浅間山・剣ヶ峰(ヒサシゴーロ尾根:車坂峠→浅間登山口)
今回は浅間山をトレーニング登山に選んだ。夏山に向けて2週間に一度は山で体力を維持したい。予想通り天候が優れず眺望は得られなかった。 車坂峠から、黒斑山・仙人岳・鋸岳と続く外輪山を縦走。Jバンドを下り、賽の河原から前掛山を往復。 そのあと火山館から牙山をかすめて天狗の露地を抜け、剣ヶ峰を登頂。ヒサシゴーロ尾根から浅間山荘へ下った。 浅間山は平安時代に和歌で詠まれるほど古くからの名山。 かつて東海道を行く旅人が富士山を仰ぎ見た様に、中山道を行く旅人は浅間山を眺め、その雄大な姿に心を打たれたという。 一方で噴火により畏怖の対象でもあり、今も活火山であることは変わらない。 行き: 6:58 上野→ 8:13 佐久平を新幹線、8:40 佐久平駅→ 9:34 車坂峠をバスで移動。 帰り: 16:38 浅間登山口→ 17:20 佐久平駅をバスで戻り、佐久平駅から新幹線で東京に帰った。 曇一時雨。 台風の翌日のせいか、ここまで登山者が少ないのも珍しい。標高を上げて外輪山まで上がった。 予想はしていたものの、ガスで展望は皆無。ここは、快晴なら正面に雄大な浅間山を望みながら岩稜帯歩きを楽しめるルート。 鋸岳あたりへ進むと、中腹から山頂にかけて雲をまとった浅間山が見られた。 Jバンドの急坂を下って火口跡へ。ここは唐松林が広がり今は瑞々しい緑だが、秋になれば黄色に染まり異なる表情で楽しませる。 賽の河原まで進み、前掛山への登り返しに差し掛かると急に登山者が増えた。標高が高くなるにつれて空気が薄くなり、足取りも重くなる。 山頂付近の噴火用シェルターでは、登山者が休憩や食事を楽しむ。 この界隈を最近徘徊するやつれた狐に出遭う。人間を恐れる様子がなく登山者が餌付けしたのだろうか。 シェルターを過ぎて前掛山頂に到着、山頂には誰もいなかった。向かいの浅間山(御釜方面)や外輪山の稜線はガスに包まれ、何も見えなかった。 前掛山を下り火山館へ向かう。この周辺は草原が広がり歩いていて心地良いが、以前よりも明らかに鹿の姿を多く見かける。 浅間山といえばカモシカで有名だが、鹿の勢力拡大で頭数を減らしたのだろうか、残念でならない。 火山館を後にして、牙山(ぎっぱ)を拝む。登れそうだが下りは大変そうだ。時間が無いため、山肌をかすめて天狗の露地へと進んだ。 静謐な樹林帯が広がる場所だが、踏み跡が少なく道は荒れていた。マーキングテープを手がかりに藪をかき分けて進み、剣ヶ峰の麓に取り付いた。 剣ヶ峰への登りは踏み跡がない急登が続く。草や木を掻き分けてルートファインディングしながら一歩ずつ進むが、一向に高度は上がらない。 追い打ちをかけるように激しい雨が降り始め、ただでさえ狭い視界が遮られた。半ば力技で突破して剣ヶ峰山頂に到達。 ここから浅間山荘への剣ヶ峰ルートは、廃道となり久しく整備されず踏み跡が消失した、ヒサシゴーロ尾根というバリエーションルート。 下山方向だけ違えぬよう、時間をかけてルートファインディングし、歩けそうな斜面を木や薮を掻き分けて、長い下りを強引に突き進んだ。 浅間山荘に到着。最終バスに間に合う時間に一先ず安堵、浅間登山口で帰りのバスを待った。 今回は景色を拝めなかったが、夏山に向けたトレーニングとしては充実した山行となった。 火山館から剣ヶ峰を経由して浅間山荘へ抜けるルートは想像以上にハードだった。






