14:26
23.4 km
2194 m
仙ノ倉山(北尾根)→白板山
仙ノ倉山・平標山・大源太山 (新潟, 群馬)
2024.02.10(土) 日帰り
【前段】 3連休は泊まり山行を計画していたものの、日曜日の天気が悪そう。土曜日と月曜日はまだ良さそうなので、日帰り2回の山行にすることに。 1日目の登山は、谷川連峰の冬ルート。本当は布引尾根から大烏帽子~朝日岳と周回予定だったが、午後から天候が悪くなる予報に。大烏帽子方面~朝日岳に抜けると、尾根まで上がるのに時間がかかり、天気が悪い時間帯で尾根歩きとなる。また、エスケープルートもないため、天気が悪くなる時間が遅い仙ノ倉山を選択。 【行程】 【日の出:6:20,日の入り:17:30】 (予定)行動時間12時間30(21.8km++2,074m,-2,073m) 毛渡沢橋~仙ノ倉山北尾根~平標山~日白山~棒立山 (実際)行動時間14時間30分(23.4km,2,194m-2,131m) 毛渡沢橋~仙ノ倉山北尾根~平標山~日白山~白坂山~道の駅三俣 【すれ違った登山者】 仙人倉山~平標:3人 平標~二居俣の頭:0人 二居俣の頭~日白山:10人 日白山~白坂山~道の駅:0人 【駐車】 毛渡沢橋(路肩3台ほど駐車可能) 【天気】 (予報) 10時まで快晴 12時~14時:雲70% 14時以降:降雪1mm (実際) 11時頃まで快晴 12時頃から稜線に雲がかかり始め、15時頃から薄っすら雪 【装備】 ストック、冬登山靴、12本アイゼン、ピッケル、スノーシュー 雨具上下、ダウン、手袋(薄手ウール・厚手・アウター、中間) 【積雪量、装備】 (積雪量) P~シッケイの頭:30cm程度 シッケイの頭~仙ノ倉山~平標:20cm(踏み抜くと、膝程度で、地面が見えていた:30-50cmしか降雪がない) 平標~タカマタギ:30cm程度 白坂山::30cm程度(木の根元を確認すると降雪は1m~1m50cm) 【食料・水】 (水)行程14時間30分(ナルゲン) 持参1.5L(消費1L残0.5L) →1hあたり0.07L (食料) 持参: くるみ蒸しパン2、山崎ドーナツ4、柿ピー1、プロテインバー1、芋3、ジェル1,塩分タブレット4 消費:くるみ蒸しパン2、チョコ蒸しパン1、山崎ドーナツ2、ランチパック1/2、芋3,チョコ1 【感想】 ◆ルートの状況(毛渡沢橋~林道終点) ・毛渡沢橋から、林道終点まではトレースがあり、苦なく進める。 ・林道は、棒立山へのトレースと、仙ノ倉北尾根(平標新道)のトレースで途中分岐があるため、間違えないように注意が必要。 ◆ルートの状況(毛渡沢橋~シッケイの頭) ・林道終点からP1,400までは、急な登りの一辺倒。 ・特にP1,182までは、藪の踏み抜き。登っても登っても空洞化した雪に苦しめられ、なかなかP1,182にたどり着かなかった。 ・P1,182以降P1,400までも登り一辺倒。急な登りはスノーシューでは滑り、今回初めて、MSRは滑るということが分かった。ズリズリ滑り、これは撤退もあり得るなと感じた。同行者も同じことを考えていたらしい。 ・P1,400に乗ると、右手に進路を変え、P1,627まで尾根道を進む。尾根道が右手に傾いていているため、スノーシューでは若干滑る。例年であれば、P1,400以降は雪庇が発達しそう。今年はその心配がない。 ・P1,677あたりからシッケイノ頭への登りが始まる。スノーシューなしでは、トレースがあっても踏み抜くが、シッケイノ頭までは急斜面になるため、アイゼンを装着する。 ◆ルートの状況(シッケイの頭~仙ノ倉山) ・シッケイの頭で朝日を迎える。 ・仙ノ倉山に当たる朝日は格別だった。 ・P1,747までは穏やかに進み、惑星感漂う空間に酔いしれる。写真撮影が楽しすぎた。 ・P1,797から進路を変え、P2,026まで勾配が増し、登りになる。 ・風が吹き付けてシュカブラ地帯が山頂まで続くが、降雪量が少ない笹斜面は踏み抜きが辛い。山頂直下ではあるが、あまりに踏み抜くので、スノーシューに変換した。 ・仙ノ倉山に到着。雪の少なさに難儀したが、無事到着できた。 ◆ルートの状況(仙ノ倉山~平標山) ・夏道であるため、適当に進路を歩く。たまに踏み抜くが、特に問題ない。 ・正面に見える苗場山のスケールは圧巻。 ◆ルートの状況(平標山~日白山~タカマタギ) ・二居俣の頭手前の鞍部まで一気に下り、鞍部から登り返すと二居俣の頭に到着する。 ・今年は稜線上も雪庇がなく、どこを歩いても大丈夫だった。昨年度は雪庇を気にして、たまに樹林帯に入ったルートにしたが、今年はモフモフの下りを縦横無尽に歩けた。 ・鞍部からは、二居俣の頭までラッセル。 ・二居俣の頭に到着すると、日白山から足を延ばした登山者のトレースがあり、タカマタギまで各段に楽な歩行になる。 ・登りではトレースを借り、下りではトレースを外れ、タカマタギまで進む。 ・二居俣の頭からタカマタギまでは、尾根も広く、雪庇もない区間。 ◆ルートの状況(タカマタギ~白坂山~道の駅三俣) ・二居俣の頭時点で天気が悪くなる時間が遅くなっていたため、未踏の白坂山方面へ足を延ばすことにした。 ・タカマタギから、P1,300まではモフモフ下り。トレースのない下りは、本当に楽しい。 ・タカマタギのモフモフシルエットも堪能。こちらの尾根道を歩くと、右手に棒立山と巻機山の貴重なショットが見える。 ・P1,300以降は白坂山までアップダウンを少ししつつ進むが、遠そうに見えたが、思ったより楽にクリアできた。 ・白坂山まで来れば、多少距離はあるが、あとは楽に下れると思っていたが、それが違った。 ・P1,187手前から神立高原スキー場に向かう尾根分岐までが、左右崖のリッジで、1歩1歩慎重な歩行を要する道。松の根っこを急に下ったり、ロープワークが必要かと思われるほどの道だった。 ・神立スキー場分岐まで、かなり時間を要した。 ・リッジを超え、P1,079まで来ると、一安心。あとは地図や地形図など見つつ道の駅まで下る。 ・P800からは、尾根道も急になり、枝をつかみながら、時折バックステップで下る。 ・結局道の駅には16時に到着。16時頃には低い山々にも雲がかかり、いい時間に下って来れた。 ・タカマタギから道の駅まで3時間。いや~長い道のりだった。特に白坂山からの核心部が。 ・大ベテランのたかさんに同行してもらい、勉強になった。 ◆全体の感想 ・仙ノ倉山北尾根、タカマタギ~白坂山までの未踏区間を歩けて、十分満足。 ・平標~タカマタギ区間は昨年度歩いて、すごく良かったと感じたが、翌年来ると真新しさがない。やはり未踏区間を歩かねばと感じた。