尖山(富山)
2026.05.23 (土)日帰り
花好きフォロワー様たちが熱心に「足跡」を残しまくっている吉峰山。
画面越しのその足跡を確かめるべく、僕もついに足を踏み入れてみた。
……のだが、一歩進むごとに脳内をよぎるのは**「熊」の二文字。
恐怖に支配された僕は、ウェストポーチに付いた熊鈴を「絶対に今ここでラスボスと対峙してなるものか」と言わんばかりに激しく振り回し続けた。
チリン、チリン、チリン!
武器のストックを握りしめ、不自然な木々の揺れがないか辺りをうかがう。
新緑の濃密な空気に吸い込まれていく、乾燥した金属音。
ぶっちゃけ風情もへったくれもない。ただ「ものすごく必死」である。
しかし、吉峰山はそんな僕のパニックをあざ笑うかのように、天然の植物園のごとき美しさを見せつけてくる。
しっとりとした土の匂いのなかに、ひっそりと、しかし「私はずっとここにいますけど何か?」と言わんばかりの確固たる存在感でキエビネ様が立っていらっしゃる。
ササユリ様は、凛として白い花びらを揺らし微笑んでる。
「いや、めちゃくちゃ綺麗だけど、それどころじゃないから! 熊出たら残りの人生終わりだからね!」
と、心臓がお祭り騒ぎするくらいビビり散らかしている。
…なのに、なのに、僕はひれ伏すようにしゃがみ込み、いろんなアングルからスマホのシャッターを連打していたのだ。。。
🙏神様、仏様、ミツガシワ様。祈る思いで訪れた水辺のビオトープ。
「みっけ!間に合ったぁぁ」
不審な体勢でスマホを構え、ニマニマしている。
なんて怪しい奴なんだ。
しかし、そんなことなどどうでもいい。
僕の心は今、ミツガシワの白いモコモコ毛のように、温かくてフワフワした幸福感で満たされているのだから。。。