塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳(神奈川,山梨)
2026年9月13日 (日)2日間
⛰️鳥ノ胸山~畦ヶ丸~菰釣山(とりのむねやま、あぜがまる、こもつるしやま)
〒402-0200 山梨県南都留郡道志村
〒258-0201 神奈川県足柄上郡山北町中川
〒258-0204 神奈川県足柄上郡山北町世附
◇駐車場:道の駅どうし
◇トイレ:駐車場に有る(`・ω・´)にゃん!
◇ルート中トイレ:畦ヶ丸避難小屋にある(`・ω・´)にゃん!
◇概要等:
― 道志の森をつなぐ、静かなるロング縦走にゃん ―
① 山域の概要・基本データ ⛰️
山梨県道志村から神奈川県西丹沢へと連なる、道志山塊の静かな縦走コースにゃん。
鳥ノ胸山を起点に、畦ヶ丸、菰釣山へと進み、ブナやミズナラの森、細かなアップダウンを越えていく、歩きごたえ十分の山旅だにゃ。
鳥ノ胸山:標高 約1,208m
畦ヶ丸:標高 約1,293m
菰釣山:標高 約1,379m
主な経由峰:雑木ノ頭、平指山、大界木山、城ヶ尾山、中ノ丸、ブナ沢ノ頭など
代表的な起点:道の駅どうし
コースの性格:長距離・アップダウンの多い縦走向き
標準的な目安:約15~16km、約8時間前後
体力度:中級者向け。コース定数は「きつい」とされる例もあるにゃん。
※歩く速度やルート、休憩時間によって所要時間は大きく変わるにゃ。日帰りなら早出が安心だよ。
② 鳥ノ胸山――最初から迎える急登と、道志の里山感 🌲
鳥ノ胸山は、道の駅どうしから歩き始められる、道志村を代表する山のひとつにゃん。
登り始めは比較的短い距離の中に急な斜面が現れ、**「いきなり本番」**という印象を与える山だにゃ。
山頂付近は樹林に囲まれた落ち着いた雰囲気で、派手な観光地的な山頂ではないものの、道志の山らしい素朴さが魅力。
天候や季節によっては、富士山や御正体山方面の眺めに出会えることもあるにゃん。
山頂を越えると、雑木ノ頭、平指山へと続く静かな尾根道へ。
登山者の少ない日には、森の音と自分の足音が主役になる、知る人ぞ知る山歩きを味わえるにゃ🐾
③ 畦ヶ丸――西丹沢らしい深い森と、落ち着いた山頂
畦ヶ丸は、西丹沢を代表する山のひとつ。
この縦走では、鳥ノ胸山から細かな起伏を重ねながら大界木山、モロクボ沢ノ頭方面を経て山頂を目指すにゃん。
標高は約1,293mで、山頂周辺は樹林に包まれ、華やかな展望よりも深い森の静けさを楽しむ場所。
山頂近くには畦ヶ丸避難小屋があり、休憩や緊急時の目安になるにゃ。
この区間の魅力は、単に標高を稼ぐことではなく、道志と西丹沢の山並みをつなぎながら、森の表情が少しずつ変わっていくこと。
ブナや落葉広葉樹の林を進むたびに、山の奥へ引き込まれていくような感覚があるにゃ🌿
④ 菰釣山――縦走の終盤を飾る、静謐なブナの峰 🌳
菰釣山は標高約1,379m。
この縦走の中では最も高いピークで、ブナ沢ノ頭、中ノ丸、城ヶ尾山などを越えた先に姿を現すにゃん。
山頂周辺はブナ林に包まれた穏やかな雰囲気で、大展望を追い求めるというより、森の中の静かな頂を味わう山だにゃ。
条件がよければ、富士山や山中湖方面の眺めを楽しめることもあるけれど、主役はあくまで深い樹林と静かな稜線。
山頂近くには菰釣避難小屋があり、縦走者にとって心強い存在。
ただし、避難小屋は宿泊施設としてあてにするのではなく、事前に状態や利用条件を確認しておくのが安心にゃん。
⑤ コースの魅力――派手さよりも「歩き続ける喜び」🐱
このコースの素晴らしさは、ひとつひとつの山頂の華やかさよりも、複数の峰をつないでいく縦走そのものにあるにゃ。
静かな樹林帯が長く続く
・小ピークと鞍部を何度も越える
・登り返しが多く、よいトレーニングになる
・登山者が比較的少なく、落ち着いて歩ける
・道志村と西丹沢の山の雰囲気を一度に味わえる
・季節ごとに森の表情が大きく変わる
特に新緑の季節は柔らかな緑、秋は紅葉と落ち葉、冬は葉を落とした木々の間から山並みが見え、季節によって異なる表情を見せるにゃん。
一方で、細かなアップダウンが続くため、数字以上に疲労がたまりやすいコース。
「標高はそれほど高くないから」と油断せず、長時間歩行に慣れた人向きだにゃ⚠️
⑥ 登山時の注意・アクセスのポイント 🚗
代表的な起点は道の駅どうし。車利用では駐車場を利用できる例があるものの、休日や早朝は混雑することがあるため、到着時間に余裕を持ちたいにゃん。
コース上では、次の点に注意だよ。
・鳥ノ胸山への登り始めは急登
・長い縦走で、登り返しによる疲労が蓄積しやすい
・樹林帯では分岐確認と地図・GPSの併用が安心
