本州最東端の魹ヶ崎(みちのく潮風トレイル)とトド山
魹山(とど山)
(岩手)
2026年04月05日(日)
日帰り
東北駐在最後の思い出その3は本州最東端の魹ヶ崎(とどがさき)とトド山です。岩手県は宮古市の、重茂(おもえ)半島から突き出たところが、本州の最東端になるようです。海獣のトドが名前の由来でしょうか。
最北端や最南端などに惹かれる人間なので前々から行きたいと思っており、昨年4月に登山口のある姉吉漁港までは来ていました。そのときは魹ヶ崎までは時間の都合で訪問できず。
https://yamap.com/activities/39072856
東京へ転勤したらますます到達困難と思われたので、引っ越しの梱包をほっぽらかしてでも行こうと思い立ちました。ちょうどトド山という本州最東端の山?もあって周回コースが形成されており、ちょうどよいので一緒に登ることにしました。
日曜の朝に仙台を出て霧の出る三陸道を北上。3時間半走って姉吉キャンプ場に到着。準備運動をしたらすぐ出発します。登山口から時計回りでトド山を登り、魹ヶ崎へ回ってから戻ってくる計画です。岩場もあるようだったので落石対策に念のためヘルメットを装備しましたが、これは正解でした。
漁港の脇に登山口があり、ほぼ海抜0mなのですが、驚いたことにこの時期にこの標高で青い葉っぱをたたえた下草がまったく生えていません。また木々もまだ枯れ枝のような状態です。太平洋岸とあって雪のたくさん降るエリアではないですが、寒すぎて土が凍るからでしょうか。ここにはまだ春が来ていないということを感じながら登りはじめます。
登山道は最初は遊歩道となっていてとても歩きやすいです。途中、標高29mのところに東日本大震災の際の津波が来たとの看板が置いてあります。眼下のはるか下に漁港が見え、ここまで水が来るなんて思いもよらない位置です。波高が高くなりやすい地形とはいえ津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。
そこから少し行くとトド山分岐のはずです。登っていくと左手にうっすら踏み跡が見えたのでここかな?と思いつつ看板が見当たらないので、先に行くと看板が見えました。ここが分岐かな?と思ったら、魹ヶ崎灯台までの遊歩道の最高地点を示す看板でした。
YAMAPを見ると分岐は手前のようだったので薄い踏み跡のあった場所へ少し戻りました。分岐から先は完全に登山道となります。踏み跡はあるのですが場所によっては落ち葉で隠れるところもあるので注意が必要でした。4月の頭なのに松の葉を除き山域全体にわたってまったく青々とした草が生えておらずまるで晩秋の山のような様相です。
これから目指すトド山は標高464mの里山ですが、なかなかの急登なので標高以上に疲れます。だんだんと登りの斜度が上がり、さらにステップも切っていないのでアキレス腱が伸びます。神室山よりはなんぼかマシかなと思っていたら、今度は岩のあるエリアになります。よじ登るようなところは特になく基本は巻いていくので特に問題はありません。
岩のあるエリアを抜けたら尾根を直登し、手前の436mピークに到着。ここで少し降りたあとは広い稜線歩きで緩やかな登りになります。下ではほとんど松だった植生が稜線あたりに来ると広葉樹に変わります。里山だから松は植林かもしれないなと思いつつ、トドの背中のような?広い尾根をゆったりと標高差30m分登るとトド山に到着です。
山頂には九戸村の山友会の作成した看板と、コンクリート製の杭が山頂だと示していました。眺望はさほどですが、ほどよく登り応えのあるいい山だなあ。…と思っていたらくだりのルートがなかなか大変でした。
相変わらず薄い踏み跡を辿り歩いていくと、大きな岩場があります。そこをハシゴで登ると、そこから急斜面の岩場の下りとなります。前日の雨ですっかり濡れて滑る斜面が厄介です。一番上のロープが岩で擦れて傷ついているという情報がYAMAPにあったのでなるべくロープには頼らず慎重におります。
標高差50mくらいの岩場を過ぎると尾根筋を下りていきます。時折、海から予想外に冷たい風が吹いてきます。やませと呼ばれる冷たい風なのかもしれないと思いつつ長袖の長さを調節してやり過ごしました。
標高200mくらいになると輪をかけて踏み跡が希薄で道が分かりづらいです。ピンクテープも見当たらず。希薄な踏み跡を探しながら下に見える灯台の位置を頼りに進みましたが、いよいよ踏み跡が無くなりました。
GPSで見ると登山道がわずかに右にそれたところを、そのまま直進してしまったことが原因で、だいぶ左にそれてしまいました。ここで一旦停止し辺りを見回します。沢のような地形が見えて地図と一致しない感じがあったので、YAMAPとGARMINで現在位置を見比べます。
谷地形ではないことからGPSのズレはないようで、どうやらGPSは合っていそうだったので、急斜面を強引に右方向にトラバースして登山道のあると思われる尾根筋へ向かいました。幸い下が柔らかい黒土の地盤だったので急斜面でしたが、なんとか転倒や滑落せずに済みました。
大きな尾根まで来ると明瞭な踏み跡があってほっとしました。あとはサクサク下りていき、みちのく潮風トレイルの遊歩道に合流しました。右手に曲がってリアス式海岸らしい地形の入江を一つパスしたら魹ヶ崎灯台に到着です。本州最東端の碑を案内する看板もあったのでまずは下に降ります。降りてからしばらく行くと大きな岩が見えたので近づいてみるとこれが本州最東端の碑でした。
記念に撮影したらあとは登山口まで3.6km戻ります。リアス式海岸を等高線に沿って進むので小さな谷や沢、入江をいくつも通過する感じの道です。スターリンクダイレクトに繋がったりLTEが繋がったりと携帯の電波は微妙な感じ。
沢地形を何度も何度も等高線に沿って歩いたと言うと、過去の皇海山の六林班峠から庚申山荘へ戻るときのつらさを思い起こしましたが、距離もアップダウンもそこまでのものではないので断然楽でした。サクサク進み40分くらいで登山口に到着。
このあとは宮古駅の観光案内所で到達証明書を頂き、道の駅でお昼に海鮮丼を食べて、遠野で天然ラドン温泉に入りジンギスカン肉と地ビールを購入し岩手県を大満喫して仙台へ帰りました。
三陸はいいところなのでまた機会を見て訪問したいですね。