01:51
5.0 km
286 m
雪のスーパー林道
赤久縄山・白髪岩・稲含山 (群馬)
2026年03月07日(土) 日帰り
3月に入り、最初の週末になった。 日に日に暖かさを感じるようになり、それに釣られてあの花粉もぶち撒けられて空が真っ黄色に染まる始末。 そんな中、悉くを殲ぼすネルギガンテより何処か遊びに行きたいと強請ってきた。 近いうちに今期の特別訓練を考えていて、その前に高いお山へ軽く足慣らしがしたいと思っていた。 霧訪山、丹沢〜高尾縦走、榛名外輪山完全縦走、大菩薩連嶺完全縦走など春か秋にしか行けないようなお山を調査しているが、どれも直近の寒波でもれなく雪に閉ざされ登れる気がしない。 そこで今回は、とあるお山へ行ってみることにした。 それは、「赤久縄山」。 西上州の中にあり、広義の最高峰はこの前行った御座山だが、このお山は狭義の西上州最高峰でおる。 今回そんな赤久縄山へ、悉くを殲ぼすネルギガンテとオオナズチと共に挑むこととなった。 降り着いたのは、みかぼ森林公園。 早速登り始める……。 本来であれば赤久縄山山頂直下までしっかり御荷鉾スーパー林道が通っているが、見ての通り北側斜面を中心にかなりの積雪があり車で立ち往生を食らったら元も子もないので此処から登らざるを得ない。 雪が積もった林道をしばらく歩いていく。 この日は西高東低冬型の気圧配置。 当然花粉で真っ黄色になった空っ風が、容赦無く横から吹きつけてきた。 スケートリンクのようになった林道をだらだら歩いていくと、少しだけ開けた場所が出てきた。 此処からは両神山や甲武信ヶ岳が覗かせていて、少しだが安らぎの時間が流れる。 再び林道に戻ってさらに進むと、赤久縄山東登山口が出てきた。 これよりしっかりとした登山道に突入して、一気に山頂を目指す。 林道ですらあれだけの雪が積もっている。 つまり登山道はこれを遥かに超える量の積雪があるのは、もはや火を見るより明らかだった。 概ね緩やかではあるが、雪はほぼ粉状で緩みまくっている為足を置く度に滑って戻される。 おまけに膝下まで積もっていることもあって、輪橇も雪駄も持ってきてない壺足では当然靴の中に雪がなだれ込んでくる。 瞬く間に靴下は冷やされて、しもやけまっしぐらである。 何度も転びながら登っていくと、目の前にさらに長い急登が出てきた。 そもそも東登山口から山頂まで大体30分程度だが、この雪の中でそんな時間でたどり着けるようにはとても思えない。 足を雪に埋めながら登っていくと、北登山口との分岐点が出てきた。 これより先は少しだけ緩やかになっていて、さっきよりは幾分登りやすかった。 そこから雪原の上を登っていき程なくして、遂に赤久縄山の山頂にたどり着いた。 山頂には2つの標識と三角点が埋まっているが、西上州南部のお山ではお馴染みの景色がほぼ無い。 強いて言えば東側の展望が僅かに開けていて、木々の合間から関東平野が覗かせているだけだった。 少しだけ休んだのち、赤久縄山を後にして地獄のような雪の激下りに臨む。 一歩一歩進む毎に足が雪に埋没し、斜面に足を取られては容赦無く尻餅をつく。 もはや数え切れないほど転びまくって、下半身は雪のせいでずぶ濡れになっていた。 雪に倒木が埋まっていようものなら、そのまま滑走して脛を強打する。 そりがあれば何も考えずに下りられるだけに、非常に手間のかかる雪上行軍になってしまった。 転びながら下りていくと、なんとか激下りを抜けた。 そこから緩やかな稜線を下りていくと、ようやく御荷鉾スーパー林道まで戻ってきた。 塩沢峠の手前あたりからやや真っ白になった赤久縄山や御荷鉾山は見えていたが、案の定これが雪だった時の絶望感はひとしおである。 凍てついた林道をだらだらと下りていく。 木々の合間からは浅間山が覗かせていて、美味しい粉砂糖がみっちりかかったようになっていた。 足はかなり悴んでいて、感覚が薄れていた。 日に照らされた区間は雪がないが、風が吹いていて影になった場所はかなり雪が残っていて非常に滑る。 足を取られながら歩いていき、登り始めてから2時間近くかかった頃なんとかみかぼ森林公園まで下りてくることができた。 お食事を済ませ、足早に帰宅の路へつく……。 雪に埋もれた赤久縄山にて、久しぶりの雪上行軍を楽しんだ悉くを殲ぼすネルギガンテであった。