・雨後や落ち葉の時期は滑りやすい場所がある
・菰釣山方面は下山ルートによって林道歩きが長くなる
・水場・トイレは限られるため、事前準備が必要
・冬季は凍結や積雪の可能性がある
道志の山々は、表丹沢の人気コースに比べて静かな反面、道標や整備が控えめな区間もあるにゃ。 装備と時間配分を整え、**「静かな山をじっくり歩く日」**として訪れると、深い満足感を得られる縦走だにゃん (ฅ^・ω・^ ฅ)
◇附言:
最後に、鳥ノ胸山~畦ヶ丸~菰釣山の素晴らしさを深田久弥風に表現してこの山行を締めくくるとするにゃん。
――静けさのなかに、山の本質を味わう縦走路
道志の山々は、名だたる高峰のように人目を驚かす山ではない。
けれども、ひとたびその懐に分け入れば、山は決して低俗なものではなく、むしろ山の本質ともいうべきものを、ひっそりと示してくれる。
鳥ノ胸山から畦ヶ丸を経て菰釣山へ至る道は、その好例である。
① 鳥ノ胸山――道志の谷を見下ろす、素朴な名山
鳥ノ胸山は、名の珍しさに比べて、その姿はいたって素朴である。
道志の里から急な斜面を登りつめると、やがて樹林の中に山頂が現れる。
そこには大きな標柱も、華やかな施設もない。
ただ、長く人の暮らしと向き合ってきた山らしい、静かな落ち着きがある。
この山のよさは、登頂の瞬間にすべてを見せてしまわないところにある。
樹間から道志の谷や御正体山の姿を垣間見ながら、山は少しずつその表情を明らかにする。
晴れた日には富士の姿を望むこともあるが、たとえ雲に隠れていても、山の価値が減ずるわけではない。
② 畦ヶ丸――深い森に抱かれた、丹沢の静かな峰
鳥ノ胸山を越え、いくつもの小さな峰と鞍部を重ねてゆくと、道は次第に西丹沢の深い森へ入ってゆく。
畦ヶ丸は、その森の中に静かに置かれたような山である。
山頂からの大展望を期待する山ではない。
むしろ、ブナや落葉広葉樹の林に囲まれ、木々の間を抜ける風の音を聞きながら、山の内部に分け入ったことを感じる峰である。
山頂近くの避難小屋もまた、この山の性格をよく表している。
人を集めるためではなく、山を歩く者にそっと手を差し伸べるために存在している。
畦ヶ丸の魅力は、眺望の広さではなく、森の深さにある。
そこでは、山は景色ではなく、空気となり、匂いとなり、足もとに積もる落ち葉となる。
③ 菰釣山――ブナの森の奥にある、静かな頂
菰釣山へ向かう道は、城ヶ尾山、中ノ丸、ブナ沢ノ頭などの小ピークを越えながら、ゆるやかに、しかし確実に高度を重ねてゆく。
ひとつの大きな登りで頂上へ導くのではなく、幾度も登り返しをさせるところに、この山域の特色がある。
菰釣山の山頂は、道志・丹沢の山々の奥にひっそりとある。ブナの大木が立ち、森の静けさが頂上まで続いている。
晴天ならば富士山や山中湖方面を望むこともできるが、ここでも眺めは山のすべてではない。
むしろ、長い道のりを歩き続けた末に、森の中の小さな空間へ出る。
そのとき感じる、静かな達成感こそが菰釣山の本領である。
名峰とは、必ずしも遠くから仰ぎ見る山ではない。歩いて初めて、その懐の深さを知る山もある。
④ この縦走の真価――峰ではなく、峰と峰の間にあるもの
鳥ノ胸山から菰釣山までの道には、目を見張るような岩壁も、空を圧する高峰もない。
だが、その代わりに、山と山との間にある静かな時間が豊かである。
尾根は細かく上下し、道は森の中を縫い、時折り視界が開ける。
登ったと思えば下り、下ったと思えばまた登る。
その繰り返しは、単なる体力の消耗ではなく、山の姿を一枚ずつ読み取ってゆく行為に近い。
このあたりの山は、登山者を急かさない。眺望を次々に与えることもない。
そのため歩く者は、いつしか景色を探すことをやめ、木々の姿、土の感触、風の冷たさに心を向けるようになる。
そこに、この縦走路の奥ゆかしい魅力がある。
⑤ 道志・西丹沢の山らしさ――華やかさを捨てた美しさ
道志から西丹沢にかけての山々は、表丹沢のような賑わいとは無縁である。
登山道は時に長く、アップダウンも多く、歩きやすさだけを求める人には少々不愛想かもしれない。
しかし、山はもともと人を歓待するために存在するものではない。
容易に近づけず、すぐには姿を見せず、歩く者に相応の労を求める。
その不愛想さの中にこそ、山らしい品格がある。
新緑のころには、ブナの葉が森全体を淡い緑に染める。
秋には黄葉が尾根を彩り、落ち葉が道を柔らかく覆う。
冬枯れの季節には、葉を落とした木々の間から、遠い山並みが思いがけず姿を現す。
鳥ノ胸山、畦ヶ丸、菰釣山を結ぶ道は、華麗な山ではない。
けれども、静かで、深く、歩くほどに味わいを増す。山の美しさとは、眺めの大きさだけではない――そう思わせる、奥ゆかしい縦走路である。