12:59
21.6 km
1961 m
空沼岳・狭薄山・札幌岳 山スキー縦走
札幌岳・空沼岳 (北海道)
2026年03月25日(水)〜26日(木) 2日間
札幌岳頂上直下でスマホが電池切れとなり、軌跡が終了していますが無事14時に6km先の登山口まで下山し14:20にダム連絡道路で出迎えの家族と合流出来ております。 退職してからの目標であった、豊平川源流(砥石山~春香山~余市岳~中山峠~漁岳~空沼岳~札幌岳)の山スキーによるトレースがようやく完成しました。 今回縦走したコースは、大学時代に先輩方が前年の冬合宿でトレースしており、いつか自分もと思い続け45年越しにやり遂げることが出来ました。 気温も上がり晴天が続く予報が出た25日、空沼岳登山口まで妻に送ってもらい出発。 登山届小屋前の渡渉は橋のお陰で大丈夫。 大きなエゾ松を過ぎ小休止。 快晴でアウターを脱いでも汗が出ます。 前日のスノーシューの跡は途中で引き返していました。 夏道の第2渡渉点付近はブリッジが幾つもあり、早めに対岸へ。 青沼を過ぎ万計沼手前で、右に上がると山荘裏へ続く林道に出ます。 テラスまで埋まった山荘前で小休止。 真っ白な沼を突っ切って対岸から直接山頂を目指します。 記憶を頼りに樹林帯の緩そうな斜面をつなぎ1180mと1163mポコのコルに上がります。 ようやく空沼山頂とご対面。 ここから稜線の1174mポイントへ向かうのが山スキー向きのルートです。 ところがそこら中スノーモービルの跡があり興ざめ。 真簾沼を走り回りどうやら主稜線を越えているようです。 稜線へ雪庇を崩して上がるポイントでは跡を利用させてもらいましたが。 ここにザックをデポして山頂を往復します。 羊蹄山を眺めながら無風の稜線歩き。 春の陽射しが暖かく幸せな気分です。 山頂で360度の展望を満喫して戻ります。 宿泊予定のひょうたん沼までは緩やかで広い尾根なので歩きやすい。 ピラミダルな狭薄山を正面に見ながら1時間、適度な吹き溜まりを宿泊地とします。 傾斜のある吹き溜まりを削り、掘り進めてイグルーを造ります。 いつもより幅が広く高くなって、天井を塞ぐのが難しくなってしまいました。 何度造ってもブロックの硬さが違えば同じようには出来ず、新たな発見があります。 夕焼けのころには中で安着祝いのビールを飲みながら夕食の準備にかかります。 息が白くなってきましたが入り口を塞げば気温はプラスとなりました。 水作りの雪は壁を切り出せばよく、コメを炊く時の湯気も出し放題。 ローソク一本で明るくなる雪穴生活はテントにはない味があり止められません。 翌26日も5時過ぎにはイグルー内が明るくなり晴天の予感。 入り口を開けると正面に朝陽が登ります。 宿泊装備はデポして身軽になり狭薄山アタックに向かいます。 雪面が氷化しているところを避け雪の積もった部分を選んでスキーで進みます。 ポコを3つ越えて頂上手前のコルへ。 風の通り道でガリガリです。 スキーをデポしてアイゼンに切り替え残り100mを登ります。 予想以上に雪が柔らかくキックステップで待望の山頂へ。 冬の札幌岳や空沼岳は何度も来ているのに、狭薄山は大学3年の3月以来43年ぶりです。 札幌市豊平以南から望み見られる三山の中で登山道の無いこの山の頂上は近くて遠い。 中山峠への国道の望岳橋から豊平川をまたいで登るのが定番となっているようで、今日もスノーシューの跡が幾つも残っていました。 こちらは山スキーには不向きなので未踏のままです。 久々過ぎてとても新鮮な山頂には昔は無かった頂上看板が。 結構歴史を感じさせる古さです。 昨日同様360度の展望を欲しいままに。 そして最後の札幌岳が迫ります。 縦走路からは2段の急登がありどちらもむき出しの雪面が雪崩そう。 太陽に向かって進みイグルーへと戻ります。 8時を過ぎると雪面が緩み始めスキーには好都合です。 イグルーで登頂祝いに汁粉を作りのんびりパッキング。 ラストの札幌岳へ再び全荷を背負います。 ひょうたん沼の周りは雪庇となってどこでもイグルーや雪洞が掘れそうです。 こちらの縦走路にはさすがにもうモービルの跡はありません。 1187mポコののぼりは30度以上の急斜面となり乗り越せない雪庇が控えます。 ガマ沢側に回り込むように登ります。 数年前に登ったガマ沢源頭だけは緩やかな樹林となっています。 1147mポコの急斜面も同様に回り込みクリア。 豊滝コース合流地点を過ぎるといよいよ核心部。 一段目は35度以上の急斜面を慎重にスキーで登ります。 程よくザラメが緩んだ樹林帯なので何とか登り切れました。 最後の頂上直下の稜線夏道は雪崩そうな斜面で豊滝側に樹林はあるものの雪面に破断面らしきものが見えます。 ガマ沢側は急斜面ですが樹林がまばらに。 ザラメも柔らかめなのでそちらに進みます。 直下50mほどでさらに斜度が増し10m程ずり落ちました。 諦めてシートラ、アイゼンに切り替えます。 四つん這いでキックステップが決まり淡々と直上。 頂陵に這い上がりようやく安堵します。 緊張から解放され多少の風も気になりません。 晴れていますが漁岳方面は雲に覆われ始めています。 留守宅へ迎えのクルマをお願いに電話を掛けます。 電波状態が悪く何度も繰り返しているうちに電池が消耗してしまいました。 暖気ですっかり樹氷の取れた木々を縫って滑降に移ります。 ここからは緩斜面で登り返しもなく重荷も苦になりません。 程なくスノーシューで登ってくる方とスライド。 沢の状態を伺いましたが新雪が崩れた小ブロックはあるもののデブリになるような雪崩はないとのこと。 安心して小休止しますが、ここでなんとスマホの電池切れ。 ここからは何度か往復したルートで、雪の状態もよく1時間ほどで下れるはず。 谷は深くなるにつけブロックだらけですが雪面はザラメで危険なく下れます。 滝場は横滑りで通過し30分で冷水小屋へ。 その下も渡渉点は埋まっておりドンドン下れます。 植林帯は雪面が最中状で難儀しますが構わず進み1時間で登山口に到着。 豊平峡ダム連絡道路を歩かず脇の雪上をスキーで下ります。 分岐に着く前に迎えのクルマと無事合流出来、一気に体の力が抜けました。 荷物を積み込んで定山渓温泉湯ノ花へ直行します。 打たせやジェットバスで体をほぐし、寝湯でウトウトして体を癒します。 締めの夕食は丸亀製麺へ。 サービス企画にのっとりいつもの1.5倍は食べて満腹。 3日連続の登山のエネルギーを補給できました。
