日白山・二居俣ノ頭
仙ノ倉山・平標山・大源太山
(新潟, 群馬)
2026年04月03日(金)
日帰り
積雪期限定の新潟県・日白山へ
融雪の進行が早まり予期せぬ藪との戯れありながらも、日白山は温かく迎え入れてくれた
週半ばの荒天によりトレースはリセット、稜線ゾーンからは雪質もよく白い道を自ら刻めたひとときは新鮮な気分に
日白山と二居俣ノ頭より、谷川連峰と新潟の名峰を未知の角度から眺めることが出来たことは大きな喜びと発見
ソロ登山者同士の交流にも恵まれ、実り多い山行となった
フォローさせていただいているリック氏の日白山レポから山の個性とルートの美しさに衝撃を受けた
群馬や新潟エリアの知見は乏しく、それに加え冬期限定となればなかなか自分では接点が生まれなかったと思う
リックさん、気付きを頂き Special Thanks!
谷川連峰への興味が日々増してきていることもあり、融雪が危ぶまれる中ではあるけれど抑えきれない衝動を胸に現地へ向かった
この週末、土日の天候は芳しくない
金曜日は安定、思い切って休暇を取得して歩むようプランを練った
木曜日の仕事を終え直行、前晩は道の駅・前橋赤城で車中泊
金曜日の朝、宿場の湯 登山口Pまで移動
苗場スキー場はシーズン終了ということでだいぶ雪も少なくなっていた、昨夏ここから苗場山・赤湯温泉に向かった記憶を思い出す
平標山登山口Pも初めて目にしたが、除雪され実用できる状態、ただし有料らしい
勾配のある三国峠越えにつきEVバッテリ残量が心配されたが、朝の気温は2℃前後で消費ペースも想定通り、余裕をもって走行することが出来た
二居パーキングか宿場の湯登山口Pにするか迷ったが、平日ということもあって空いていたので宿場の湯側へ停めることが出来た
土日は人気らしい
身支度を整え、山行開始
2名の登山者が先行、全くいないよりもだいぶ心強い
これから向かう日白山や谷川連峰方面はどんよりした曇り空、対照的に北側の新潟方面は青空が拡がっていた
日中に向けて回復する予報を信じて先へ進む
二居峠登山口手前の建物脇にある水場は飲料としては適さないので注意、ナルゲンボトルに淹れて確かめると異物がたくさん混入していた
しばらくは林道ゾーンをつづら折りで進む、途中から雪が現れるが足元には何もつけず進む
東屋で一服、体が温まってきたのでハードシェルから薄手のシェルへ切替
ピッケルは念のため持参し、ストックを活用
裏手に回り込み尾根に乗り上げる、雪みちからいったん藪を描き分けて進むことになる
藪を超えると整備された雪のないみちへつながる
標高の低いエリアはもうだいぶ融雪が進んでいることが浮き彫りに
しばらくすると鉄塔がみえてきた
週半ばには降雪や荒れた天候だったようで、鉄塔に定着していた氷がどんどん落下してくる音が響き渡る
頭にあたらないように素早く通過
すると前方から先行者1名が下山してきた、挨拶するともう雪がなくなっていて藪漕ぎしなくてはならないのであきらめてきたとのことだった
この先行者は先週に日白山を歩んでおられたので未練はなかった様子、1週間で劇的に融雪が進んだようだ...
まずはこの目で確かめてからと思い、不安を抱えつつも先へ進む
樹林の割れ目に稜線までつながる雪の塊は所々分断され通しで歩むことはできない、分断されているゾーンは山肌に沿って藪漕ぎせざるを得ない
さすが冬期限定だけあって藪が濃い、背中に着けているピッケルの柄が長く頻繁に枝に引っ掛かりながら格闘
ずっとこの状態が続くのであれば根負けしていた可能性もあるが、標高が上がれば雪量もありみちはつながっているだろうと想定
もう1名の先行者に追いつき、この先どうするか相談、何とかなるでしょうと
勾配も強くなってきたのでチェーンスパイクを装着、ようやく藪漕ぎゾーンを突破すると樹林帯へ
この先は雪が豊富、心配された踏み抜きもなく、薄いトレースを辿って黙々と美林のなかを突き抜けていく
雲も流れてきて青空が拡がってきた、樹々の姿と影が白い雪に映えてとても美しい
平標山も右手に姿を現してきた、雄大な山体と二居俣の頭からつながる稜線美が印象的だった
森林限界あたりでさらに先行者2名がいることを知った、東谷山のピークでは感嘆する声が響き渡っていた
振りかえれば苗場山を中心に新潟の山々を一望、この先の展開が楽しみでならない
そして最初のピーク東谷山へ到着、先ほど感嘆されていた所以を実感する
