬)
2026年03月29日(日) 日帰り
3月は下旬を迎え、そこらじゅうで桜が満開になった。 それと同時に週末は花見なのか人で溢れ返り、何処もかしこも混雑を通り越して混沌としていた。 ついこの前まではほぼ冬で凍てつくような寒さだったが、いつのまにか夏日に迫るような暖かさに変わった。 いつも着ている服も相当劣化が進み、仕方なく衣替えと称して買い換えたが、途轍もない出費が痛いこの頃......。 そんな中、ディアブロスより遊びに行きたいと強請ってきた。 花見は先日楽しんだので、いよいよ今年の課題を少しずつ進めていきたい。 そこで今回は、とあるお山へ行く事にした。 それは、「御堂山」。 群馬県は西上州に位置し、 名物“じぃとばぁ”があることで知られる。 標高も878m、奇岩怪石が至る所にあるため、ある意味西上州の筑波山のような存在である。 そんな御堂山へ、グラビモス、ディアブロスと共に挑むこととなった。 降り着いたのは、下仁田町御堂山登山口。 早速登り始める......。 一旦国道254号沿いを歩いていき、関所跡に程近い路地より樹林帯へ突入する。 舗装道路から砂利道に変わると、あっという間に西上州らしい暗く湿ぼったい森の中を歩く。 隣には沢が流れていて、幾つもの砂防堰堤を横目に登っていく事になる。 沢沿いの古びた林道をだらだら歩いていくと、いきなり綺麗な道が途絶え、がれ場を登るようになった。 時折倒木なども出てくる為、さっきより格段に歩きづらい。 がれ場をさらに登っていくと、滴る程度の滝が見えてきた。 その真横には垂直のロープ場があり、それを攀じ登っていく。 流石は西上州...難所も抜かりない。 ロープ場を越えると、ざれた急登が出てきた。 そんな急登を暫く登っていくと、少しだけ開けた場所に出た。 爺岩婆岩のコルと呼ばれる中継地点だった。 これより一旦名物であるじぃとばぁを見にいく事にした。 じぃとばぁは今いる稜線から西側の岩稜を辿った先にあるが、その手前には炬燵岩と呼ばれる難所がある。 ロープが垂れているが、岩は濡れていてあまり体重を預けたくはない。 慎重に下りていき、若干トラバースを越えると開けた展望台が出てきた。 目の前には、まさに高齢夫婦が寄り添うような巨大な岩の塔が立っていた。 これこそじぃとばぁである。 帝釈岩の展望台はじぃとばぁはもちろんのこと、遠く四つ又山や鹿岳、そして荒船山なども望むことができた。 炬燵岩展望台を後にして、じぃとばぁが見えるもう一つの展望台へ向かう。 細いトラバース道を経て、岩稜を歩き爺岩婆岩のコルへ戻る。 今度は反対側のざれた急登を登っていき、じぃとばぁ裏側展望台へ行く。 稜線上から少しだけ下りていき、木の根だらけの急登を経て緩やかな道を歩いていく。 その先にはさっきの炬燵岩と同じような大きな岩が立ち塞がっていて、概ねそれを巻くように道が延びていた。 岩を回り込むようにして登っていくと、じぃとばぁ裏側展望台に着いた。 斜め上から俯瞰するようにじぃとばぁが見え、こちらからもなかなか迫力のある景色が見えた。 裏側展望台を後にして、いよいよ御堂山を目指す。 樹林帯の登り下りを繰り返し、天然ブランコにて少しだけ休む。 そこから先には御堂山山頂直下分岐点があり、ここからきついロープ場を経て山頂へ向かう。 ざれたロープ場を越えると、少しだけ緩やかになった。 緩やかな稜線をしばらく歩き、登り始めてから1時間半ほど経った頃ついに御堂山の山頂にたどり着いた。 山頂には三角点が埋まっているが、ここから妙義山をはじめとした西上州の景色を望むことはできなかった。 じつは御堂山から妙義山を望むには、このあといく雨宮山へ続くとある展望台へ寄る必要がある。 御堂山を後にして、早速雨宮山へ縦走する。 ロープ場の激下りを経て、分岐点より深い樹林帯の中をひたすら登り下りする。 道が非常に細く、落ち葉に適当に足を置くとそのまま斜面から谷側に放り出されかねない。 ゆっくり樹林帯の中を歩いていくと、目の前に大きな岩が見えてきた。 こちらからは明らかに登れるようには見えない。 しかしこれを越えない限り、次なる中継地点たる高石峠へは行けない。 大きな岩を巻くようにして歩いて行くと、その岩の上へ続く分岐点が見えてきた。 実はこの岩こそ妙義山が見える場所であり、脆く細い岩稜帯の上が実質展望台になっている。 通称“麒麟の岳(きりんのおか)”と呼ばれ、そこからは目の前に妙義山の峻険な岩峰群をはじめ、遠く浅間山などを一望することができた。 麒麟の岳を後にして、脆い岩屑を経て分岐点へ戻る。 分岐点からさらに西側へ進む。 何度も登り下りが続き、数値以上に体力を奪われる。 ざれた激下りをなんとか越えると、高石峠が見えてきた。 これより雨宮山へ挑む。 こちらも相変わらずざれた急登が続き、脹脛が攣るような凄まじい登りだった。 ざれた急登をなんとか越えると、程なくして雨宮山に着いた。 一応祠が置かれていて、その先に展望台があるが、ここも展望はほとんどなかった。 やはりさっきの麒麟の岳の方が、展望はずっと良かった。 雨宮山を下りていき、高石峠より沢沿いを一気に下りていく。 上層部はまだ道がしっかりあり見やすいが、下に下りていくにつれて筑波連山弁天乗越のような林業用作業道が複雑に入り組んでいるせいでまともに下りられない。 さらに下は道が消滅し、谷底をひたすら下りるようになった。 藪漕ぎではないものの、倒木や苔むした石ころなどが散乱してまともに歩けない。 ピンクテープをとりあえず探しながら歩き、沢沿いの道をだらだら下りていくと、目の前に舗装された林道が見えてきた。 これにてようやく乾いた沢歩きは終わった。 そこから程なくして、民間が見えてきた。 本宿の商店街だった......。 商店街へ続く住宅街には根小屋バス停があり、車を使わない場合ここからバスに乗って帰る事になる。 バス停を通り過ぎるが、駐車場へは東側へかなり歩かなければならない。 本宿の商店街を歩き、概ね国道254号に沿って進む。 緩い登り坂もあって疲れが襲ってくる。 住宅街を抜け、鏑川藤井橋が見えてきた頃ようやく御堂山入口駐車場まで下りてくることができた。 お食事を済ませ、足早に帰宅の路へつく......。 春香る御堂山にて、西上州の大展望を味わったグラビモスであった。
