辺計礼山(北海道)
2026.08.28 (金)日帰り
【十勝から知床へ 途中 ペケレ山に登ろう!!】
十勝音更での3日間のミーティングが午前中で終わりOFFへ。今回は本格的な登山の準備はしていない。当初の予定通り、知床五湖、カムイワッカの滝登りが明日のアクティビティーだ。
その前に200kmを超える移動だ。基本 国道241号(阿寒横断道路)で向う予定だ。昨日から北海道にも線上降水帯が出現、釧路辺りも大雨だ。雨覚悟で慎重に一路東へ。途中何回かの降雨はあったが、通行止にまでは遭遇せず。順調に走る。
「永山峠」では、雄阿寒岳を間近に。しかしTOPは霧に隠れて見えず。と、雨が落ちて来た。雨脚はどんどん強まり、雷も鳴り響く。『暫く駐車場で待機だな····』待機してる間にうつらうつら。気が付くと30分ほど昼寝をしていた。雨も上がっていた。
峠を下ると空が広く明るくなって来た。
今日のお宿 小清水町の民宿「はなことり」さんまで1時間辺りの地点に差し掛かった時、左手に小高い山が見えた。車を停め地図を見ると「ペケレ山」(辺計礼山)であることがわかる。明らかにアイヌの呼称であることが想像できる。ネットで検索すると「ペケレ山は、弟子屈(てしかが)町にある標高732.3mの山、山頂には一等三角点(点名:辺計礼岩)があり眺望は素晴らしい。山名はアイヌの言葉で『明るい高台』=ペケレ·エワに由来する。弟子屈町の山では珍しく登山道が整備されている」と記されていた。さっそくYAMAPを開いて山名を入力すると、地図とルート·コースタイムが示された。また合わせて弟子屈町作成の登山マップからの情報で、国道241号からまず東へ未舗装林道を10分程走り、登山口に至ることも分かった。途中獣止のゲートがあることも記されていた。
現在時刻13:15。
コースタイム 上り1時間50分 下り1時間20分と示されている。林道部分、準備も加え3時間30分で収めれば小清水のお宿には18:00までに到着、18:30の夕食にも間に合う。こんなシュミレーションができあがる。
こんな嬉しいイレギュラーを期待して実は「登山靴」「リュック」「靴下」「帽子」「ウィンドシェル」「熊すず」「ヘッドランプ」「虫よけスプレー」「トレッキングポール1本」等を、トランクに一式詰め込んできたのだ。
ペケレ山は見た目なだらかな山に見えるが、登山口から山頂までの標高差は500m。行程 片道2.5kmとすると、ちょっと気合を入れないと時間内の山行が難しくなる。おまけに昨夜は結構な雨量だ。泥濘があるのか等、登山道の様子は全くわからない。
後の日程を考え、上り1時間30分地点での登山停止、下山することを決め、スタートする。
まずは登山口までの林道を慎重に走る。途中水たまりはあるものの、よく整備された林道だ。普段地元の兵庫「段ヶ峰」登山のために「千町峠」へ向けて走る市道栃原宍粟線とは比べものにならない。悪路区間はなく普通車が容易に通行できるレベルだ。
予定通り10分で登山口へ。
登山口周辺は綺麗に笹が刈り払われ20台は駐車が可能だ。登山口には「入林ノート」が設置されていた。最近では8/23の登山者記録あり。
登山口でパッキング開始。想定外の嬉しい登山に、殊の外準備に20分と時間を要した。
さあ気合を込めスタートだ。
山姿通り最初は緩い傾斜の登山道、「ダニ谷」と揶揄される区間も完全に笹が刈り払われていて問題なし。途中大きな水たまりはあるものの、道辺をほんの少し少し迂回すれば問題はない。
緩い傾斜が終わると次はこのルート最大斜度の涸れ沢の直登が300m程続く。辺りは笹原とカラマツ林で暗さはなくむしろ整然とした感じさえ受ける。
直登が終わると、ジグザグを切りながら登山道は山頂へと高度を上げる。このジグザグが実に美しい。辛抱強い方がルートを決められのだろう。山頂直下まで実に規則的に機能的に登山道が整備され、初心者でも安心して登ることができる極上ルートだ。途中小雨が落ちたが、ペースを保ったまま頂上ヘ1時間で到着。確かに700mそこそこの山にしてはそれは素晴らしい360°のパノラマだ。残念ながら天候には恵まれず、最高の絶景を拝することはできなかった。風も強く直ぐにウィンドシェルを羽織る。
と、霧の中からいきなりガッと「雄阿寒岳」の雄姿が顕れた。一瞬息を呑む光景だった。これだけ不安定な空模様の中、記念撮影の際には青空バックになったんだ。大感激!!
北海道は百名山Challengeで大雪、羊蹄、雌阿寒、トムラウシ、斜里、羅臼、利尻富士、そして幌尻の8座には登ってはいるが、それ以外では今日のペケレ登山は「初」となる。
本当に登山道がよく整備されている上に、この山は植生がとても分かりやすい。カラマツ林からダケカンバの森へと変わって行く様子が正に教科書のように明快なんだ。本州であれば標高1500m辺りからしか見られないダケカンバ、ここ北海道では標高500mを過ぎると出現する。眼下に広がるダケカンバの森を見ていると、一瞬1500mを超える山頂に立っているような錯覚に陥るのだ。
素晴らしい登山道のお陰で1時間以上早く下山を完了することができました。地元トレイルクラブの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。天候の落ち着いた朝夕の山頂からの風景、積雪時の遠望···近くに住んでいたら毎週登りたい山ですね。ありがとうございました。
**memo*memo
参考のためにコースタイムは、国道から林道〜登山口部分も含んでいます。