雪質も申し分なくこの時期に雪山体験ができるありがたさが込みあがってくる
これから目指す日白山までの稜線も魅力的に映る、谷川主稜線の山々の迫力もスゴイ
いったん鞍部に下るが割と傾斜があり、雪庇にも留意して進む必要があった
先行者2名に追いつき挨拶を、ここまでラッセル続きだったらしくお礼を伝える
2名はてっきりパーティだと思っていたらソロどうしとのこと、息がぴったりだったから見分けがつかなかった
この先は自分が先行、光が降り注ぐ雪面に白い道を手探りで描いていく
こんな機会はめったにないので新鮮な反面、ミスすると後続に迷惑をかけてしまうので集中して進んだ
霧氷やエビのしっぽがわずかに残っていたシーンにも遭遇、週半ばの天候が厳しかったことが伺えた
日白山に向かう稜線ルートと絶景は想像を超える美しさ、疲れも吹き飛び心が弾む
ピークに近づくにつれ後ろを振り返ると自分が刻んだ軌跡が愛おしく感じる
雪質に恵まれたなかではあるけれど、トレースを刻む楽しさややりがいをすこしわかった気がした
もっと雪量が多くハードなラッセルは到底無理なのだけど
そして日白山の頂へ到達
谷川連峰の全貌が目に飛び込んできた!何たる開放感とスケールだろう
主稜線から先々週に歩んだ谷川岳から茂倉岳までをも一望、新潟の名峰たちに加え尾瀬方面の山々も望むことが出来た
反対側には愛してやまない苗場山、特徴的なフラットな山容が目を惹く
後続の2名も到着し感動を分かち合うことが出来た、撮影も交互に出来てとても嬉しかった
1名は女性で、もう1名はシニア男性、お2人とも元気で明るく会話も弾みました
そしてもう1名のシニア登山者も合流し感動を分かち合うことができた
シニア勢は、御年72歳と69歳での歩み、すばらしいパフォーマンスに驚き
楽しみにしていたレモンケーキなどを補給、この地で食べると格別の味わい
名残惜しいが、続いて二居俣ノ頭へ向けて進む
頂からはナイフリッジ的な急斜面を慎重に降りていく
そこさえ抜ければなだらかな稜線に沿って鞍部まで、天上の散歩道となる
この日はほぼ無風だけど気温も程よく快適に過ごすことが出来たのは幸運だった
鞍部まで進むと2人は二居俣ノ頭まで巡るか迷われていたので、冬期しか歩めないしさらなる絶景が望めるからと促して同行することに
2人は空身で軽やかに、自分ともう1名はザックを背負ってそのまま進んだ
鞍部からはそれなりに負担のある斜面だが、焦らずじっくりとクライマックスへ向け一歩ずつ進行
最後のピークへ到達
日白山よりも谷川連峰との距離が縮まり迫力が増す、見渡す限りどこまでも続く山々の光景に包まれる至福のフィーリング
2人も大興奮だった様子、撮影も意欲的に
未知のルートの情報共有もあり、グリーンシーズンに歩めればと思った
もう1名の登山者は足に攣りがあるので長めの休憩をとるとのことで、先に下山することにした
下山は鞍部まで戻り、急斜面をまっすぐに下っていく
トレースがないのでYAMAPみんなの軌跡と足元状況を考慮して探りながら滑落には十分注意して進む
融雪が進み雪の層が薄くなっている箇所ははがれて笹藪が露出し滑ることもあった
一度予期せず豪快に踏み抜き、びっくりしたが体をソフトに着地させ事なきを得た
同じような樹林帯の光景が続くと進行方向が正しいのかわからなくなってくることもあったが、GPSで微調整しながら
堰堤に向かって右側に進路を取り林道へ、あとは淡々とまっすぐ降りれば登山口へ戻ることが出来た
やはり山話しながら進むとあっという間ですね、ありがたい
この先も融雪が進むと二居峠側からのルートは藪漕ぎが厳しいので、下山した側からのアプローチのほうがいいだろう
ただし急斜面の登りはかなり厳しいとみられる
下山後、皆さんにこの日の交流のお礼を伝えお別れ
宿場の湯で汗を流し、永井食堂にてモツ煮で補給
道の駅・前橋赤城にてEV充電とお土産を入手、ひたすらに下道を走行して22:00過ぎに自宅到着
疲労よりも感動が圧倒的に上回った濃密な1日、群馬や新潟との距離感も縮まってきた印象
地酒・谷川岳、これは美味い(ありさん、おすすめ情報Thanksでした!)
稜線を歩んでいたときのイメージはまさにこの曲がピッタリ
ジョビンのボサノバが似合う季節になってきた
Estrada Branca・白い道
MORELENBAUM2 · Ryuichi Sakamoto
https://youtu.be/bNeD6qaFqJc?si=qSenmYjARWMMAUIX