富士山(山梨,静岡)
2026.07.19 (日)日帰り
真夏のツーリングは夜明け前に出発して、午前中の早々に帰宅するんだよ。そんなことをバイク乗りの友人が云っていた。そして、七月中旬になって、とうとう今年も猛暑の日々が到来した。有給休暇の月曜日を利用しての遠征予定日が、近づいている。
バイクに乗って遠くに移動して、山登りをする。決まっているのは、それくらいのことである。それでは何処に行くのかと考えてみるが、とにかくもの凄く暑いので、涼しい処に行きたいなあと云う漠然としたイメージしか浮かばない。思いつくのは信州の高山地帯で、まあ八ヶ岳辺りが妥当だろうと考える。考えてから、そんなに遠く迄バイクで往復出来るのだろうかとも思う。
前回の遠征では、富士山北麓の側火山と精進湖を巡る山を歩いた。八王子の友人宅にバイクを預けたので、其処から出発して道志みち経由で、山中湖を目指したのである。
結果としては、充分に満足出来る山旅だったけれど、富士五湖から横浜に帰る道のりが大変で、もの凄く疲れてしまった。その実感が残っているので、山梨県を越えて長野県迄をスーパーカブで往復すると云うことに、一抹の不安が過ぎる。
そして、土曜日の天候が怪しい。断続的では無さそうだが、午後になってからの降雨予報が出ている。土曜から月曜迄、三日間あれば長野県に赴くのも吝かでは無いと考えていたが、日曜日の出発に変更して気持ちが定まり、やっぱり今回も富士五湖を目的地とすることに決めた。
現地の暑さがどんな感じなのかは判らないけれど、富士山の山肌を辿って、標高2000mくらい迄登れば、幾らなんでも涼しいだろう。それくらいの思案で、出発することにした。ビバーク地は、前回利用したズミの木周辺の林道沿いで充分かなと思う。
以上の顛末で、二回目のスーパーカブ遠征を実行することにした。当日は友人の箴言を遵守して、夜明け前に出発することにしよう。そうして午前三時にアラームを設定したのだが、案の定二度寝をしてしまい、一時間の寝坊で漸く起き上がった。
身支度は前日に整えており、直ぐに出立出来る筈なのに、結局バイクをスタートさせたのは午前五時で、とっくに夜は明けている。
まあ、のんびり行くとするか。独り言を呟きながら、遠心クラッチのギアを上げていく。それにしても、スーパーカブに乗り始めてから、ずいぶん独り言が多くなっているような気がする。それは、無名尾根をひとりで彷徨い歩いている時の心持ちと、なんとなく似ているような気もする。